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2018年12月23日 7/0℃ 曇り




今回の日記はカラスのお話。

このところ合間をみてはカラスの観察をしていたので撮影した画像を纏めてご紹介したいと思います。

たかがカラス、されどカラス。

 


私が野鳥に興味を持つまでカラスと言えばけたたましく鳴き叫び、ゴミを漁っているイメージでした。
身近な野鳥とは言え一般的には害鳥扱い。

しかし一言にカラスと言っても興味を持って観察してみると種類も豊富で姿形もバラエティーに富んでいます。

 


一般的にカラスと呼ばれるのはハシボソガラスとハシブトガラス。
ハシとは嘴を指し、嘴の細いカラスがハシボソガラスで嘴の太いカラスがハブトガラスになります。

 

【 ハシボソガラス 】

【 ハシブトガラス 】


 

田市の繁華街には信号の意味を理解していると思われる個体が居て観察をしていると頭脳の高さを垣間見ることができました。

歩道に佇むカラスを目にし何気なく見ていると、歩車分離式の信号が青に変わるとクルミをくわえたカラスが横断歩道をトコトコ。

途中まで歩くとクルミを置いて再び歩道へ引き返しその場で待機。
車が踏み潰すところを確認し、青信号に変わると再び横断歩道を渡り安全を確保してクルミを食べていました。

偶然かと思いましたが別の日に見た時も同じように行動していたので信号の意味をちゃんと理解してるのだと思います。


生きていくうえで『食』と『睡眠』は最も重要なことですが、カラスの行動には『遊び』が含まれます。

 

 

今まで何度か目撃しているのが電線にぶら下がるカラス。

 

 

画像はぶら下がろうとしているところですがこの後は宙吊り状態に。

初めて見た時には宙吊り状態で死んでいるのかと思いました。

バラエティー番組でもカラスの面白い行動を目にする機会も多く、もし手懐けることができたらどんなに楽しいことでしょう。


ボソ・ブトの二種は留鳥として一年中見ることができますが、この他にちょっと見た目の変わったオナガとカケスというカラスの仲間がいます。

 

【 オナガ 】

【 カケス 】


 

こちらの二種も留鳥として見ることができますが、オナガについては秋田県内での観察難易度は高め。
一方でカケスについてはちょっとした雑木林に行くと容易に見ることができます。

 

生息環境が異なって亜高山~高山帯で見られるのがホシガラス。

 

 

種子散布の一躍を担うこのカラスは森の再生に欠かせない存在。
登山をする方にはお馴染みの鳥ではないでしょうか。


そして希に迷行してくるのがカササギ(カチガラス)。

 

 

こちらは主に佐賀県や北海道で見られるカラスですが、全国各地にふらりふらりとやって来て長期滞在することもあるようです。

七夕の夜にどこからともなくやってきた鳥が翼を広げ橋となり織姫と彦星を会わせてあげたというお話、これは中国から伝来したものですが万葉歌人・大伴家持によって詠われました。

この翼を広げた鳥というのがカササギ。
七夕の夜に架け橋を造る鳥 として言い伝えられています。
何ともロマンチックなお話。


話は変わって秋にガンが渡ってくる頃、冬鳥として姿を見せるのが集団性の強いミヤマガラス。

 

 

一時代前までは珍鳥扱いだったようですが、現在は大挙して押し寄せます。

開けた農耕地で見られることが多く、一見すると一般的に見られるカラスと似ていますが、じっくりと観察すると違いは明らか。

 

 

先ずは警戒心。

素知らぬ顔して通り過ぎると動じることはありませんが、一度車を止めると一斉に飛び立ってしまいます。

 

 

カラスのくせして警戒心は強め。
上手いこと車を寄せたとしてもカメラを向けた瞬間に飛ばれるのは必至です。

じっくり観察するにはある程度距離を置いてスコープや双眼鏡などで観察するのがお奨め。

仮に飛ばれたとしても一般的に見られるカラスとの違いに気付かされます。

高いところで渦を巻くよう群れで飛んでいるカラスを見たらミヤマガラスだと思って間違いありません。

 

映像からその様子が伝わるか分かりませんが動画でミヤマガラスの群れを撮影してみました。

 

 

この冬、秋田市では午後になるとミヤマガラスが集結する場所があり、動画に映っているのはほんの一部。

数千羽のミヤマガラスが乱舞する様子は見応えたっぷり。

 


警戒心の強いミヤマガラスですが、じっくり観察することで見た目の違いも知ることができます。

左がミヤマガラスで右がハシボソガラス。

 

 

ミヤマガラスの嘴の付け根に羽毛はありません。
幼鳥には羽毛があるようですが成鳥になると抜け落ちるそうです。

近距離でじっくり観察する方法としては電線に止まっている時にゆっくりとした挙動で近付くことがお奨め。
地面にいる時に比べると比較的警戒心が弱まるようです。

 

 

やはりカメラを向けると飛ばれることが多いものの、群れの半分は残るのでその中から1羽を選んで撮影。

“カラスのくせして”なんて思ったら途端に飛ばれてしまうかもしれません。
撮影させてくれてありがとうくらいの気持ちで・・・。

 

 

しかし端から見ると一生懸命カラスを撮影している変な人。
我に返ったようにファインダーや双眼鏡から目を離してはいけません。
周囲の視線は恐ろしいほど冷やかです。


さて、ミヤマガラスの観察をするうえで楽しみなのがコクマルガラス探し。

群れのなかに少数混ざっていますが、殆どが暗色型と呼ばれる幼鳥
パッと見た目には気付き難いものです。

しかし淡色型と呼ばれる成鳥は一目瞭然。

 

 

その見た目からはパンダガラスと呼ばれることも。

 

一方で判りにくいのが暗色型と呼ばれる幼鳥。
地面で餌を採っている場合、群れの数が多くなればなるほど探し難いものです。
警戒心が強く一斉に飛んでしまうと何が何だか分からなくなってしまうので、幼鳥を探すのは電線に止まっているところを探すのがお奨め。

 


意識して探してみると意外と見つかります。

 

 

比較的警戒心が薄くなるところで電線を見上げる形で見てみると真っ黒かと思いきやうっすらと成鳥の特徴が。

 

 

色は兎も角として単純に小さいというだけで可愛い。

鳴き声も特徴的でミヤマガラスの群れにいても「キョン キョン」と歯切れの良い声を聞くことでコクマルガラスが混ざっていることに気付かされることもあります。

翼を広げた時の羽色も写真を撮ることでミヤマガラスに比べ淡いことが分かりました。

 

 

地面で落ち穂拾いをする様子を観察しましたがこの個体はミヤマガラスと仲良くやってる様子。

コクマルガラスを観察していると群れの端っこでミヤマガラスのお供的な感じで行動していることが多く、複数個体が混ざると群れのなかでもコクマルガラス同士があまり離れることなく行動するようです。

 

 

一緒に行動していてもお互いが別種と認識しているのでしょう。


ハト大の大きさで鳴き声も可愛く、レアキャラを見つけたような気持ちになれるコクマルガラス。

春にミヤマガラスが渡るまでの間、群れを見つけたら小さなカラスを探してみては如何でしょうか。
見つけることができたら“ちょっと嬉しい一日”になると思います


そんなカラスに纏わるお話はこれにておしまいです。