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2021年1月9日 -4/-6℃ 雪

 

 

 


年末年始の休暇を終えて間もなく、秋田県は大変な災害に見舞われました。

7日の木曜日は日本海にあった幾つかの低気圧が一つに纏まり急速に発達。
爆弾低気圧となって北日本を通過した影響で台風並みの暴風が吹き荒れ県内各地で停電。

私の住む秋田市は特に被害が大きく大規模停電が発生しました。
何度か瞬間停電を繰り返したのち21時半頃完全に停電。

気温は-6℃と冷え込むなか一切暖房が使えなくなり、我が家で暮らす鳥さんを一晩中布団の中で保温し眠れぬ夜を過ごすことに・・


電力会社の尽力により翌日の夜には県内全域で復旧しましたがホッとしたのも束の間、8日の夜から断続的に雪が降り続き今度は大雪の被害が発生。

一難去ってまた一難とはこのことで、今朝は家を出ると膝上まで埋まる程の降雪量で12時間に降った量としては観測史上最大を記録

普段は15分程で着く職場まで1時間半かけて出勤しましたが『大雪の影響で安全な運行が困難』として、秋田市内を走る路線バスは全便を運休するほど道路状況が悪く立ち往生する車が続出していました。

 

 

比較的交通量の少ない土曜日の朝とはいえこの状態ですから、これが平日だったらと思うとゾッとします。

災害級の大雪に徐排雪が全く追い付かず、今現在フィールドがどのような状態にあるのか分かりません。

フィールドが雪に閉ざされた場合、暫く観察らしい観察は出来ないと思うので当面の間は年末年始の様子を何回かに分けて更新したいと思います。



数年に一度と言われる強い寒気に覆われた年末年始。

例年であれば年末年始の観察は大潟村周辺及び沿岸地域を北から南まで縦断する形で観察を行っていますが、今回ばかりは外出することを躊躇するほどの悪天候でした。

それに加えて冬季休暇に入る直前、課業中に足首を痛めてしまいこの有り様。

 

 

本当に情けない・・・

 

寝正月を余儀なくされる状態でしたが家に籠っているばかりでは精神衛生上よろしくありません。
コルセットを装着すると多少痛みが緩和できたので気分転換を兼ねて自宅周辺を少したけ巡回してみることに。

車に乗り込み外気温を確認すると-10℃の表示で見た目にも凍てつく寒さ。

 

 

比較的温暖な秋田市でここまで気温が低下するのは久しいように思います。

路面はガチガチの凍り付きまるでスケートリンクを走っているかのようでしたが、この時の秋田市はまだ積雪量が少なく速度さえ抑えれば走行に支障はありませんでした。

全国版のニュースで報道されている通り内陸南部の横手市では記録的な大雪で自衛隊が災害派遣されるほど。
幾ら雪に慣れている秋田県民と言えど流石に今回の寒波にはお手上げ状態です。

内陸ほどの雪はないものの、沿岸の地域は風の影響を強く受けるので雪が降りだすと途端にホワイトアウト。

 

 

10m/sの平均風速も手伝って体感温度は-20℃以下という時もあり観察どころの話ではありませんでしたが、このあと思いもよらない出会いに恵まれます。

 

年末年始は近所で野鳥観察 其の壱

 

 

視界が全く利かず帰宅しようとも考えましたが、各ポイントを巡回していると雪の止み間に翼下面が純白に見える猛禽を目にしました

 


「もしかして・・・」

車を止めて確認してみるとケアシノスリであることが判明。

 

 

画像に残すことが出来たのは約2年ぶり。
昨季は県南内陸の地域で目撃していましたが、課業中ということもあり証拠写真すら残せずにいました。

数年前までは大潟村で毎年のように観察出来ていたものの、ここ数年は渡来が確認されておりません。

 


久しぶりに観察の機会に恵まれたとあって観察を兼ねて夢中でシャッターを押しました。

強風に煽られながらも停空飛行で狩りをしているようでしたが、下から見上げる印象はノスリと全く異なります。

 

 

例えて言うならノスリを漂白したような白さ。

黄ばんだシャツをハイターに浸けた後と云えば分かりやすいでしょうか。
ノスリを黄ばんだシャツに例えるのもどうかと思いますが、先にも記載した通り純白という表現が適当だと思います。

 


下から見上げる形での識別ポイントは尾羽の帯。
一度見ると見間違うことはありませんが、帯の有無でノスリとケアシノスリを見分けることができるでしょう。

帯無しがノスリ、帯有りはケアシノスリ。

 


翼上面もノスリとは異なり、難しい表現をすると〇〇の羽が~~といった形になりますが、個人的な印象で簡単に表現するとノスリは茶色でケアシノスリは白と黒のツートンカラー。

 

 

かなり曖昧な表現ではありますが、近くを飛んでいたノスリと画像を比較してみたいと思います。

 

【 ノスリ 】

【 ケアシノスリ 】


 

比べてみると一目瞭然。

今まで様々な猛禽類を観察してきましたがケアシノスリの美しさは群を抜き、誰が見ても「美しい」「綺麗」といった印象を受けるのではないでしょうか。

行動にも違いが見られ、ノスリに比べるとケアシノスリの方が積極的に狩りを行うように思います。

 

 

ノスリは一日中同じ場所に止まり、眼下を動く小型哺乳類に目を光らせるという待ち伏せ型の狩りを行いますが、それに対しケアシノスリは停空飛行を繰り返したり時には急襲するような形で狩りを行うなど、この時もアグレッシブに動く様子を見ることができました

 

 

葦原の上空を行ったり来たりしながら獲物を物色しているようでしたが突然の吹雪きに一旦姿を見失います。

この様な状態が繰り返されるので観察もままなりません。

 

 

天候の回復を待ちましたが次に確認できた時にはかなり遠くを飛んでおり、大晦日の観察はここまでとなりました。

思ったような観察はできなかったものの、年の最後にケアシノスリを見ることができたことは幸運であり、一年の締め括りとしては申し分のないものになったと思います。

 


気分転換の為に少しだけのはずが、この出会いで気持ちに火が着き元日も平常運転。
個人的には広範囲で動く鳥ではないという印象を持っていたため、翌日も簡単に観察できるかと思いきや意外にも姿を確認することはできず・・・

しかし新年早々またしても思いもよらぬ出会いに恵まれ、元日はケアシノスリを出待ちしながら別の鳥を観察していました。

結果的にこの日はケアシノスリを見ることができず、翌日も別の鳥を観察しながら出待ちをしていると鳥友さんよりケアシノスリ発見の一報が。

同じフィールドで観察していたということもあり、そちらに直ぐ移動してみると猛吹雪きに耐えるケアシノスリの姿がありました。

 


「この状況でよく見つけたもんだ」

そう思わされるような悪天候でしたが、天候が回復したところで撮影してみることに。

 

 

ケアシノスリが止まっている場所は風下になっており、地形を活かして吹雪きを凌いでいたようです。

画像を拡大。

 

 

止まってる姿も美しい。
観察していてこの言葉が何度脳裏を過ったか分かりません。

漸く雪が小康状態となり少し距離を縮めてみようか考えていたところ、不意に飛び立ち体を反転させて急下降を見せました。

この時に何かを捕まえたようでしたが、獲物を落としてしまったようで付近の枯れ木へパーチ。

 

 

ここへは長く止まることなく再び飛び立つと停空飛行で獲物の物色を始めました。

この時も風が強かった為か、通常見せるホバリングとは異なり胸を張ったような姿勢でほとんど羽ばたかず。

 

 

安定した飛翔だったので撮影する者としては有難いと感じましたが、手持ちで望遠レンズを振り回していたことが災いとなり強風に煽られピントが甘くなってしまいました・・・

撮影した画像を見直してみるとどれもビシッとピントが合っておらず残念無念。

 

 

少しずつ場所を移動しながら獲物を物色するケアシノスリを見ていると私の頭上通過。

「さぁ、これから!」といったところでしたが再び猛烈な吹雪きで視界不良。

 

 

この後ケアシノスリは吹雪きの中に姿を消し再び見ることはありませんでした。

翌日以降もフィールドのチェックをしていますが、現在のところ姿を確認できておりません。
寒波襲来と一緒に北国から渡来して移動の途中だったのか、それとも行動範囲が広いだけなのか・・・

もし定着しているようであれば春まで観察できると思うので今は再会できることを願うばかりです。

 

 

ケアシノスリのお話はここまでとなりますが、次回更新の日記では元日に出会えた鳥の話題を綴りたいと思います。

※年末年始の観察記は全部で3回に分けて更新する予定ですが、更新の間隔は1週間置きを予定しています。