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2019-20年  野鳥観察の旅 in 九州南部 ③

 

 

2019年12月30日

 

 

 


前回の続き。

鹿児島市入りをしてからは桜島観光を楽しみ、日没間際までカツオドリの観察を行いました。

この日はいよいよ旅のメインとなるツルの群れを観察するため飛来地となっている出水市に移動します。
しかし残念ながら終日雨予報が出ており朝から本降りの空模様でした。

移動の前に天文館でお買い物。

 

 

旅先であることと、日々慌ただしく動いていたせいかここに来てようやく年末であることを実感。
立ち並ぶお店は年末年始の準備をしていたりと朝から賑やかな様子でした。

何件か店を回って私の心を擽ったのはこちらのステッカー。

レッドブリ。

 

 

Red Bullのパロディ商品ですが、鹿児島はブリの養殖が盛んなようでこちらの商品が生まれたようです。

買い物を済ませたところで出水市に移動を開始。
鹿児島市から出水市のツル観察センターまでは約1時間半の道のり

 

 

出水市に入ったところで田んぼにはツルの群れがひしめき合っていました。

 


「こ、これは凄い・・・」

秋田に置き換えて表現すると田んぼに群れているハクチョウが全てツルに化けたと云えば分かりやすいでしょうか。

 

 

観察センターが近くなってくると道路標識の他にも案内看板があちこちに設置されていました。

※この日撮影した画像は悪天候のため今一つだったことから、看板などの写真については翌日撮り直した画像を使用しています。

 

 

程無くして観察センターに無事到着。

入り口には渡来しているツルの総数と種ごとの数が表示されていました。

 

 

総数は15529羽、大多数がナベヅルのようで14967羽、次いで多いのがマナヅル546羽。

その他のツルが17羽カウントされており、ナベヅルとクロヅルの交雑であるナベクロヅル・クロヅル・カナダヅル・アネハヅルが確認されているようです。

今季は15年ぶりにアネハヅルが1羽渡来しており、このアネハヅルを観察するため多くのバードウォッチャーが足を運んでいるようでした。

初めて訪れる場所とあって右も左も分からない状況でしたので、先ずは観察センターの中へ。

 

 

展望デッキからはツルの塒となっている場所が一望できました。

 

 

しかし生憎の空模様ということで展望デッキからの観察は雨の影響を受けてしまい早々に車へ退散。

 

丁度この時、地元でガイドをしたお客さんから連絡が入り『アネハヅルは見つかりましたか?』という内容でした。

お客さんも同じタイミングでツルの観察を計画されていたので現地で会いましょうという約束をしていましたが、私は着いて間もなかったのでその旨を伝えたところで本格的にツルの観察を始めます。

 


ツルの飛来地は水路を隔てて西干拓地と東干拓地に分かれているようでしたが、面積としては然程広く感じませんでした。

観察センターの外には干拓地のマップが掲載された看板が設置されており、フィールドを回る前に見ておくと参考になるかもしれません。

 

 

先ずは地形を覚える為に適当に車を走らせましたが、ツルの群れにただ圧倒されるばかり。

田んぼや道路脇にツルが居るのは当たり前で、道路を塞いでいる光景も当たり前のように目にしました。

 

数多くのツルを目の前に一体どの個体にピントを合わせたらいいのか分かりません。

 

 

何度か足を運んでいる方であれば落ち着いて観察または撮影できることと思いますが、初めて見る光景に少々浮き足立っていたと思います。

取り合えずナベヅルとマナヅルの採餌の様子を動画撮影してみましたが、後で見直してみると何を伝えたいのかさっぱり分からない映像でした。

 

 

観察センターの所在地は西干拓地にあり、大きく一回りしたところで東干拓地へ移動してみます。

こちらも看板が設置されていたので私のような初めて訪れる人でも分かりやすく親切な印象を受けました。

 

 

西干拓地と同様に所々防護ネットで囲まれた場所があり、そちらは進入禁止。
その他にも進入禁止の場所があったので農道に入る際には十分に注意が必要です。

また農道は車がすれ違うことができないほど道幅の狭い通りも多く、譲り合いの気持ちが必要だと感じました。

 

 

東干拓地を回るとヘラサギが多く見られましたが、宮崎県とは逆にクロツラヘラサギは少なかったようで地域性の違いでしょうか。

近くで見ることができたので広角レンズで撮影。

 

 

ズームレンズに変えるとこんな絵面に。

 

 

更に望遠レンズで撮影すると顔のドアップ。

 

 

農道にはタヒバリが多く見られ、ムネアカタヒバリが混ざっていたり、シベリアジュリンも1羽見ることができました。

西干拓地と東干拓地をざっと見て回ったところで、カナダヅルとアネハヅルを探します。

ナベヅル・マナヅル・クロヅルは地元で観察できていたので今回の旅行では初見となるカナダヅルとアネハヅルを観察することを目的としていましたが、カナダヅルは非常に観察しやすい場所に居てくれたお陰で特に苦労することもなくじっくりと見ることができました。

 

 

詳しいことが分からないので手持ちの図鑑を参考にしてみると体長は96cmということでナベヅルに比べると少し小さいようです。

羽の色具合いは頭部の赤色以外は灰色一色といった印象で他のツルに混ざっていても見つけやすいと感じました。

 

 

レンズ越しに撮影を兼ねて観察していると頭部の赤色の部分はハート型をしており、肉眼では灰色一色に見えた羽もしっかり見てみると翼上面には茶褐色の羽を確認。

この場所では4羽のカナダヅルが見られましたが、そのうちの1羽は幼鳥でした。

 

 

今季は7羽のカナダヅルが渡来しているようで、そのうち2羽が幼鳥という情報を事前に耳にしていたことから、おそらく別の場所で1家族が行動していたと思います。

そうなると目の前で採餌をしているこちらの家族構成はどうなっているのか・・・

 

 

知らないオジサンまたはオバサンが勝手について来ただけなのか、ちょっと気になるところ。

さて、カナダヅルを観察していると田んぼの脇で【ツルマチ米】という小さな立て札を目にしました。
後で調べてみたところ出水市の独自ブランド米だそうです。

以前、地元の農家さんとお話をした際にはハクチョウのフンは米作りをする上で土の性質に少々害になるという話を聞いたことがありましたがツルのフンはどんなものなのでしょう。

 

 

上手いこと共存して欲しいなと思いながらカナダヅルを観察していると、お客さんから連絡があり『アネハおった~!遠藤さん今何処?』という嬉しい報告が入りました。

カナダヅルを観察している旨を伝えると『この場所説明しにくいわ~、今から迎えに行くからそこおって!』と、わざわざ迎えに来てくれるそうです。

 

本当に有難いお話。
程無くしてお客さんと再会し簡単に挨拶を済ませたところで現場まで誘導してもらいました。

 


他力本願のアネハヅル。

 

 

カナダヅルに続き初めて見るアネハヅルは、飾り羽がお洒落で群れの中でも異色のオーラを放っていました。

こちらのアネハヅル、鳥類のなかでも特に高高度を飛ぶ鳥で8000mのヒマラヤ山脈を越えて渡りをするそうです。

 

 

テレビで時々目にしていましたが、実際に目にする日が来るとは思いもしませんでした。

半年前に今回の旅行を計画した段階ではアネハヅルが渡来するとは思ってもいませんでしたし、11月にアネハヅル渡来の情報が入ったものの見つけ出すことができるのか予想もできませんでした。

他力本願とは云え本当に感無量。

 

 

行動を注視するにあたり感じたことは群れのなかにいても何処か個人行動を取っている印象を受け、採餌の際にも微妙な距離を保っているように感じました。

付かず離れずといった具合で採餌を続けていましたが、一報を受けたのが15時過ぎだったため徐々に薄暗い状態に・・・

 

 

雨も強まってきたことからこの日の観察はここまで。
翌日は快晴の予報が出ていたことから、更に良い観察ができることを願って宿泊先に移動することにしました。

いよいよ翌日は令和元年最後の観察。

 

その様子は後日更新の日記へ続きます・・・