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2019年9月17日 25/16℃ 晴れ




佐賀県と長崎県での観察旅行を終えた翌日、この日は台風の影響で飛行機が欠航した場合を考慮し予備日として有給を取っていました

朝起きてみると旅行の疲れがどっと出たようで体はガチガチ。
ゆっくりと過ごし旅行中に撮影した写真の選定作業でもしようかと考えましたが、外は快晴の青空。

 

おもむろに予報サイトで週間天気予報を確認してみると週末は悪天候の予報が出ており、信頼度はA判定ということで好転しそうにありません。

 


考えてみると9月に入ってから地元での観察が無く、次の週末が悪天候でダメになったとすると3週連続で地元の観察に穴が開いてしまいます。

それだけは何としてでも避けたいという思いから、慌ただしく身支度を整えクマタカ山へ。


クマタカの観察をしながらタカの渡りが見れたらと思い、山に着いてみると既にクマタカはのんびりと羽を休めていました。

しかし残念なことにクマタカは後ろ姿。

 

 

暫く様子を見守りましたが、時々羽繕いをするくらいでこっちを向いてくれそうにもありません。


そうこうしているとハチクマが高高度を通過。
望遠レンズを使ってもこのサイズですから肉眼ではゴマ粒くらいに見える程度です。

 

 

クマタカを中心にぼんやり空を眺めているとまたしても高高度をハチクマが通過していきました。

羽ばたくことなく南の方角へ流れていきます。

 

 

一体何処で上昇気流を捉えて滑空していくのだろう。

私が山に到着して40分が過ぎた頃、ようやくクマタカがこちらを向いてくれました。

 

 

こちらを向くことで分かったのが、この個体は♂であるということ
何度か同じ場所で観察することで雌雄の見分けがつくようになりました。

図鑑スペックでは♂の大きさは72cmで80cmの♀に比べると小さく、実際の見た目にもスマートな印象を受けます。

 


正面を向いてから20分程経った頃、何かソワソワした様子。

 

 

獲物でも見つけたのでしょうか。

鳥さんと暮らす方はこんな姿を見ると「誰か帰ってきたのか?」と思うはず。
一番懐いている人間が帰宅すると鳥さんは前のめりのような格好でソワソワするので家で見る鳥の仕草あるある。

 


間もなく飛び立つだろうと思い飛び立ちの瞬間を狙います。

 

 

思った方へ飛ばず私の方に突っ込んできました。

 

 

体を捻ったと思ったら私の真横を急降下。

 

 

そのまま直ぐ側の木の中へ潜り込みました。

潜った先に何があったのか見てとることはできませんでしたが、飛翔能力の高さを垣間見た瞬間。

間もなく枝葉の混み入ったところから飛び立ったようで、私の視界からは消えていきました。
一体何の為に木の中へ飛び込んだのだろう・・・


再び飛来してくれることを祈るようにして待ちますが、直ぐに飛来することもあればその日はそれっきりのことも。

こればかりはクマタカ次第なので気長に待つしかありません。
長期戦も覚悟しましたが、程なくして向かい側の山の稜線に見え隠れしながら上昇気流に乗っている姿を確認。

間もなくこちら側に飛んで来る兆しが見られました。

ある程度高度を稼いだところで翼を少し開き、逆三角形のようなスタイルで一直線。

 

 

このスタイルになってからこちら側に飛来するまではあっという間です。

 

 

何処に止まるかはその時によって異なりますが、この時は避雷針に止まりました。

クマタカにとってはちょうどよい止まり木。
避雷針に止まる姿がこんなにも似合う鳥もそういないと思います。

 

 

私の性格上あまり難しく考えず観察していますが、ここでのクマタカの観察は単純に見て・撮って楽しんでいるだけ。

生態系の頂点という位置付けにも関わらすこのような形で観察を楽しめるのは、ここのクマタカが人間の存在を全く気にしないという特殊な面を持つお陰でしょう。

そんな訳でのんびり羽を休める姿はじっくり観察し、撮影するのは飛び立ちの瞬間。

 

 

「いぇ~い、撮れた!」

こんな感じで本当にただ楽しんでいるだけ。

向かい側の山の木へ止まったようですが、止まっている姿は私の位置から確認することができません。
次の飛来はいつかと心待ちにしていると山の陰からクマタカが飛んできました。

「大きい!」

 

 

画像からは伝わりませんが、先程まで見ていたクマタカに比べると一回り大きく見えることから♀のようです。

♀のクマタカも♂と同じように上昇気流に乗ってある程度の高度まで上昇するとこちら側に向かって一直線。

 

 

♀も翼を少し開いた状態で滑空してきますが、少し足を出して飛ぶようでスタイルの違いが見られます。

 

【 オス 】

【 メス 】


 

飛来した♀のクマタカは♂と同じように避雷針へパーチ。

一体何を思いここに止まるのか。

 

 

この山で同じクマタカを何度か観察していますが、何かを狙って飛ぶような場面を見たことはあるものの未だかつて獲物を捉えたシーンを見たことがありません。

普段は何を食べて暮らしているのか気になりますし、空腹の状態でどれくらい耐えれることができるのか知りたいものです。

何年かかるか分かりませんが、そんなクマタカの生活を垣間見ることができたらよいなと思いながらクマタカを眺めていました。

 

 

さて肝心のタカの渡りはほとんど見られず。

観察終了間際にサシバとツミが一緒に渡って来ましたが、こちらも高いところを飛んでいました。

 

 

私にとってのタカの渡りの観察は天気の状態によって今季ラストになるかもしれません。

季節は進み、間もなくマガンやコハクチョウが渡ってくる頃。
また普段見られないような珍鳥が渡ってくる出会いのシーズンにも入りますし、これからの観察が非常に楽しみです。

 


本日の観察日記はこれにておしまい。