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2019年7月13日



今回の日記は地元を離れて固有種観察の旅行記。

ちょっと前までは年に1回程度だった旅行も今年は既に4回目となってしまいました。

先ずは目的地を表したマップを掲載。
ナビで見る所要時間はノンストップで約7時間。

 

 

目的地までは陸路で移動をしましたが、自宅から片道519kmの道のり。

早朝に自宅を出発しポンコツの愛車に鞭を打ちながらやってきたのは富山県立山町。

 

 

看板に描かれている鳥こそ今回お目当てとしているライチョウです

今回の旅も想定していたものと大幅に予定が変わり、どたばたの珍道中になってしまいました。
私の旅行はどうして思うように進まないのか・・・

そんな珍道中を綴った旅日記のはじまりはじまり。

 

 

2019年 野鳥観察の旅 in 富山県 ①

 

 

私にとってライチョウの観察は二回目となりますが、前回は長野県側から最終目的地の立山室堂を目指しました。

前回の旅については下の画像をクリックするとご覧頂けます。

お手すきの方は暇潰しにどうぞ。

 

 

今回も前回同様に長野県側から室堂を目指す予定でしたが前日の段階で急遽予定を変更。

その理由となったのが気象条件。
日毎どころか時間毎に変わる天気予報に一喜一憂し、前日の予報では旅そのものに躊躇を覚えるような悪天候が予想されていました。

 


しかし行かずに後悔するよりなら行って後悔。

直前の予報を確認すると旅行初日に僅かな望みが見えたため、乗り継ぎの少ない富山県側からのルートを選択し1分でも早く室堂入りを目指しました。


立山ICを降りて35分ほど下道を走り無事に立山駅へ到着。

 

 

この時の時刻は13:30分で切符売り場へ行ってみると10分後にケーブルカーが出発するとのことでした。

立山黒部アルペンルートは長野県側から室堂を目指すとトロリーバス→徒歩→ケーブルカー→ロープウェイ→トロリーバスの順に乗り継ぎが必要ですが黒部ダムを見たりと観光の面でメリットがあります。

 

〔立山黒部アルペンルート公式ホームページより〕

 

一方で富山県側からのルートはケーブルカー→バスの乗り継ぎのみで時間の短縮と料金の安さがメリット。

 

 

ケーブルカーに乗ろうとした頃、今回観察をご一緒した長野県在住の登山家の友人から連絡があり『ライチョウがフィーバーしている』とのこと。

一足早く室堂入りしていた友人によると天気予報が良い意味で外れたとのことで、多少霧が出ているものの雨は降っておらず曇りで経過しているとのことでした。

逸る気持ちを抑えてケーブルカーに乗り込み運転席の真横に陣取り動画で撮影。
長い動画ですので乗り物の好きな方のみどうぞ。

 

立山駅から美女平駅までの標高差は約500mで7分ほどかけて移動します。

 

 

標高997mの美女平駅から2450mの室堂まではバスで約50分の道のり。

バスのナンバープレートにもライチョウが。
石垣島で見たカンムリワシのナンバープレートを思い出しました。

 

県鳥にも指定され地域のシンボルとなっているのか、風見鶏がライチョウのお宅があったりと他所者にとって見るもの全てが新鮮。

 

 

道中は濃霧による視程障害でビュースポットでの停車を省いた為か、予定より10分早く室堂へ到着。

バスを降りると吹き込む風は冷たく感じられ用意してきたジャンパーを羽織ります。
この日の立山駅周辺の気温は22℃でしたが室堂の気温は13/8℃と涼しいを通り越して肌寒い。

 


室堂ターミナルで私の到着を待っていてくれた友人と合流すると『近くにライチョウの親子が出ていて人集りになってる!』とのことで早々にライチョウの親子の観察へ。

遊歩道を5分ほど歩くとライチョウお目当てのカメラマンや観光客が沢山。
私も早速カメラを構えました。

 


初めて見た夏羽の♀ライチョウ。

 

 

遊歩道からは少し離れた場所にいて周囲に雛たちがいるようです。

前回観察した時のように雪の積もっている時期であれば好きな場所から見ることができますが、今時期は遊歩道を外れてはいけないのでライチョウ側から近寄ってくれることを待つしかありません。

暫く肉眼で観察しているとお母さんライチョウの周りを動き回っていた雛たちがこちらの方へ。

 

 

雛を数えてみると合計で7羽。
好き勝手動き、親鳥からかなり離れたところまで行ってしまう子もいましたが親鳥もあまり気にしていないようです。

フワフワの雛が徐々に近付いて来たのでこの時は遠慮なく撮影させてもらいました。

 

 

距離が近くなったことで雛の嘴が親鳥ほど尖っていないことに気付きましたが、これはこの個体の異常ではなく全ての雛の嘴に見られたので雛の特徴なのかもしれません。

ファインダー越しに見ているといつの間にか別の個体が足元までやって来ました。
近過ぎてピントが合いません。

そのため少し退いて撮影。
雛の足元に着目すると羽毛に覆われおり、寒さに耐性を持つライチョウの特徴が見られました。

 

 

ほとんどの雛たちが遊歩道間際まで移動してきたことで親鳥も徐々にこちら側へ。

気にしてないようでしっかりと雛の行く先を見ていて、その眼差しは優しさに満ち溢れています。

近くで見たライチョウの♀はキジの♀に比べると模様が細かく複雑な印象を受けました。

 

 

観察を続けていると親鳥が鳴き声を発し、あちこちに散らばっていた雛たちが一斉に移動を開始。

その様子を咄嗟にスマホで撮影。

 

 

冷たい風が少し強くなると親鳥の動きが止まり、雛たちは親鳥の懐に潜り始めました。

まだ保温が必要なようで悪天候の時にはこのような動作が繰り返されるようです。

 

 

暫くすると一斉に親鳥の懐から飛び出す雛たちの姿が。

遊歩道は風下に位置していたため、ライチョウ親子との距離は少しずつ離れていきました。

 

 

風の向きが逆方向であれば遊歩道を越えてきた可能性が高かったのですが、風に向かって移動しないと羽毛が捲れ体温が低下してしまいます。

そのためもうこちら側に来ることは無いと判断しライチョウ親子を見送りました。
この日の最後に撮影したのは雪渓を歩く雛の姿。

 

 

旅行直前には生息地復活を目指す初の試みとして長野の中央アルプスに1羽だけ生息する雌に他の個体の有精卵6個を温めさせ、生まれた5羽が全滅してしまったという残念なニュースや、地球温暖化の影響で今世紀末までに絶滅する可能性があるといった暗いニュースを耳にしました。

前回の観察の際にはサルに幼鳥が補食されるというショッキングなニュースを耳にしましたが、ライチョウを取り巻く環境は非常に厳しいため、この日観察した雛たちが逞しく育ち少しでも個体数の回復に繋がってくれたらと願っています。


ライチョウ親子の観察を終え時刻を確認するとちょうど16時。
室堂に着いて直ぐ、景色に目もくれず観察に入ったことからここでようやく周囲の景観を楽しむことにしました。

火口湖のみくりが池。

 

 

石畳で整備されたトレッキングコースを進むと地獄谷が眼下に広がります。

しかしこちらは火山性ガスの影響で封鎖中。
ズームレンズで覗いてみると濛々とガスが吹き出ていました。

 

かなり離れた場所で見ていましたが硫黄の匂いが強く、風向きによっては付近を移動する際には注意が必要なようです。

 

 

そしてこの位置から見える宿泊予定の室堂山荘を撮影。

 

我ながら良い写真が撮れたと自画自賛。

 

 

室堂周辺の宿は季節によって予約を取るのが困難と聞いていたので私は5ヶ月前に予約を取っていました。

標高も高ければお値段も高めでハイシーズンは予約状況により宿泊料金が変動するようです。

まるで【時価】と表記される回らない寿司屋みたいで怖い・・・

 


本来であれば梅雨明けした頃が観察のベストシーズンで、7月下旬頃になるとライチョウ親子を観察するツアーが催行されているようです。

しかしこの時期の富山県は梅雨前線の影響で大雨になってもおかしくないので今回の旅は賭けにも近いものがありました。

その理由の大きな決め手となったのが今年のガンの北帰行。
今季は渡りが早く他の鳥を見ていても例年と動きが違っていたことからライチョウの繁殖も少し早まるのではないかと考えました。



この件に関しては素人の想像の範疇を越えないので正解だったのか分かりませんが、結果的に初日にライチョウの親子を観察することができ、心に余裕を持った状態で宿へ到着しました。


部屋に入ったところで再びライチョウの撮影。

 

 

撮影を終えたところで雄大な山を眺めながらの入浴。
今まで経験のしたことのない最高の風呂でした。

風景のイメージ写真です。

 

 

風呂をあがって部屋でのんびりしていると外を眺めていた友人が『遠藤君、直ぐそばにカヤクグリ来てるよ』と教えてくれ再び観察タイム。

この鳥も高山帯ならではなので写真の良し悪しは別として観察できればと思っていました。

 

 

カヤクグリを見ているとポツリポツリと雨が落ちてきて霧も流れ込み、いよいよ天気が崩れそうな気配。

翌日の天気予報を確認してみると7時までは雨予報。
雨が止んだところで本格的に山を登っての観察ができればと思いましたが、風の状態を見ると風速1m/sと霧が晴れそうにもありません。

 


果たして翌日の観察は一体どうなることやら・・・

 

 

後日更新の日記に続きます。