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2019年9月14日




今回の日記は観察旅行記。

宮崎県・北海道・石垣島・富山県に続き今年に入って5回目の遠征になりました。

今回の遠征では長崎県でタカの渡りの観察を計画しましたが、具体的に日程やルートなどの計画を練るにあたり隣県で面白そうな場所を発見。

 


そんな訳で降り立ったのは九州佐賀国際空港。

 

ご覧のように雲一つない青空。

台風シーズンということもあり天候が一番気掛かりでしたが最高のお天気に恵まれました。

 

 

ここから佐賀県と長崎県を股に掛けた観察旅行記の始まりです。

 

 

2019年 野鳥観察の旅 in 佐賀県

 

 

空港の名称から想像するに大きな空港かと思いましたが、こじんまりとした佇まい。
銘石には佐賀空港とだけ銘が彫ってあったのでターミナルに掲げられた名称は新しいものなのかもしれません。


先ずは目的地に赤ピンを立てたマップを掲載。

 

 

佐賀空港から目的地まではナビで12分の距離。

特に迷うこともなく単調な道のりで自転車で移動することも可能だと思います。

 

 

目的地へ向かう道中、あちこちに案内の看板が設置されていました

私のように初めて訪れる者にとっては有難い。

 

 

間もなく見えてきた今回の目的地、佐賀市南部の有明海に面した“東よか干潟”です。
大授搦とも呼ばれ日本一シギチが渡来するシギチの聖地。

堤防の横にはバードウォッチャーの車が沢山停まっており既に賑わいを見せていました。

 

 

そして否応なく目に飛び込んできたシギチの大群。

「こ、これは凄い・・・」

 

 

シギチの聖地と呼ばれるだけあり、数が多いだけではなく沢山の種類が群れをなしています。

かつて秋田でも沢山の群れを見たことがありましたが、これ程の群れを見たのは初めて。
この群れが飛び交う姿を見ただけで佐賀に来て良かったと思わされる程でした。

 

 

これだけ素晴らしい環境ということもあり、野鳥の専門誌BIRDER9月号に特集されたようです。

私は雑誌を見ていないのでどんな内容か分かりませんが、そちらの記事を見て足を運ぶバードウォッチャーが増えているのだとか。

この日はざっと見たところ50人程が観察に来ていたようでした。

 

 

干満の差が日本一ということでこの場所でのシギチの観察は満潮の時刻を事前に下調べした方がいいようです。

潮の満ち引きでシギチたちの居場所が変わり、潮が満ちてくるとシギチたちが堤防下の遊歩道を占拠するので観察者は後退。

 

 

満潮の時刻には堤防の上からの観察になります。

この時に堤防下で撮影している方がおり、シギチたちが降りるに降りられず辺りをずっと旋回する場面がありました。

見かねた地元の方に注意され渋々堤防に上がってきていましたが、このようなマナーの悪さが地元の方に嫌悪感を抱かせてしまいます

撮りたい気持ちは分かりますが、独り善がり行動で他の方の迷惑になるだけではなく何より鳥たちに影響を与えてしまっては元も子もありません。

 


“郷に入れば郷に従え”

 

 

しかしながら本当に種類が多い。
秋田ではなかなか見ることのできないシギチが沢山。

ざっと見て回ったところ目についたのはオオメダイチドリ・コオバシギ・オオハシシギ・カラフトアオアシシギという珍しいどころ。
こちらでは普通なのかわかりませんが私にとっては目新しいシギチです。

おまけにハシブトアジサシも見られました。

 

 

徐々に潮が引いていくとシギチたちも合わせるように移動します。

時間毎に鳥との距離が変わりますが、ここは地元の方の動きを参考に移動。

 

 

観察に夢中になっていると突然シギチたちが一斉に飛び立ちなんだか落ち着かない様子。

よく見てみるとハヤブサの姿が・・・

 

 

逃げそびれたダイゼンに狙いを定め追い回すハヤブサ。

そして必死に逃げるダイゼン。

 

 

ぐんぐん距離が縮んでいきます。

 

 

寸でのところで交わし何とか逃げきってくれと手に汗握りながら見守っていましたが、何処からともなくもう1羽のハヤブサが現れ絶体絶命。

願いは届かず挟み撃ちのような形になりダイゼンは捕まってしまいました。

 

 

どうして私はいつもこんな場面に遭遇してしまうのか・・・

胸中穏やかではありません。
自然の営みを前にどちらかに肩入れすること自体おかしなものですが、感情移入し易い私にとっては辛いものがあります。

ダイゼンを捕獲したハヤブサは私の目の前を通過。

 

 

ハヤブサが居なくなったことでシギチたちは落ち着きを取り戻し、干潟に次々と舞い降りてきました。

時間と共に観察状況が刻々と変わっていきます。

 

 

潮が引いたところで必須になるのが長靴。

お目当てのシギチを観察するには柵に沿うように横移動をしなくてはなりません。
長靴を持ってない場合は柵に向かって縦に延びる歩道があるのでそちらからの観察。

但し角度が限定されてしまうので光線の加減によっては厳しい条件となってしまうこともあるでしょう。

 

 

かくいう私も長靴を用意していなかったので泥まみれになることを覚悟で前進。

うかうかしてるとどんどん鳥との距離が離れてしまいます。

 

 

シギチたちを眺めていると耳に入ってきたのが今回の旅行でお目当てとしていたタカの渡りの噂話。

なんでも台風や長雨の影響により渡りが大幅に遅れているそうで前々日の12日は2羽、前日の13日は渡りの確認無しという卒倒しそうなお話でした。

 


「 秋田では目にすることができないタカの渡りを見たくてここまで来たのに・・・ 」

 


翌日のタカの渡りを諦めて、もう一日シギチの観察をしようかと悩みに悩みました。
答えの出ないままこの日のシギチの観察はこの辺で終了。


干潟を離れこの日宿泊を予約していた佐世保市へ向かい移動を開始すると電線に止まるカササギの姿が目に入りました。

 

 

言わずと知れた佐賀県の県鳥。

『カチカチ』という鳴き声から地元の方からはカチガラスと呼ばれているようです。

車を降りて辺りを徘徊すると小さな公園に5羽程のカササギが見られ、幼鳥が混ざっていたことから家族群と判断しました。

 

 

秋田にも稀に迷行してくることがありますが、おそらくそちらは北海道の個体でしょう。

本州を飛び越え北海道に分布している個体群は人為的に持ち込まれた個体が繁殖しているという話を耳にしたことがありました。

 

 

今年の北海道旅行では千歳基地周辺で数個体目にしていましたが、その他の地域で見る機会がなかったので北海道でも局地的に分布しているようです。


カササギをちょっと観察したところで再び移動していると先日の豪雨災害で浸水した武雄地区に入りました。

 

 

未だ復興半ばといったところでボランティアの方が活動しており、道路沿いの商店は軒並み臨時休業の看板が・・・

この日記を書いている現在も台風17号が九州北部を通過する予報が出ていますが、一日も早い復興を願っています。


県境を越えて間もなく、佐世保市に入ると船が沢山。

 

 

旧海軍の軍港があった街だけに、かつての趣きが感じられる建物があり何処かタイムスリップでもしたような気分。

海上自衛隊の総監部だけでなく在日米軍の基地もあり、秋田にはない独特の雰囲気が漂っていました。

 

 

前の週の三沢基地に続いて佐世保基地と、何だか米軍基地巡りでもしている気分です。

 

 

あちこちで写真を撮りながら街中を歩き気分は完全に観光客。
鳥のことなどそっちのけで佐世保市を満喫しました。

予約していた宿は外国人BARが建ち並ぶ通りにあり、宿の隣にも雰囲気の良さげなBARが。

この日の最高気温は34℃と非常に暑かったので、風呂に入りさっぱりしたところで冷たいビールで乾杯。

 

 

楽しい時間を過ごしあっという間に夜は更けていきましたが、翌日は再び早朝からシギチの観察を予定していたので早めに宿へ戻りました。

部屋に入り念の為にタカの渡りの速報を見てみると・・・

 


「うぉぉぉぉぉ!!!」

 


絶叫の訳は後日更新の日記に続きます。