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2019-20年 野鳥観察の旅 in 九州南部 ④

 

 

2019年12月31日

 

 

 


前回の続き。

初めて訪れた出水市のツル飛来地、悪天候のなかお目当てとしていたカナダヅルとアネハヅルを無事に観察することができました。

しかしアネハヅルは情報を元にした観察であったことから、何としてでも自らの力で見つけ出したい。
そんな思いで宿泊先を後にしましたが、快晴の天気予報とは裏腹になかなか雲が捌けません。

陽射しは時々出るものの、分厚い雲が広がり青空を背景にした飛翔シーンを見ることができず。

 

 

前日に比べると北風が強く、寒さに耐性のある私でも少々寒さを感じる体感でした。

それでも前日のように雨が降らないだけで善しとしなければと思いつつ、やっぱり曇天の空が恨めしい。

 

 

何はともあれ食料の調達をするため観察センターから最寄りのコンビニへ。

観察センターから最寄りコンビニはファミリーマートいずみ鶴の町店。
こちらの近くではミヤマガラスが屯しており、コクマルガラスの成鳥を1羽確認。

 

 

青空が見えない時間が続き悶々としながらフィールドを回りましたが、前日以上に観察者が多いようでした。

大晦日は流石に人出が少ないと思っていましたが、アネハヅル効果なのかこれが普通なのかは分かりません。

 

 

前日から見掛ける車も居れば徒歩で観察している方もおり、観察スタイルは様々でした。

ただ、観察センターの付近で採餌をしている個体群は徒歩で観察する人間に対して然程気にする様子が見られなかったものの、少し離れた場所で採餌をする個体群は警戒心が強めの印象を受けたので可能な限り車の中からの観察が好ましいと思います。

 

 

観察センターの直ぐ横では二日連続で同じ家族群を見たので、もしかしたら各々好みの餌場があるのかもしれません。

時間が経つ毎に少しずつ雲が捌けてきたので、光線の状態を考え色んなシーンを撮影してみましたがこれがなかなか難しい。

 

 

直射の状態では翼上面が変に光って写ったり、地面の色が不自然になったりと思い通りにはいきませんでした。

Twitterなどで拝見する画像はどれも素晴らしいものばかりで、どうせ撮るなら私も良い写真が撮れればとは思うのですが・・

 

皆さんは一体どんな設定で撮影しているのか気になるところ。

 

こちらの道は通行止めでした。

 

 

肝心のアネハヅルは見つからないまま時間は過ぎ、ナベヅルたちに通せんぼされたところで一度気持ちを切り換える意味で観察センターへ。


青空を活かして観察センターを撮り直し。

 

 

飛翔するツルを絡めて撮影したかったのですが、これが上手いこといかず他の方の迷惑を考え粘ることは諦めました。

朝の早い時間帯は観察センターの回りをツルの群が飛び交っていたので撮影のタイミングに誤りがあったようです・・・

 

 

だいぶ天候も良くなったので観察センターの展望デッキから飛翔するツルを撮影してみることにしました。

 

 

目線の高さを飛翔する姿は今までと違った感覚で、大きく広げた翼がより一層美しく見えます。

デッキに立っているとびっくりするほど近くを飛んでくれることがあるので無心で連写。

 

 

近くを飛ぶツルを待っている間、何気なく塒を見ていると・・・

アネハヅルが居た。

 

 

道理で見つからない訳だ。

この時の時刻は13時17分。
展望デッキは風が強く体に堪える寒さでしたが、アネハヅルの動向を注視していると14時03分に塒から離脱。
飛び立つと風に乗って大きく場所を移動しました。

 

 

見失わないよう何処に飛んで行くのか見ていると、観察センターからかなり離れた場所に降りたことを確認。

降りた位置が分からなくならないよう何枚か写真を撮り、背景に写る物が手掛かりなるよう確認を重ねた上で移動を開始。
早い段階で見つけることができれば前日よりもしっかり観察できそうです。

程無くして田んぼで採餌をしているアネハヅルを無事に発見。

 

 

これを自力発見と言えるのか少々疑問ですが、前日に比べると良い条件で観察できることは確か。

辺りには観察者と思われる車が何台か見られましたが、アネハヅルに気付いていないようでした。

 

 

しかしこの場所は逆光気味だったため一度後退したのち大回りをして順光側に移動。

警戒させないようじわりじわりと車を進めます。
ツルを観察するにあたって地元でのガンの観察が役に立ちました。
警戒すると採餌の途中であっても群全体が首を上げるので、その際は無理に車を進めることなく一時停止。

警戒が解けると再び採餌を始めるので、群れの動きに神経を集中させ何とか良い位置に付けることができました。

 

 

初見の時に思ったのですが、やはり他のツルに比べると細身の印象を受けます。

ツルの仲間では最も小さなサイズとされているようですが、図鑑で確認してみると大きさとしてはカナダヅルと大差ありません。

首の細さや羽色のパターンがそのように見せるのでしょうか。

 

 

暫く観察を続けていると辺りを巡回していたバードウォッチャーがアネハヅルの存在に気付いたようで、どんどんこちら側へ・・・

 


群全体が首を上げ警戒のスタイルを見せましたが躊躇なく進んできます。

「このままだと飛んでしまうぞ!」と心の中で叫んだ瞬間、周囲に居たツルに釣られるようにアネハヅルも飛び立ってしまいました。

 

 

近くで見たい、撮りたいの気持ちは分かりますが、せっかく見つけても観察対象が居なくなってしまっては元も子もありません。

同じ趣味を持つ人間でも考え方は違って当然ですし、なかには気性の荒い人もいるでしょう。
こういったことがきっかけで喧嘩に発展する場合もあるようなので十分に注意が必要です。

飛んだアネハヅルを追って行ったのか件のバードウォッチャーは居なくなり、私は振り出しに戻されてしまいました。


再び捜索を開始して間もなくアネハヅルをあっさりと発見。
どうやら然程遠くへは飛ばなかったようです。

 

 

強く吹く北風に飾り羽がたなびいていました。

ホームページの画像ではその様子が分かりにくいので画像を拡大。
嘴も単色ではないことが見てとれます。

 

 

ズームレンズで背景を取り込む形で撮影したり動画で撮影したりと、もう一生観ることが無いかもしれないと思いあらゆる手法で記録しました。

 

とは言っても秋田でも過去に記録がある鳥なので、いつか地元で見ることができればいいのですが・・・

 

 

大きく撮影した映像は傾いた状態で撮影していたようで見るに堪えなかったので引き気味の映像を掲載。

 

 

ふと見ると今度は別の車が接近。

案の上、飛んでしまいました。
この時は飛び立つと周囲を旋回するような行動を見せたのでひたすら連写。

 

 

曇天の空から青空背景に。

 

 

一度高度を下げたりと風に煽られながら飛んでいました。

 

 

私の位置から徐々に遠退くアネハヅル。
もっとゆっくり観察したい気持ちもありましたが、現状を考えると難しい気がしたのでアネハヅルの観察はここまで。

その後もフィールドをゆっくり見て回り時刻は16時になろうとしていました。
まだ観察可能な時刻でしたが、この日は早めに宿へ移動。

 


年越しの日に予約していた宿がこちら。

 

 

なんと観察センターの直ぐ隣。
『新ツル見亭』という屋号の民宿です。

今回の旅行を計画するにあたってきっかけとなったのは初日の出にツルが写る一枚の写真でした。

出水市のツルと言えば毎年全国版のニュースでも渡来が報道されるほど有名で、いつか行ってみたいと思うそんな場所でしたが初日の出の写真に後押しされたと言っても過言ではないと思います。


宿を検索するにあたって一番に出てきたのかこの新ツル見亭。

ツル監視員の又野さんがこちらの宿主で、長年に渡る又野さんの御尽力によりこのようにツルが渡来するようになったと知りました。
残念ながら又野さんな亡くなられたとのことで、現在は奥様と娘さんが宿を切り盛りされています。

 

 

又野さんとツルに纏わるお話はWeb上で沢山見ることができるので興味のある方は調べてみて下さい。

さて、客室に入ると何と角部屋。
ツルの塒に一番近い位置です。

 

 

荷物を置いたところで、日の入りと絡めてツルを撮影してみようとカメラ片手に再び外に出ました。

いつもは単純に鳥を写しているだけですが、風景を取り込んでの撮影はセンスが問われます。
撮影技術さえままならない私が日の入りと一緒にというのは無謀と云う他ありませんでした。

 

 

設定をいじくり回しているうちにあっと言う間に令和元年最後の日の入り。

ツルたちが各々の餌場から塒へと戻ってきます。

 

 

この頃になると体感としては秋田と変わらないような寒さで部屋の中から塒入りを観察。

グラデーションの空にツルの塒入り。

 

 

間もなく辺りは暗闇に包まれこの日の観察はここまで。

大晦日ということで宿の夕食には年越しそばも。
冷えた体が温まり、どれも美味しいお料理でした。

 

 

客室にはテレビが設置されおらず、聞こえてくるのはツルの鳴き声のみ。

紅白歌合戦もなければ、お笑いも格闘技もない厳かな大晦日。
今年一年色んなことがあったとゆっくり振り返ることのできる夜でした。

 


鳴き止むことのないツルの鳴き声を聞きながら深い眠りにつきましたが翌日は旅行最後の観察日。
初日の出と共にツルの塒立ちを観察します。

その様子は後日更新の日記へ続きます・・・