メールはこちらからどうぞ

twitter

Follow Me!

 

 

2021年 野鳥観察の旅 in 奄美大島 ③

 

 

2021年3月25日 (夜)

 

 

 

 

前回の続き。

 

日程2日目は早朝から自然観察の森で固有種の観察を楽しみました。

 

特にルリカケスとオオトラツグミについては時間をかけて観察したことで、体の特徴だけではなく生態についても学ぶことができたと思います。

 

 

比較的容易に観察できると思っていたオーストンオオアカゲラだけは見ることのできないまま日没を迎えてしまい途方に暮れていると、辺りからはリュウキュウコノハズクの鳴き声が。

 

その声は1~2羽といった数ではなく四方八方から聞こえてきます。

その様子を少しだけスマホで録音してみました。

 

 

鳴き声を聞いていると雌雄が鳴き交わしていることも多く、個体数の多さには驚かされました。

 

ライト片手に歩いていると『ブッブッブッ』という鳴き声と共にアマミヤマシギが頭上を通過。

 

地元でもヤマシギを観察していますが、こういった形で鳴き声を耳にしたのは初めて。

 

 

気分が高まる一方、怖いのがハブ。

私は職場でヘビ担当を任せられるような人間ですが、ハブは攻撃性が強いと聞くので恐怖が勝りました。

 

夜行性のヘビとあって下手に森をウロウロすると誤って踏みつけることもあるでしょう。

その場合咬まれる可能性が高く、安全第一を優先して舗装道路のみのナイトウォッチングということに。

 

しかしハブは怖いけど見たいのも事実。

できることなら日本で最も美しいと言われるイシカワガエルも・・・

 

 

妄想ばかり膨らみますが、林道を移動していて目にしたのはアマミノクロウサギ。

 

 

こちらも奄美大島で見られる固有種です。

 

和名にある通り黒っぽい体毛に被われ地元で見る夏毛のノウサギとは印象が全く異なりました。

 

 

ノネコやマングースに襲われることで個体数が減少してしまったそうですが、マングースの駆除事業が積極的に行われたことで徐々に回復傾向にあるようです。

 

ノネコに関しては所々で目にしたもののマングースは捕獲ゼロが続き根絶の可能性が出てきたという報道もありました。

 

地域の方々の尽力のお陰もあって、この日は10羽以上のアマミノクロウサギを見ることができ道路上では踏ん張る個体も。

 

 

ウンチの形状は他のウサギと何等変わらず。

 

警戒心については一目散に走り去る個体もいれば、黙々と道路脇で植物を食べている個体も見られたので夜間の走行は十分に注意しなければと感じました。

 

冒頭でも触れたリュウキュウコノハズクは何処に居ても鳴き声を聞くことができます。

 

姿の見れそうな個体を探していると人工物に止まる個体を見ることができました。

 

 

何かを狙って地面に降りる様子が見られましたが、施設の敷地ということもあり他の個体を探してみると道路脇のポールの上に。

 

複数目撃した個体のなかでも一番よく見ることが出来た個体です。

 

 

こちらも地面に居る生き物を狙っていたようで、一度地面に降りると道路脇の植物の上へ。

 

狩りは空振りだったようで再び地面を凝視していました。

 

 

石垣島でもリュウキュウコノハズクを観察していましたが、今回近くで見ることができた個体は少しだけ羽角が立った状態であったことも嬉しいポイントの一つ。

 

地元で夜間に観察しているコノハズクも羽角を立てている状態は見たことがありません。

 

 

リュウキュウコノハズクを観察したところでアマミヤマシギの観察へ。

 

アマミヤマシギも奄美大島で観察したい鳥としてリストに挙げていましたが、地元で見るヤマシギよりもそそくさと動いてしまいます。

 

結果として目に出来たのは8羽で、そのうちの2羽が撮影を許してくれました。

 

 

長時間ライトを照射する訳にはいかないので、数カット撮影した画像を元に本州で見られるヤマシギと比べてみたいと思います。

 

アマミヤマシギの特徴として挙げられるのは嘴の基部が太く先端部が尖っていないという点。

 

その他に足が長く、全体的に黒みがかっているようです。

また個体によっては目の回りがアイリングのように裸出している者もいるようですが、簡単に識別する方法として目の上下に伸びる黒色の線が平行であるという点と頭頂の形。

 

矢印で示しましたが確かにこの日撮影できた個体は黒色の線が平行に伸び間隔が同幅で、頭頂の形はヤマシギに比べるとなだらかな印象を受けました。

 

 

この点を踏まえてヤマシギと画像を比べてみます。

 

【 アマミヤマシギ 】

【 ヤマシギ 】


 

本州で見られるヤマシギは目先に伸びるにつれて間隔が狭くなっており、アマミヤマシギとは異なる特徴を持っていることが見てとれます。

 

またアマミヤマシギに比べるとヤマシギの頭頂は尖っており、カモに例えて云えばマガモとホオジロガモほどの違いがあるので識別するうえで有効な判断材料になるでしょう。

 

しかしその他の点についてはヤマシギの観察経験が豊富でなければ野外での識別は困難かもしれません。

 

 

この日のナイトウォッチングではアマミノクロウサギ・リュウキュウコノハズク・アマミヤマシギを見ることができましたが、残念ながらその他の生き物を見つけることは出来ませんでした。

 

翌日は最終日ということもあり、未だ目にできていないオーストンオオアカゲラを探す為にも粘ることなくナイトウォッチングを終えて宿へ戻ることに。

 

 

果たしてオーストンオオアカゲラを見ることはできるのかと不安を抱えたまま就寝しましたが、翌日の様子は後日更新の日記へ続きます。