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2020年7月12日 24/20℃ 雨時々曇り




大雨警報が続いた日曜日。
せっかくの休日も前日から続いた雨で観察には生憎のお天気となりました。

今年は太平洋高気圧の張り出しが弱く梅雨前線が同じような位置に停滞しています。
遠く離れたインド洋から流れ込む湿った空気が梅雨前線を刺激することで九州を中心に甚大な被害をもたらしました。

人的被害が報じられる裏では野生の生き物たちも多くの命が犠牲になったことでしょう。
穏やかな日常が一日も早く戻ることを願ってやみません。


私の住む秋田市では幸い災害に繋がるような雨量は記録されていませんが、この週末は外出を躊躇するような予報も出ており観察の中止という判断も頭の片隅にありました。
しかし早朝の時間帯は小雨であったことから近所の様子を見に行ってみることに。

増水した水辺にはヨシゴイの姿が。

 

 

そろそろ巣立ち雛が見られる頃と思っていましたが、それらしき個体は1羽も確認できず。

それならばと育雛のため採餌に精を出す親鳥を観察しようと思いあちこち見て回ったものの、そのような個体も見ることはできませんでした。

葦に止まる姿は容易に見られますが繁殖に繋がるような行動は確認できません。

 

 

今年は繁殖が順調に進んでいないのか気になり、更に観察を続けていると葦をグイグイ引っ張っる個体を発見。

 

 

今時期に巣材を集めているのは巣の補強をしているのか、それとも以前の増水で繁殖が失敗し新たに繁殖を試みているのか・・・

葦が生い茂った場所に営巣する鳥であるため、どのような状況にあるのか想像することしかできません。

 

 

いずれにしても次の世代に繋がるよう上手く繁殖してくれたら良いのですが・・・

遠巻きでの観察が続き、良い絵面で撮影させてもらえないかとヨシゴイ探しを続けましたが見つけることができるのは皆この様な状態

 

 

本来あるヨシゴイの姿と言えば聞こえは良いかもしれませんが、思い描くような場面には遭遇できずにいました。

そんな折り、視点を変えるとカワセミが直ぐそばに。

 

 

よく見てみると魚を咥えたままこちらの様子を伺っているようです

直ぐ様この近くに巣があると思い、周囲を見渡してみたところ私が停車した脇にカワセミの巣がありました。

 

 

カワセミは土が壁になったような場所に巣穴を掘って営巣します。

 


いつからカワセミが魚を咥えたままの状態で居たのか分かりませんが、このまま私が留まると育雛の邪魔になってしまうことでしょう

場所を移動しようと思ったと同時にカワセミがこちらに飛んできてホバリング。
間もなく巣穴に入って行く様子を見ることができました。

 

 

20秒ほどすると後退する形で巣穴から出てきましたが、おそらく中には雛がギュウギュウに詰まった状態。
そのため一方通行になってるのだと思います。

後退して出てきたカワセミはひっくり返るようして巣穴を出ると体を捻って飛び立ちました。
再び魚を獲りに向かったようです。

 

 

もうこの場所に留まる必要はないので素早く移動。

 


野鳥観察を始めて間もない頃は親鳥が餌を咥えたまま動かずにいる姿を願ってもないチャンスと捉え撮影をした記憶があります。
しかしそれは大きな誤りでした。

繁殖期に観察を行うとその様な場面に出会すことはありますが、嬉々として撮影を続けると思わぬ影響を及ぼしてしまいます。

餌を咥えたままの親鳥が動かずにいるのは巣に戻ることができず警戒している状態。
営巣場所を知られたくないという行動の表れです。
その様な状態が続くことで給餌を受けることのできない雛が餓死してしまうケースもあれば警戒した親鳥が育雛を放棄してしまうケースも・・・

 


その時は良くても、その場所で繁殖していた血筋が途絶えてしまうことで継続した観察をすることができなくなってしまうことでしょう。

野鳥撮影は時と場合により行動を考えなければいけませんし、繁殖期は充分に距離を保ちブラインド等の使用を推奨します。

 


移動して間もなく目の前に出ていたヨシゴイ。

 

 

願ったり叶ったりのシチュエーション。

体を震わせて水滴を飛ばしていました。

 

 

どんな行動を見せてくれるのかとワクワクしていたところに本降りの雨。
ザーザー降りで窓を開けていられず、車内から様子を見ていましたがヨシゴイは葦の中へ姿を消してしまいました。

 


その後は鳴かず飛ばずの時間が続き、この日の観察はこれといったシーンを見ることが無いまま終了。

もう暫くの間この梅雨空とお付き合いが続きそうです。

 

 

本日の観察日記はこれにておしまい。