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2020年5月24日 25/13℃ 晴れ




今回の日記はチゴモズの観察記。

5月下旬は夏鳥として日本へ渡来するチゴモズが秋田へ渡って来る頃。
このタイミングに合わせ渡来状況を確認したいと思い調査を兼ねて観察を行ってきました。

環境省では生物的な観点か個々に絶滅の危険度を評価しており、これをレッドリストと言いますがチゴモズは絶滅危惧ⅠA類に分類されています。

 

※環境省HPより抜粋

 

『ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの』という文言が示す通り、チゴモズは個体数が少なく希少な鳥と言えるでしょう。

 


私が知る範囲でここ1~2年、環境の変化に伴い個体数は減少傾向にありました。
とは言っても私が個人的に調査を行っているだけなので探す範囲も日数的にも限界があり、正確な個体数までは把握できておりません

それでも生息の有無さえ分かれば今後に繋がると考え、今季初の調査は以前から目星を付けていた雑木林へ。

 


雑木林の中を延々と歩いていると高い場所からチゴモズの鳴き声が
驚いたことに既にペアで行動していました。

 

 

狭い範囲をグルグルと回るように動いているようでしたが、特徴の分かる画像を残そうと少々粘ってみるものの・・・

う~ん、しっかり見えない。

 

 

しかし粘った甲斐もあって徐々に低い位置に来てくれたお陰で、何とかそれらしい写真を残すことができました。

灰色の頭に茶褐色の上面がチゴモズの特徴。

過眼線が太いこちらの個体は雄。

 

 

側胸から脇にかけて黒褐色の横斑が見られる個体は雌になりますが、こちらの個体に関しては目先に茶褐色の特徴があり、今後観察する上で個体識別の判断材料になりそうです。

 

 

2羽の動きを見ていると特定の木に執着しているように思え、営巣が見込まれました。
もう少し経つと巣造りを始めるかもしれません。

2羽がかなり接近してきた場面もあり、この時に撮影した雌雄の画像を拡大して並べてみます。

【 雄 】

【 雌 】


 

こちらのペアを少々観察したところで別の個体の捜索へ。


居るかも分からない鳥を探すのはなかなか骨の折れる作業ですが、雑木林の中は鳥の鳴き声が賑やかで様々な鳥を目にすることができました。

 


クロツグミの囀りを書き消すように鳴いていたのがサンコウチョウ

 

 

見ている分には良いのですが撮影となるとなかなか手強い。

薄暗い場所に居てもコバルトブルーのアイリングが目立ち、ついついカメラを向けてしまいます。

 

しかし尾羽の長い成鳥雄はなかなか良い位置に止まってくれません。

相手の方が何枚も上手でした。

 

 

ついでに撮れるほど甘くなかったサンコウチョウの撮影は程々にチゴモズ探しを再開。

暫く歩くと低い位置を飛ぶチゴモズを発見し先ずは証拠写真の撮影から。

 

 

飛翔していた雄の個体に続き付近では雌の個体も確認でき、こちらも2羽で追い掛けるように行動していたことから既にペアが形成されているようです。

しかし最初に確認したペアとは異なり低い位置で行動していることが多く、開けた環境を行ったり来たりする様子が見られました。

 

下の画像は雌の個体。

 

 

例年であれば先に渡来した雄が木の梢など高い場所で鳴いている時期。
これは後から渡来する雌を呼び込むための行動だと思いますが、今年は渡来が早かったのでしょうか。

多くの夏鳥の渡来が遅いと感じる今季、チゴモズだけは渡来時期が異なっていたのか気になるところです。

 

 

こちらのペアの行動範囲はマダニがウヨウヨしてそうな環境で、とてもではありませんが近くで見ることはできません。
そのため相手側から近寄ってくれることを期待して藪に身を潜めていると・・・

9ヵ所も蚊に刺されていました。

 

 

結局こちらのペアは近くで見ることができなかったので細部の特徴まで画像に残すことはできませんでしたが、こちらも営巣が見込まれる場所を特定できたので後日改めて確認してみたいと思います。

その後場所を移動し新たに見付けることができたのは単独で行動していた雄の個体。

 

 

暫く様子を見ていましたが、付近にペアとなるような雌の個体は見られなかったことから今後の推移を見守りたいと思います。

結果としてこの日は蚊に集られながらも合計で5個体のチゴモズを確認することができ今季初の調査としては幸先の良いスタートを切ることができました。

調査中にはメジロの家族や育雛に忙しそうなシジュウカラを目にしたりと、個人的には盛り沢山の一日。

 

 

秋田を故郷として代々繁殖してきたチゴモズがいつまでも変わることなく暮らせることを願い、今暫くの間データの収集に努めながら行く末を見守っていきたいと思います。

本日の野鳥観察日記はこれにておしまい。