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2020年4月29日 14/6℃ 雨のち晴れ




今回の日記はツバメチドリの観察記。

早い方では既に大型連休に入っておられる方もいるようですが、私は暦通りの出勤でこの日は休日出勤を命じられました。

課業中、日々フィールドを回っている鳥友さんから連絡が入り『弱っているのかツバメチドリが道路に出ています』とのことでかなり心配なご様子。
聞くところによると飛ぶことはあっても必ず舗装道路に戻ってきてしまい、往来する車に轢かれそうになっているというお話でした。


逐一情報を伝えてもらい、仕事を終わらせたところで現地に駆け付けてみると遠巻きにも確認できる道路に佇むツバメチドリの姿が。

 

 

お話にあった通り往来する車が接近するタイミングで飛び立ち、再び道路へ戻ってきてしまいます。

 

 

どうしたものかと歩み寄り様子を伺いましたが、弱っているのか何処となく元気がないように見えました。

渡ってきたばかりで疲れているのか、はたまた季節外れの寒気の影響で寒さに凍えているのか・・・

 

 

この日は時々雨が強く降るお天気で、北風も強く例年に比べかなり寒く感じました。

よく見てみるとお尻の辺りの羽が濡れているようです。
鳥の健康状態はお尻の羽に表れることが多く、健康な状態ではフワフワした感じですが調子を崩した鳥は汚れる傾向にあるので、やはり体調が悪いのかもしれません。

 

 

それに加えて全身の羽を膨らませているようにも見受けられますが、これも鳥が体調を崩している時に見られる特徴です。

暫く様子を見ていると通り掛かった車がかなり接近した状態で飛び立ちました。

奥に写るのは車のバンパー。
これは危険。

 

 

飛び立ったツバメチドリは付近の田んぼに降りて歩いて移動。

これが本来の生息環境です。

 

 

ツバメチドリはムナグロと同じように比較的乾いた田んぼに生息するため見落としがちな鳥と言えるでしょう。

南西諸島では多く見られるようですが、秋田には数少ない旅鳥として渡来します。
毎年通過してるものと思われますが、秋田は生息環境が広大なため観察例も少なく単独の確認がほとんど。

私自身このように地元で観察したのは初めてです。
過去の観察記録は気付いた時には飛ばれてしまうといった形で、じっくりと観察ができたのは旅先のみでした。

こちらは春の与那国島で撮影した画像。

 

 

秋に沖縄本島で観察した際には冬羽に換羽していたので見た目が全く異なりました。

南西諸島ではさとうきび畑に生息することが多いようです。

 

 

今回は地元で観察できることを嬉しく思うものの諸手を挙げて喜べる状態ではなさそうなので、目の前にいる個体の動向に注視しました。

 


田んぼを歩いて移動したツバメチドリの飛び立ちの瞬間。

初列風切が尾羽よりも突出しているので翼を開くと「長い」という印象を受けます。

 

 

観察を続けると陽射しが出てきた頃から不意に飛び立つことが多くなりました。

飛び立ったタイミングで飛翔時の姿の撮影して画像を検証してみるとほとんどの画像に虫が写っていることが判明。

 

 

人間の肉眼では確認できないような虫を見つけ採餌を始めていました。

ツバメチドリは地上で歩きながら採餌をする他、ツバメのように飛んでいる虫を捕まえることもあるのでフライングキャッチをする元気があることにホッと一安心。

 

 

時間の経過と気温の上昇と共に行動が活発になっているように見受けられました

始めは餌も採れずこのまま弱って車に轢かれてしまうのではと心配しましたが、翌日から徐々に気温も上がり天候の回復が見込まれていたことから体調も回復することでしょう。

 

 

安心材料が増えてきたところで飛翔するタイミングで飛びモノの撮影にトライしましたが距離が近いことで思うようにファインダーに収まらず。

羽ばたきはゆっくりなのですが、滑空したと思えば急旋回をしたりと変則的な飛び方をすることからピンぼけ画像を量産。

思ったような絵面での写真は残念ながら残すことはできませんでした。

 

 

しかしながらフライングキャッチをする姿はツバメそのもので、このようにじっくりと観察できたことが何よりの収穫。

また、地元で観察できたことが本当に嬉しく思います。

 

 

この個体が見られなくなり日記の更新作業が滞っていた5月4日、何気なくTwitterを閲覧していると私が撮影した画像と酷似したツバメチドリの画像が表示されていました。

撮影された方のアカウントを確認してみると北海道の方で、もしかすると秋田を旅立った個体が無事に北海道まで到達したのかもしれません。

 

 

同一個体なのかは分かりませんが、仮にそうだとするならば今回観察できた個体は舗装道路で休むのが当たり前の風変わりな個体だったのかも・・・

そんな後日談が待っていたツバメチドリの観察記はここまで。

 


ゴールデンウィークは連日観察を行う予定としているので観察日記の更新は大幅に遅れる見込みです。