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2019年 野鳥観察の旅 in 北海道 ④

 

 

2019年4月30日

 

 

 

 

鷲の宿でまさかの寝落ちの失態から一夜明け、朝食の時間を迎えました。

寝落ちと言っても肝心な時間に瞼を閉じてしまっただけで、ほとんど睡眠はとっていません。

様々な思いが交錯するなか身支度を整え知床峠へ向かう準備をしていると『連休中の知床峠は車を駐車するだけで何時間も無駄になる』という話を耳にし計画の変更を余儀なくさせられました・・・

宿の敷地に数日前から姿を見せるようになったという仔ジカを観察しながらシンキングタイム。

 

 

連日晴天に恵まれていましたが翌日は荒れ模様の天候が予想されていたため、遊び倒すのはこの日が最後。

翌々日は帰路につかなければならずどのように過ごすか悩んだ結果、この日から連泊予定だった釧路の宿を1泊キャンセルして鷲の宿でもう一度シマフクロウの観察をすることにしました。

 

 

19時頃の出現に合わせ宿には18時前に戻ればよいので、それまでの間は野付半島に行こうと考えていたところ偶然にも昆布漁の船に乗せてもらえることになり、急遽ヒグマの観察に予定変更です。

知床半島は車で回ることができないそうで、船に乗ったからこそ見れる景色が拝めるかもしれません。

羅臼に就航するクルーズ船は長いもので2時間半とのことでしたが、漁師さんの船は夕方までOKとのこと。

車で北上できる最終地点まで移動して小さな漁港から船に乗り込み根室海峡へ出発です。

 


港を出て間もなく壮観な景色が目の前に広がりました。

 

 

羅臼周辺の海にはシノリガモが多く、ウトウの姿もちらほら。

オジロワシは幹線道路沿いよりも岩場の方で多く目にすることができました。

 

 

一時間程かけて半島の先端部に到着しヒグマを発見。

金色の体毛を持つヒグマ、ネイチャー系番組で特集されていたパンダのように見えるヒグマと同一個体のような・・・

 

 

倒木を伝って歩く姿も座って休む姿もパンダそのもの。

 

知床では道路沿いにヒグマが出てくることがあるそうですが、その姿を撮影しようと車を降りて接近する人が後を絶たないようです。

人に慣れ道路に出てくるクマは駆除の対象となるそうなのでクマの為にも、自分の為にも観察はクルーズ船などを利用するのがベストでしょう。

 

 

この近くにはもう一頭のヒグマも。

暫く観察していると波打ち際まで降りてきて石をひっくり返し餌を探していました。

 

 

発見当初に比べだいぶ距離が近くなりましたが、もっと近くで観察したい欲に駆られましたがそうもいかないようです。

ヒグマを観察しながら船上で昼食をとっていると黒っぽいヒグマが突然海に浸かり体を沈めました。

 

これがヒグマの水浴びだそうです。

 

少し離れた場所には超巨大ヒグマも見られましたが、どんどん山の上に登ってしまい近くで観察することは叶いませんでした。

 


13時を過ぎた頃、急に風が強くなり漁師さん曰く『この風は不味い』とのことで予定より早く港へ引き返すことに。

引き返す途中にはエゾシカの姿も。

 

 

随分と白っぽい個体でしたが、何だかんだでツノのある雄のエゾシカを見たのはこの時が初めてでした。

港へ戻った後は夜の観察に備えて食料の買い出し。
余った時間は旅が終わった後の負担を減らそうと、今まで撮影した画像のチェックとピンボケ画像の削除作業に勤しみました。

続々と宿泊客や見学者が増えてきましたが、前日が前日だっただけに不安が募ります・・・


私の悪い予感が的中してしまいました。

先ず19時を過ぎても後からやって来る見学者の往来が絶えません
一応シマフクロウが出ている間は出入りが禁止というルールがあるようですが、あまりにも規制がザル過ぎます。

窓を全開での観察はこの時期でも寒く、防寒着を取りに車に戻る人も多かったせいかシマフクロウは姿を見せませんでした。

テレビやネットで広く周知されることにより、多くの方がこちらの宿に訪れているようですが海外のバードウォッチャーも多数お越しになるようです。

毎日見ている人であれば一度や二度現れなくても平気かもしれません。

しかし遠路遥々足を運んでいる人も多いことでしょう。
シマフクロウに対する其々の想い、おいそれと来られない場所だからこそ厳格なルールが求められると思います。

流氷のシーズンに合わせ宿に訪れる人は鳥に対する影響を考慮し自主的に行動を慎むと思いますが、連休に合わせ宿を訪れる方はある程度の覚悟が必要かもしれません・・・

 


19時に姿を現さなかったシマフクロウは24時にも姿を見せませんでした。

野生の生き物とはいえ連休前までコンスタントに見られていたものが見られなくなったのは何故なのか。
この辺のことを考えるとやはり人間の往来が激しくなったことが影響しているのでは?と思います。

3時頃は一番確率が高いようなのでこの日は寝落ちをするまいと、うつらうつらとしながらも待っていると・・・

 


3時3分、ようやく姿を見せてくれました。

特殊照明の光が届かない木に止まっています。

 

冬場は雪がレフ板効果となり撮影し易いようですが、雪がなくなるとAFの効かない場所が多くなるようでピント合わせにあたふた。

 

木から降りたシマフクロウは生け簀にダイブしあっという間に魚を飲み込みました。

 

 

休む間もなく次の魚を狙って生け簀に飛び込みます。

狩をする瞬間は翼を大きく広げる習性があることを知りました。

 

 

しかしどれも横向きや後ろ向き。

相変わらずの引きの弱さ。
私はシマフクロウと相性が悪いのだろうか。

次に捕まえた魚は嘴で口の部分を摘まんでいるようでした。
画像を拡大。

 

 

せっかく捕まえた魚でしたが、生け簀の縁に落としてしまいマジマジと見ています。

落とした物を頭を傾げて見るといった行動はどの鳥も同じのようでちょっと笑えた瞬間。

 

 

その後どのような行動を取るのか興味深く見ていると、落とした魚に対しても翼を広げて掴もうとしていました。

大袈裟な行動もまた面白い。

 

 

獲物を飲み込んだ後、体は横向きでしたが漸く此方に視線を向けてくれました。

思ったより優しい表情をしています。

 

 

この後もう一匹の魚を捕獲。

しかしまたしても後ろ向き。

 

 

これで3匹目になりますが餌は足りているのでしょうか・・・

他の場所で餌を採っているという話もあり、そうなのであれば宿で観察するからには観察する側の姿勢も大切になってくると思います

 

 

魚を飲み込んだ後、空を見上げるような仕草を見せました。

3時7分、飛び立ち。

 

 

最後と思い連写。

あっという間の4分間でした。

 

 

シマフクロウを待っている間に時代は平成から令和へと変わり新時代の幕開け。

未明に降りだした雨は徐々に強くなり始め、仮眠を取ることなく身支度を整え鷲の宿を後にしました。

暴風雨のなか野付半島を目指しますが、その様子は後日更新の日記に続きます・・・