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2017年8月13日 30/22℃ 曇りのち晴れ




今日は北海道から東北地方北部に夏鳥として渡来する小型のハヤブサ、チゴハヤブサの観察です。

ちょうど昨年の今時期、普段あまり足の運ぶことのない県南内陸部で繁殖を確認していました。


一般的に日本で見られる鳥類の繁殖は5月頃にピークを迎えますが、チゴハヤブサの繁殖は他の鳥類に比べるとかなり遅く今時期に巣立ちを迎えるようです。
この繁殖時期に関しては追ってお話したいと思いますが、先ずは去年繁殖を確認した場所を中心に成鳥の捜索。


チゴハヤブサは電柱の上や樹木の梢など比較的目立った場所に止まってることが多く、探すことに関しては然程難しいことはありません。

想定通りの場所に止まっている個体を発見できたのでしばらく遠くから様子を見ているとサッと飛び立ちました。

 

 

ものの数秒でUターン。

一見気まぐれに飛んだようにも見えますが画像を拡大すると獲物を仕留めていることが分かります。

 

 

しかしこの後の行動が想定外。
チゴハヤブサは獲物を飛行しながら食べることがあり、この時はそれが肉眼でも確認できました。

巣立ちを迎えて間もない幼鳥がいれば自分で食べるより給餌を優先するはず。
再び梢に止まってからはしばらく動きがありません。

近くにはもう1羽止まっているのが確認できましたがこちらも狩りに出る様子はなし。

 

 

この時点で繁殖に失敗した可能性が濃厚になってきました。

もし無事に繁殖していれば付近で幼鳥の姿が見られるはずですが幾ら探しても幼鳥の姿は確認できず、親鳥である成鳥が頻繁に狩りを行う様子も見られません。


繁殖失敗が確信に変わった瞬間。
不意に飛び立った成鳥がセミを捕まえてきて自ら食べている姿を確認しました。

 

 

今日の観察はここまでか・・・
 
凛々しくも可愛い幼鳥を見たかったのですが繁殖失敗となると仕方ありません。

梅雨末期の豪雨が影響したのでしょうか。
継続的に観察をしていた訳ではないので理由は分かりませんが残念の一言。

 


せっかく遠出したのに・・・

一度は帰ろうかと思いましたが諦めの悪い私は別のペアを探すことにしました。
と言うのも昨年こちらの地域で3ペアのチゴハヤブサを確認していたので今年も渡来しているはず。

このまま帰る訳にはいかないと捜索を開始すると難なく別のペアを発見。

 

 

この頃は晴れ間が見えるようになり飛翔シーンも画になります。

成鳥が飛んで行く先を追うと枯れ木に止まる幼鳥を発見。

 

 

直射日光を浴びてかなり暑そう。
羽を広げて熱を逃がしているようですが見ている私も汗だくです。

チゴハヤブサは通常2~4個の卵を産むはずなので他の幼鳥を探してみると、高い場所に止まるもう1羽の幼鳥を見つけることができました。

 

 

入念に辺りを見てみましたが幼鳥は2羽のみの確認。

幼鳥への給餌シーンを見たいと思いしばらく待機していると親鳥が鳴き交わした瞬間もの凄い速度で飛び出しました。

狩りではないようなので何事かと思い飛んで行った先を見てみるとハヤブサを追い回す親鳥の姿。
幼鳥にとって脅威となるハヤブサを親鳥2羽が連携をして排除します。

 

 

随分と遠くまで追い掛けるものだとその様子を見ていると突然親鳥が獲物を持って飛来。

しかしカメラは飛翔シーン撮影の設定のまま。
受け渡しはあっと言う間なので設定を換えている余裕がありません。

仕方なしにそのまま連写。

 

 

羽をパタパタさせて餌をねだる幼鳥の雰囲気は伝わるかもしれませんが、シャッター速度があまりにも遅いため全てがブレブレ。

画質を優先するあまり、感度を上げない癖が仇となる瞬間。
当ホームページでは画像を相当圧縮かけて公開している為、綺麗に撮影したところで意味はないのですがいつもこの癖が出てしまいます。


さて冒頭でお話したチゴハヤブサの繁殖時期について。
観察してるうえで狩りで捕獲するのはセミやトンボが圧倒的に多く、餌の問題が理由になってるのではないかと思います。

猛禽類ですから勿論小鳥を襲うこともありますが、今時期は此処彼処にセミやトンボが見られるため餌に困ることがありません。


しかし餌に困ることはないとは云え、梅雨時期の悪天候や梅雨明け後の高温とチゴハヤブサの繁殖は多難であると思います。

 

 

あと一ヶ月もするとタカの渡りの時期。
夏鳥として渡来するチゴハヤブサはこの頃になると厳しい冬を避けるように南へ渡って行きます。

それまでの期間親鳥は幼鳥に生きていく術を教え渡りの準備をしなくてはなりません。

無事に成長した幼鳥が来年またこの地に戻り繁殖してくれたらと願うばかりです。
今日の観察日記はここまで。