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2020年10月1日




今回は秋田を離れての遠征観察記。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、今年は計画通りに旅行をすることができず2度に渡ってキャンセルを余儀なくされました。

 

1度目はゴールデンウィークに計画していた沖縄本島の旅行でしたが、こちらは緊急事態宣言の発出に伴い旅行を断念。

2度目のキャンセルは8月に計画していた宮古島の旅行で、第二波とされる感染者の増加を受けて秋田県知事より『首都圏及び感染拡大地域への往来自粛』が呼び掛けられました。

 

その一方で政府はGo To トラベルキャンペーンを推進し、旅行の是非に関しては個々の判断に委ねられているのが実状です。

キャンペーンを利用してお得な旅行ができるとあって客足が堅調になるとの予想がなされていましたが、蓋を開けてみると近場での利用が多く鉄道や航空各社は減便が続いたまま。
そのため秋田から飛行機を乗り継いでの旅行は時間の無駄が多く、計画するにも躊躇を覚えます。


台風シーズンということもありなかなか計画の難しい時期ですが、諸般の事情を鑑みて感染リスクを回避しつつ旅行を楽しむことができないものかと考えた結果、我ながら名案とも思えるような旅を計画をすることができました。

始めに目指すのは新潟県新潟市。
私の住む秋田市から高速道路を利用して所要時間は4時間強。
約270kmの道のりです。

 

 

この日は残業にならないよう仕事を済ませ帰宅後直ぐに新潟市を目指す予定でしたが・・・

 


仕事中にまさかのぎっくり腰。
あまりの衝撃にその場で踞り、暫く動けなくなるほどの痛みでしたが旅行キャンセルの選択肢はありません。

仕事を終わらせたところで激痛に耐えながらノンストップで車を走らせ、23時頃無事に新潟市へ到着。

新潟駅近くに予約していたホテルへ宿泊して翌日に備えます。

 

 

 

 

 

10月2日

 

 

 


腰の痛みが酷く熟睡することができないまま朝を迎えると、午前5時には宿を離れ足早に新潟港へ移動しました。
新潟駅から新潟港までは車で10分ほどの距離。

 


しかしここでアクシデント。
ナビを【新潟港フェリーターミナル】と設定しターミナルに着いてみると建物は真っ暗。

よく見てみると建物には新日本海フェリーの文字が・・・
まさかのターミナル違い。
慌てて確認してみると目的とするフェリーターミナルは港の反対側

血の気の引く思いでした。
改めてナビを設定し大急ぎで目的のフェリーターミナルへ。

 

 

隣接した立体駐車場に車を止め、ここから回廊を通って乗船口へ移動します。
目的地までは船が交通手段となるため乗船の手続きを行いました。

 

 

今回の目的地はこちら。

 

 

新潟港からフェリーに乗って佐渡島の両津港を目指します。

※佐渡航路のフェリーに乗船するには佐渡汽船フェリーターミナルへ。
車を置いて乗船される方は付近の有料駐車場に止める必要がありますが、最寄りの立体駐車場がお奨め。
3Fから回廊を通って乗船口に移動することができました。

 

 

2020年 野鳥観察の旅 in 佐渡島 ①

 

 

私が幼少の頃、島と言われて真っ先に思い浮かんだのは佐渡島。

 

秋田沖に浮かぶ飛島を知ったのはある程度成長してからでしたが、生まれ育った土地柄か日本海に浮かぶ佐渡島は島としてのインパクトが強く「近くて遠い島」といった印象を持っていました。

今回の旅を計画した頃、東北6県+新潟県の知事らが域内観光を促進する『東北・新潟共同メッセージ』を発出したことで、移動を制限されるなか旅行をするにはうってつけの場所となった佐渡島。

 

そんな佐渡島は一体どのようなところなのか。

 


不安と期待が入り交じるだけではなく、腰の痛みにのたうち回る旅行記のはじまりはじまり。

 

 

フェリーに乗船すると客室に入ることなく真っ直ぐデッキへ移動。

長時間運航するフェリーではありませんし、感染リスクを最小限にするためにも船内を探検せずトイレの場所のみの確認としました。
記念に撮影したのはエントランス付近のみ。

 

 

新潟県本土と佐渡島を結ぶ定期航路を運航するのは佐渡汽船。
新潟港~両津港の間はカーフェリーとジェットフォイルが就航しているようで、今回私が乗船したのはカーフェリー。

ジェットフォイルに乗ると約1時間であっという間に佐渡島へ渡れるようでしたが、初めて渡る海域ということもあり海鳥の様子が気になります。
そこで海鳥との出会いに期待をして所要時間が2時間半のカーフェリーを選びました。

 


午前6時ちょうど、新潟港を出航。

 

 

明け方は雲の多いお天気でしたが時間の経過と共に青空が広がり良いお天気。

しかし腰が悲鳴を上げてまともに立っていられません。
痛みが少しでも和らぐようデッキに寄りかかるような態勢で海鳥の出現を待つことに・・・

出港してから約45分ほどしたところで遠巻きにオオミズナギドリの群れを確認。

 

 

この頃からミズナギドリ類を多数確認できましたが、いかんせん距離が遠過ぎます。
海鳥の知識に乏しい私にとって、これほど距離が離れていると何がなんだかさっぱり分かりません。

結局近い距離では1羽も見ることができないまま佐渡島の港湾まで来てしまいました。

 

海から望む佐渡島の印象は島全体が山。

 

 

間もなく両津港へ到着。

下船するとターミナルでは今回のお目当てとしている鳥がお出迎え
トキを模した佐渡市のキャラクター・サドッキー。

 

 

昨今の事情もあってマスク姿が非常にシュール。

佐渡と言えば例外なく誰しもトキを連想すると思います。
その他に連想するのは金山といったところでしょうか。


両津港のターミナルを出たところで徒歩1分ほどの場所にあるレンタカー屋へ。
腰の痛みに耐え足を引き摺りながら歩きましたが、レンタカー屋を目前にして遂に力尽きました・・・

崩れ落ちるように膝をつき、身動きが取れません。
客室で横になり安静にするべきでしたが海鳥を観察しようと欲を出した結果です。

 


最後の力を振り絞りレンタカー屋で手続きを済ませたところでようやく腰を下ろしホッと一息。
慣例となっていた乗船前の記念撮影は慌てて移動したので今回は両津港に接岸している場面を撮影しました。

佐渡汽船 カーフェリーときわ丸

 

 

船体にトキがデザインされています。

早速トキを探すため島内をレンタカーで巡りますが、探検前にGoogleの航空写真で地形の把握から。

島の面積は854㎡で私の居住地である秋田市と然程変わりません
それを考えるとあまりにも捜索範囲が広く気が滅入ってしまいますが、航空写真で確認してみるとトキの生息環境である水田エリアは島の中央に集中していました。

 

 

赤線で囲った場所が水田エリアで、島の両サイドは山であるため捜索範囲はかなり限られたものになりそうです。

だいたいの地形を頭に叩き込んだところで移動を開始すると道路沿いに立ち並ぶ街灯にはトキがデザインされていました。

 

 

前回の旅行でも目にしましたが、その土地の象徴となっている鳥がいることに羨ましさを感じます。

これといった情報もなく当てもないまま車を走らせましたが、港を出発して約20分ほど経ったところで稲刈りの終わった田んぼで採餌するトキを発見。

 

 

ここからトキの観察が始まりましたが、そちらの様子は後日更新の日記へ続きます。