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2020年 野鳥観察の旅 in 北海道 ④

 

 

2020年7月5日

 

 

 


前回の続き。

前日は天売島を離れサロベツ湿原センターを経由して日本最北端の地である宗谷岬へ。
宗谷岬の周辺ではエゾシカやキタキツネの他、ウトウとオジロワシを観察することができました。

 

 

道北での観察もいよいよこの日が最終日。

新千歳市空港から帰県するため稚内市から南下するコースで観察を行いますが、レンタカーの返却が出発便の90分前を目安にと言われていたので所要時間を逆算しながらの観察になります。

所要時間は約5時間。

 

 

早朝の時間帯、宿を出るとエゾセンニュウの鳴き声が。
この鳴き声を耳にするのもこの日がラストと考えるとあっという間に時間が過ぎ去ったように感じました。

物思いに更けながらハンドルを握り海岸線を南下していくと海を背景にして飛ぶチュウヒを発見。

 

 

チュウヒは秋田でも繁殖しているため観察は容易ですが、生息環境が農耕地ということもあって海を背景に見たことは未だ嘗てありません。

チュウヒを眺めていると海側からオジロワシが飛来。
頭上を掠めるようにして飛んでいきました。

 

 

道路沿いにはノビタキやホオアカの姿が多くシマセンニュウの鳴き声も聞こえ非常に賑やか。

特にノビタキの個体数は多く“所構わず居る”といった印象です。

 

 

秋田では旅鳥として春と秋の渡りの時期に見られますが、夏羽のノビタキを今時期に見られるのも北海道らしさといったところでしょうか。


あと少しで目的地へ到着といったところで目にしたのはエゾシカの群れ。

 

 

釧路湿原で見たエゾシカの群れを思い出しました。

稚内市の市街地を出発して約1時間ほどでサロベツ湿原センターへ到着。

 

 

この時はまだ施設の開館時間より早かったもののトイレは使用することができ非常にありがたいと感じました。

施設から湿原を一周する形で木道が整備されており、特にゲートなど設置されてないことからいつでも出入り自由なようです。
そのため早朝からバードウォッチャーの車が沢山。

 

※サロベツ湿原センター公式HPより

 

旅行前の予習で木道を一周するのに30~40分の時間を要すると知り、探鳥を行うにはそれなりの覚悟を持って挑まなければならないと思っていましたが、実際に足を運んでみると10分もあれば一周できるような距離でした。

目の前に広がる湿原は広大なのですが肝心の鳥が居ない・・・

 

 

前日と同様にシマアオジどころか他の鳥もほとんど見かけず。


想像ではエゾセンニュウやツメナガセキレイが多く色鮮やかな花と絡め素敵な場面を見ることができると思っていたのですが、もしかすると時期外れだったのかもしれません。

そのため正直な感想は幹線道路沿いの方が賑やかであるように感じました。

こちらで唯一撮影したのはオオジシギ。

 

 

未だディスプレイフライトをしていたことに驚き。

シマアオジの出待ちをしていると道内のバードウォッチャーに声を掛けて頂き、お話によると先月下旬までは毎日出ていたそうですが、月を跨いでから見られなくなったとか。

どうやら私は一足遅かったようです。
野生の生き物が相手ですからこればかりは仕方ありません。

それでも少し粘ってみましたが残念ながら気配は感じられず一定のところで見切りをつけてサロベツ湿原センターを後にしました。

 


見られないシマアオジを待つよりなら確実に見れるシマセンニュウということで、前日偶然発見したポイントへ。

到着して間もなくノビタキを追い掛け回すシマセンニュウの姿を確認。
取り合えず証拠写真の撮影から。

 

 

あちこちでシマセンニュウの囀りを耳にしますが、近くから聞こえてくる声は藪の中からがほとんど。
表立って姿を現している個体は距離が遠くもどかしさを感じます。

暫く観察することで同じ場所に潜る個体を把握することができ、そちらを重点的に観察してみることに。

エゾセンニュウと同様に動きが俊敏であることから距離が近くなると撮影という部分で難儀させられました。

 

 

観察中2回ほど人工物の上を歩く姿を目にしましたが、足が速くネズミが走ってるかのような印象。
サイズがエゾセンニュウよりも小さいので余計にそう感じさせるのかもしれません。

モグラ叩きを彷彿させる観察で一瞬姿を見せてくれたこちらの個体、お腹が露出していました。

 

 

抱卵中の個体に見られる特徴です。
シマセンニュウは雌のみ抱卵をするそうですが、他の個体と画像を見比べてみたものの雌雄の違いは分からず。

 


シマセンニュウの観察に夢中になっていると見慣れない鳥が出現。

 

 

どうやらノビタキの幼鳥のようです。

前日に天売島でノゴマの幼鳥を見ることができましたが、こちらも北海道に来たからこそ見れました。

そしてこちらも北海道のならではのエゾカンゾウに止まるノビタキ

 

 

更にエゾニュウに止まる雌雄ペアのノビタキも撮影しましたが、こちらは残念ながら逆光でボツ。

観察を始めて間もなく撮影には難儀していたシマセンニュウもある程度行動パターンを把握できたことで少し欲を出してみることに。

飛翔シーン。

 

狙って観察できることを考えればエゾセンニュウに比べ観察難易度は低いように感じました。

囀りのシーンではオオセッカのような格好をする場面を多く目にしましたが、手持ちの図鑑にこの様な写真は掲載されておりません。

 

 

検索不足だけかもしれませんがWeb上でもこの手の画像を目にしたことがなかったので私にとって学びの1コマ。

暫く観察を続けてみましたが餌を運搬する様子が見られなかったことから、こちらの個体群はまだ抱卵中のペアが多いようでした。

そこでエゾカンゾウやエゾニュウに止まり囀ずる姿を狙ってみましたが・・・

『一見さん、お断り』

 

 

一見さんに絵面の良いシーンは撮影させてもらえず、これが精一杯
それでも限られた時間のなかでシマセンニュウは想定以上の観察をすることができました。

 

時刻を確認してみると間もなく10時、ここで道北での観察は終了です。

 

 

この後は新千歳空港近くのレンタカー屋さんを目指し一気に南下。

 

16時25分出発の便に合わせ2時間の余裕を持たせる設定でレンタカー屋さんを目指し到着したのは14時35分。

所要時間が長い分、トイレ休憩などを考えるとやはりロングドライブには余裕が必要です。


道中は事故やトラブルも無く、無事に全日程を終えて帰県の途につきました。

 

 

今回の旅を振り返ってみるとリストに挙げていたシマアオジとマキノセンニュウを見ることはできませんでしたが「次の楽しみに」と思えるほど良い観察ができたと思います。

旅行目前で旅の計画を練り直し道東の旅が道北の旅になってしまったものの、お天気に恵まれたことが何より幸運でした。
美味しいものもお腹いっぱい頂き、全日に渡って綺麗な夕陽を眺めたことも思い出に残っています。

今回のやり残しを含め北海道では観察してみたい鳥がまだまだ沢山。
リストに挙がっている鳥を観察するため「機会を見て再び・・・」と言いたいところですが、コロナウィルス感染者が旅行中に増加傾向に転じたことから現時点で先のことは見通せません。

状況が好転した頃にでもチャンスがあれば再び北の大地で自分の探鳥力を試してみたいと思います。

 

 

2020年 野鳥観察の旅 in 北海道はこれにておしまい。