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2017年11月5日 13/7℃ 曇り時々晴れ




秋の珍鳥まつり。

連休最終日を迎え今季の『秋の珍鳥まつり』も今日が最終日。

最後の締め括りはマナヅルの観察です。


昨日午後のこと、消音にしたままのスマホに気付き着信の確認をしてみると一通のメールが届いていました。

内容を確認するとホームページに目を通して頂いてる読者様からで『地元にツルが飛来しました』とのこと。
添付された画像には確かにマナヅルが5羽写っていました。


こ、これは・・・
慌てて時間を確認しましたが現地入りするには遅すぎます。

メールを着信した時刻を確認すると私が昼寝に入って7分後。
昼寝したことをこれほど後悔したことはあったでしょうか。


有り難いことに読者様からは詳しい場所の説明と航空写真の地図を続報として送って頂き、今朝は鼻息荒く日の出を待たずして自宅を出発しました。

果たしてマナヅルは抜けずに滞在しているのか・・・

薄明るくなった頃に現地入りし情報のあった場所を見渡してみますがツルは確認できず。
焦りを隠しきれませんでしたが捜索を開始して約30分程で無事に姿を確認することができました。

 


9羽のマナヅルです。

 

 

発見当初は上空に雨曇もあり辺りは薄暗く、天候の回復を待ちながら観察を続けました。

一時間もすると太陽が見え隠れするお天気に。

 

 

落ち穂を啄んだり水を飲んだりと採餌が続きます。

 

マナヅルは家族群で生活すると耳にしたことがありましたが、これが1家族なのかは不明。

調べてみると通常はつがいと幼鳥からなる家族群で縄張りをつくり活動し、昼は家族群で、夜は全個体が共同塒で眠るそうです。

群れのなかには1羽だけ幼鳥が混ざっていましたが、家族群であればもう1~2羽の幼鳥がいてもいいような・・・

画像を拡大して成鳥と幼鳥の違いを比較。

 

 

日の丸のような顔をしたのが成鳥で、茶色い特徴の顔をしたのが幼鳥。

 


マナヅルは中国東北部などで繁殖して朝鮮半島や中国東部にも渡るそうですが、全個体の過半数は鹿児島県出水市のツル飛来地で越冬することは全国版のニュースでも報道される通り有名になっています。

私が野鳥を観察する以前は希に群れのツルが確認されていたようでしたが、近年は1~2羽の飛来が時々確認されている程度で私自身群れのツルを観察するのは初めて。
秋田県の記録としても久しぶりなのではないかと思います。

気象の影響で立ち寄ったのか、それとも放浪癖のある家族なのか・・・



音にとても敏感なマナヅルの群れ。

 

 

近くを消防車が走った時は聞き慣れない音に『なんだ?なんだ?』といった具合いに首を上げて警戒していました。

 


小鳥や猛禽の珍鳥とは違い、ツルはあからさまにツルと判るので地元の方が軽トラでやってきて記念撮影をされていたことが微笑ましかったです。

 

 

以前マナヅルを観察した時は単独だったうえに稲刈り前の米を貪り食っていたせいか割りと近付けましたが、こちらの群れは田んぼを縦に一枚分が限界の距離。

それ以上は警戒して一定の距離を保とうとしていました。


採餌している時はハクチョウの群れと同じように時々別個体にちょっかいを出すような行動が見て取れましたが、そんな様子を動画で撮影。

 

 

観察を続けると何度か飛び立ちのシーンを見ることができましたが、順光の位置は風下となりどうしても背面の画になってしまいます。

餌場を変えたところで何とか良い条件で撮影することができましたが、大型の鳥であることと複数個体いることで何処に焦点を合わせてよいのか迷いながらも撮影。

 

 

なかなか思うようにはいきません。

此方に向かって飛んできたところを撮影してみたものはツルなのかサギなのか判らないような画像に。

 

 

それでも秋田にいながらツルの群れを観察できたことは本当に嬉しく思いますし、情報を寄せて頂いた地元の方には感謝の気持ちでいっぱいです。

このような観察ができるのは何年後になるか想像もつきませんが、秋の珍鳥まつりはマナヅルの観察を以て終了となります。


来週以降は観察の舞台を移動。
間もなく立冬を迎え秋田にはハクガンの群れが飛来し、ガン・カモ、大型猛禽など本格的に冬鳥の観察に入りますが今年はどんなシーンに出会えるでしょう。

期待で気持ちが高ぶりますが、今日の観察日記この辺で終わりたいと思います。

 

 

※ 6日 追記

出水ツル飛来地の渡来状況を調べてみたところ現在ナベヅルは一万羽を超してマナヅルの渡来はこれから本格化するそうです。

風向きなど気象条件が整えばこちらのマナヅルの群れも目的地へ向い旅立つでしょう。