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2019年3月31日 6/1℃ 曇りのち雪




春の渡りの季節がやってきました。

今季も例年同様、週末毎に秋田市~男鹿市周辺を巡り普段目にすることのない鳥を探してみたいと思います。

この時期の観察は探鳥力と識別能力、更には運も試され、場合によっては一度もシャッターを押さずに帰る嵌めになるので胸中穏やかに過ごすことができません。

シーズン一回目となる今日は悪天候が予想されており空振りの可能性が大。
しかしフィールドを出なければ何も始まらないので、先ずは自宅近くの梅林へ足を運んでみました。

 

 

陽当たりの良い場所では一部開花していましたが、まだまだ蕾は固く満開の梅を見るには少し早いようです。
肝心な鳥も少なく今一つといった雰囲気で長居は無用と気持ちを切り替え男鹿半島まで北上。

方々探し回ってみたもののこれといった出会いもなく最終チェックポイントへ・・・

天気も下り坂で少々焦りを感じながら車を走らせていると道路脇から一羽の小鳥が飛び立ちました。
何者であるのかはっきりしませんが、ホオジロでもなければヒバリでもないことも確か。

渡りの途中に立ち寄った鳥は同じ場所に戻ってくる傾向があるので、道路沿いで待機してみることにしました。

 


暫くすると前方に小鳥が飛来。
戻ってきたところをみると益々怪しい。

正体を確認しようと思った瞬間、すごい勢いで車が通過。

 


「 あぁぁぁ!何で今なのよ!?」

 


驚いた小鳥は姿を消してしまいました。
毎度のことながらタイミングが悪過ぎます。

しかしここは天下の公道。
文句を言ってる私の方がおかしい。

気持ちを落ち着かせ再び戻って来ることに期待しその場で待機していると・・・


ルームミラー越しには野良猫の姿が。
ここにも猫がいるのかと思った瞬間ピョンピョン跳ねる姿が目に入りました。

 


「 猫じゃない!ノウサギだ!」

 

 

真っ白な冬毛から茶褐色の夏毛に移行中のようで、疎らな毛の特徴が猫と間違えた原因です。

道路脇を移動していたノウサギは突然方向を変えて車道の真ん中へ。
何か匂いを嗅いでいるような仕草を見せました。

 

 

一体この行動は何なんだろう。

小鳥が気になりましたが、ノウサギは狙って観察できるものではないのでチャンスとばかりにノウサギの行動をじっくりと観察。

車道をウロウロしたノウサギはカーブの先に移動してしまい、私の位置から見えなくなってしまったので車をUターン。

ノウサギが見える位置まで移動するとちょうど藪の中へ入ってしまうところでした。
もう一度出てこないかと思い車を停止させると300mほど先にノウサギの姿が。

 


「 え!?この一瞬で???」

 

 

驚くべき身体能力。

こんなにも早く移動できるものなのかと思いつつ行動を注視していると再び車道で匂いを嗅ぐような仕草を見せました。

 

 

警戒させないよう車をじわりじわりと進めて近くで観察。

距離を詰めたことで判ったのは最初に見た個体とは別個体であることが判明しました。

 

 

此方の個体の方が冬毛が多く残っており、耳の一部が欠損し僅かに出血が見られます。

肉食の動物に襲われたのかもしれません。
厳しい環境で逞しく生きている証拠とも言えるでしょう。

 

 

観察をしていると車道に出てきたり動物脇に戻ったりを繰り返しながらどんどん遠ざかってしまうので、思いきってノウサギの進行方向へ先回りしてみると・・・


この作戦が功を奏しノウサギが徐々に近寄ってきました。

 

 

夜行性のノウサギをこのように観察できるのは希なケースだと思います。

日中に見掛けることがあっても一瞬で駆け抜けて行くので画像に残せる機会は殆どありません。

 

 

天候が悪く薄暗かったことも理由の一つとして考えられるのではないでしょうか。

 

 

距離が近くなるとそれに比例する形で撮影の難易度は跳ね上がりました。

縦横無尽といった感じに動き回るのでピント合わせが難しく撮影した写真は殆どがピンぼけ。

 

 

野鳥の撮影の方が遥かに楽です。

 

 

帰宅してから画像のチェックしていて気付いたのですが、ノウサギの耳の内側と外側にはマダニが1匹ずつ付いており、吸血されていることが判明。

かなり大きく膨れあがっていたのであと少しすると自然に取れると思いますが、この辺りは私もよく歩き回るので気を付けなければなりません。

 

 

マダニに関しては特別なことではなく、意外と身近なところにも生息しておりペットの散歩程度でも付いてしまうことがあるようです

野生の生き物を観察するようになり約10年、当たり前のように藪に入りますが運が良いのか未だマダニに咬まれた経験はありません
しかし私はヤマビルにチン〇ンを吸血された苦い思い出があるので油断大敵。

話が気持ち悪い方向に脱線してしまいました。


話をノウサギに戻します。

観察をしていて特に可愛かったのが両手で顔を洗うような仕草。

 

 

結果論になりますが天候が悪いことで観光客も少なく車の往来も少なかったことからノウサギを観察するうえでは最良の日になりました。

後から考えてみたのですが、匂いを嗅いでいたのは繁殖に向けてパートナーを探していたのかなと。

 

 

しかしノウサギの嗅覚がどの程度であるのか私には分かりません。

嗅ぐように見えた行動は別の意味を持っているかもしれませんし、このように観察した経験がないのでまた別の機会に観察できればと思います。

 

 

愛想良く観察させてくれた個体が藪の中に姿を消した頃、天候は悪化する一方で雨が霙に、霙が雪へと変わりました。


少しの間、小鳥の出待ちをしてみましたが飛来する気配もなく諦めかけた頃、最初に姿を見せたノウサギが再び藪から登場。

 

 

しかしこの時はあっという間に姿を消してしまい、雪の降り方も強まったことから観察はここで断念。

本来予定していた観察とは別な形になりましたが、フィールドに出たからこそ恵まれた出会い。
日中姿を見せてくれたノウサギには本当に感謝です。

 

銀世界が広がり真冬を思わせる一日でしたが次週は好天に恵まれることを祈り、本日の観察日記はこの辺でおしまいです。