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2020年11月29日




今回の日記も業務多忙のため一週間遅れの更新です。

新型コロナウイルスが再拡大したことで「我慢の三連休」と言われた先週末、私は通常運転だったのでいつもの日曜日でした。

 


この日曜日はユキホオジロを探そうと考え秋田市~男鹿市にかけて海沿いを巡回してみましたが・・・ことごとく空振り。

何処を探してみてもユキホオジロの「ユ」の字も見当たりません。
当ても無く岩場を歩き回り途方に暮れていると突然ハギマシコの群れが目の前を通過。

およそ50羽程の群れは一瞬で遠ざかり遥か彼方へ。

 

 

ユキホオジロは見つけられそうにもなかったことから観察対象をハギマシコにシフトチェンジ。
とは言っても再び群れが飛来するか分かりません。

一か八かで岩場に身を隠しハギマシコの飛来を待つことこと30分、ハギマシコの声が聞こえてきました。

群れは岩場に降りてくれましたが、いかんせん距離が遠い・・・

 

 

岩場で採餌を始めた群れの様子を遠巻きに撮影してみましたが、ハギマシコの羽色が岩場と似ておりカメラのAF機能が役に立ちません。

こちらの画像には5羽のハギマシコが写っていますが見事に岩場と同化しています。

 

 

ハギマシコだけを切り取って見ると鮮やかな羽色をしているので目立つ鳥のようにも思えますが、自然の中で見ると意外と目立たず主な生息環境となる岩場では保護色の効果を生み出していました。

距離が近ければカメラが被写体を認識しAFでも鮮明な写真になると思いますが、この時に撮影した画像を確認してみるとどれもピントが甘くぼんやりとした写真を量産。

こうなると心理的に近付きたい衝動に駆られますが飛ばしてしまっては元も子もありません。


暫く我慢の時間を強いられましたが、粘った甲斐もあって徐々に近付いてくる個体が増え始めました。

 

 

岩場に自生する実や種子を食べているようでしたが、一番多く見られたのはこちらの植物を啄む姿。

 

 

こちらの種子を好んで食べており、割合としても圧倒的だっと思います。

非繁殖期は群れで行動することが多く数十~数百の数になることもありますが、餌となる植物が豊富に自生している為か餌を巡っての競合は見られませんでした。

 

 

秋田では冬鳥として見られるハギマシコですが、主に崖や岩場で見ることが多いものの時には道路沿いで見られることもあります。

岩場で啄んでいた植物は道路沿いにも多く自生していることが理由となっているのかもしれません。

 

 

胸部や腹面に白色や赤紫色の細かい斑紋が入り、その斑紋がハギの花のように見えることが和名の由来となっていますが萩の実を好むのはオオマシコ。

こちらは生息環境も違えば見た目も異なり鮮やかな紅色をしています。

 

 

マシコとは猿の古名「猿子(ましこ)」であり、ニホンザルの赤ら顔に由来しているようです。

赤い羽を持つ鳥にマシコの名を当てられることは多くベニマシコやギンザンマシコなどもその例。

 

 

採餌の様子を観察している際、無理な姿勢で撮影していたことから態勢を整えようと不用意に動いてしまったところ1羽が警戒して飛び立ったことで釣られるように群れごと遥か彼方へ。

う~ん、失敗・・・

また暫く我慢の時間が続くのかと思いきや程なくして再び群れが飛来しました。

しかし今まで観察していた群れとは違い、こちらは30羽ほど。
どうやらハギマシコの群れは2グループ居たようです。

新たに現れた群れは切り立った崖と崖の間に降りたようだったので匍匐前進で接近。
覗き込むかのように様子を見てみるとほとんどの個体が羽繕いをしていました。

 

 

よく見ると羽が濡れており別の場所で水浴びをしてこちらに飛来したようです。

今まで見ることのないシーンとあって絶対に警戒させないよう根気強く観察してみることに。

羽繕いの動作は特別何か変わったことは無いものの、羽の特徴を知る上で願ってもないチャンス。
初列風切の羽繕いは特に念入りに行われていました。

 

 

次いで念入りだったのは尾羽の手入れ。

 

 

翼下面は一様に白灰色。

 

 

一通り羽繕いを終えると身震いをして水気を飛ばしての繰り返し、他の個体にも同様の行動が見られました。

ブルブルっ。

 

 

個体数が多くどの個体を撮影しようか迷いが生じたことで、後から画像を見直してみると構図が悪いものが多く判断の悪さを突き付けられる結果に・・・

欲張った結果ですが、こんな時はあれこれ考えず1羽に狙いを定めた方が良いのかもしれません。

 

 

それにしてもこの個体群は一体何処で水浴びをしてきたのか。

海水というのは考え難く周囲を見渡しても水溜まりは見当たりませんでした。

 

 

群れが岩場を離れたタイミングで岩場を歩いてみると窪みとなった場所に水が溜まっており、ハギマシコは岩場の窪みで水浴びをしていたのかもしれません。

そこで一番大きな水溜まりがある岩場に潜み、群れが渡来するのを待ってみることに。

 


日本海から吹き付ける風に曝され、ただ寒さに耐える時間・・・
一時間以上待ったでしょうか、先に観察していた50羽ほどの個体群が採餌をしていた岩場に降りる姿が見られました。

当てが外れがっかり。

水浴びは見られそうもなかったことから死角となる位置に回り込み、今度は良い絵面を狙っての撮影。

盗撮画像。

 

 

上手いこと気付かれずに撮影することができました。

崖に佇む場面と一眼レフならではのボケ味を活かして、この時は構図をしっかりと考えての撮影です。

 

 

撮影の上手い方であればもっと別の表現をされるのかもしれませんが、私にとってはこれが精一杯。

この後は写真の出来は考えず再び採餌の場面をじっくりと観察。
時間の経過と共に西風が強く吹きはじめ、ハギマシコの群れは風の影響を受けない場所に移動してしまったのかお昼頃には姿が見られなくなりました。

 

 

この日の観察の様子はここまでとなりますが、これから本格的な冬を迎えカモやカモメの観察で海沿いを回っているとまた新たな出会いに恵まれるかもしれません。

道路沿いで見ることができればまた違った行動が見られるはず。
そんな場面との遭遇に期待して、本日の観察日記はこれにておしまいです。