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2018年 野鳥観察の旅 in 沖縄本島 ②

 

 

2018年10月5日

 




前回の続き。
日程2日目。

台風の通過でスッキリとした晴れとはいかず、未だ影響の残る沖縄本島。

レンタカーを借りる際には『 暴風警報が発令されている時は宿から出ないように 』と強く念を押されました。
何かあっても保証外ということでこれが沖縄での常識のようです。

 


朝の段階で暴風警報が解除されたので外に出てみましたが、吹き返しの風が強く時々突風が。

 

 

台風中継で見られるような景色。

なんちゃって台風中継の動画を撮影したりと沖縄を満喫。

 

 

初日は本島南部の那覇市に宿泊をしましたが、二日目からは本島中部の名護市に宿を取りました。

沖縄を遊び倒すため中部に拠点を置き移動しやすくする算段です。
位置関係を分かりやすくするため本島のマップを掲載。

 

赤ピンの立っているところが那覇市。

 

 

今回の旅で目的としているヤンバルクイナ・アカヒゲ・ノグチゲラは北部の国頭村で観察を行います。

拠点の名護市に向けて那覇市を北上。

移動の途中では普天間基地を一望できる高台へ寄り道しましたが・・・

 

 

霞んで何も見えません。

普天間基地の近くでも前日に観察したシロガシラの姿が。

 

 

非常に特徴のある鳴き声です。

 

こちらのシロガシラ、旅行中に見ない日はないほど本島全域で見られましたが特に南部地域に個体数が多かったように感じました。

 


同じ場所で見慣れない鳥を発見。

 

 

この鳥はシマキンパラ。

 

人為的に持ち込まれた外来種が沖縄で繁殖したようです。
関東で見られるワカケホンセイインコと同様に野鳥には属しません


その後もあちこち寄り道をしながら沖縄本島では有名な休耕田のあるエリアへ。
この場所に着く頃は雨風も弱まり時々薄日の射すお天気になりました。
着いてみて驚いたのがシギチの数の多さ。

 


那覇市内でも見掛けたクロハラアジサシも沢山見ることができました。

 

 

何よりも秋田との違いを感じるのが鳥との距離。

石垣島でも感じたことですが秋田で観察する時に比べ警戒心が弱く感じられ鳥を近くで見ることができます。

 

 

アジサシ類の他にアカアシシギ、セイタカシギ、エリマキシギ、ハリオシギなど多種多様なシギチを観察できましたが、台風が通過する前までこちらの場所にはジャワアカガシラサギが滞在していたそうです。


台風に飛ばされてしまったのか残念ながら私は見られずに終りましたがアマサギたちが車を警戒することなく道路を横断する姿にはほのぼのとさせられました。

 

 

珍鳥を見る為に旅行している訳ではないと云いながらも秋田ではなかなか見ることができない鳥を探した結果、見つかったのはツメナガセキレイとセジロタヒバリ。

 

【 ツメナガセキレイ 】

【 セジロタヒバリ 】


 

セジロタヒバリは秋田県で確認例のない鳥で私自身初めて見る鳥です。

当初ムネアカタヒバリかと思いましたが、背中の特徴的な白い2本線を切っ掛けに様々な点から総合的にセジロタヒバリと判断しました。

 

 

自分の探鳥力を試す意味でも周囲をウロウロしていると小動物が動いているのを発見。

イタチ・・・?

 

 

いや、イタチにしては黒過ぎる。
注意深く見ていると尻尾の形状も異なることが分かりどうやらイタチではないようです。

そして黒い小動物はこちらへ寄ってきたのでチャンスとばかりに連写。

 

 

この動物は一体どなた様。

後で地元の方に伺うとフイリマングースという動物だそうで、こちらのエリアでは頻繁に姿が見られてるそうです。

鳥に留まらず生き物好きな私にとって新鮮な出会いとなりましたが、喜んでもいられずこの動物が沖縄の固有種にとって脅威となっているようで複雑な思い。


辺りが薄暗くなってきたところでこのエリアでの観察を終え拠点の名護市の宿へ。
シャワーを浴びコンビニ飯を食べたところで休む間もなくナイトウォッチングです。

本島中部の名護市から本島北部の国頭村“やんばるの森”へは車で一時間ほどの距離。

翌日からの観察の偵察も兼ねてリュウキュウオオコノハズクを観察できたらと思い森の中をライト片手にウロウロしてみると・・・


早速発見。

ん・・・いや、オオコノハズクじゃない。

 


え?ヤンバルクイナ?

 

 

なんとビックリ、沖縄本島大三元の中でも一番見たかったヤンバルクイナをあっさりと見ることができました。

その後も見つかる、見つかる。

 

 

樹上で休むヤンバルクイナをこの日7個体見つけることができました。

飛べないと言われている鳥がどうやってこんな樹上に止まることができるのかと思い見ていると、衝撃のシーンを目撃。

そろりそろりと枝を移動して・・・

 

 

飛んだ。

枝を移動しているヤンバルクイナが更に上の枝に飛んで移動しました。
しかし“飛ぶ”と云うより“跳ぶ”の方が正しいのかもしれません

休んでいるので特に動きはありませんが動画でも撮影を行いました

 

 

結果としてはこの日リュウキュウオオコノハズクを見つけることはできませんでしたが、目的としていたヤンバルクイナを早々に見ることができ大満足。

 

 

この日は夜中まで観察を行いましたが翌日の3日目は早朝から本格的に観察。
そのため宿に戻って少々休み体力を回復させたところで夜明け前に出発です。

 


後日更新の日記に続く。