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2019-20年 野鳥観察の旅 in 九州南部 ⑤

 

 

2020年1月1日

 

 

 


前回の続き。

一年を締め括る大晦日はツル飛来地で終日観察を行いました。
夜通し聞こえたツルの鳴き声は朝になると一層賑やかで非日常の世界に少々興奮気味。

と言うのも観察最終日となるこの日は、初日の出とツルの塒立ちを観察するという大きなMissionがありました。
今回の旅行の決め手となった一枚の写真と同じような光景を拝むことはできるのか・・・

 


部屋から外の様子を確認してみると前日のような雲は一切見られず弥が上にも期待が高まります。

6時半に宿を出て隣接する観察センターに行ってみると大勢の人で賑わいを見せていました。
通常は9時からのオープンのようですが、元旦のみ7時オープンで、初日の出とツルの観察は地元で有名なイベントのようです。

 


オープンと同時に続々と展望デッキに流れ込む人たち。
デッキ入り口では記念品の配布があり、手渡されたのはツルマチ米でした。

2合のお米が真空パックされており、パッケージには折り鶴のデザインが。

 

 

あっと言う間にデッキは人で埋め尽くされ、あとは初日の出を待つのみ。

ツルの塒を背にする形で山の陰から日が登ってくるようです。
紫色の空からオレンジ色の空へと変わり、徐々に初日の出の時刻が近付いてきました。

塒から各々の餌場へ飛び立つツルが飛び交い始めましたが、同時にミヤマガラスの群れも乱舞。

このままだとミヤマガラスと初日の出の写真になってしまいそうな勢い。
私らしいオチと言えばそれまでですが、塒立ちの様子はスマホで撮影してみました。

 

 

それから間もなくして7時16分、山の稜線から初日の出。

「あけましておめでとうございます」

 

 

ツ、ツルが遠い・・・

私の位置からは思い描いたような写真を撮ることができず、無理矢理ツルと絡めたような一枚がこちら。

 

 

山の稜線から顔を覗かせた太陽はみるみるうちに高くなり、私のMissionは失敗に終わりました。

観察センターを出ると地上から飛び立つツルが多く「こっちに居た方が良かったんじゃねぇか?」と少々悪足掻き。

しかし陽が高くなってしまったことで単に逆光で撮影した写真に終わりました。

 

 

初日の出の写真は背景のスッキリした東干拓地から撮影した方が良かったかもしれません。

四の五の云ったところで時間は戻りませんし、好天に恵まれ初日の出を拝めただけでも善しとしなければ。
塒立ちと初日の出を見たところで宿へ戻りましたが、遅めの朝食は正月らしくお雑煮でした。

 


部屋へ戻り身支度を整えたところで、部屋の中から少しだけ群れの様子を観察。

 

 

ひしめきあって採餌をする姿は動画でも撮影。

 

 

部屋の中から見る飛翔シーンは光線の条件が良く、翼下面も鮮やかに写すことができました。

 

 

この場面を見たところでツル飛来地での観察は終了。

元日ということもあり、この後は鹿児島県で初詣。
当初の予定では鹿児島市に戻り護国神社で初詣をする予定でしたが、激しい渋滞に巻き込まれ身動きが取れなくなる予感が・・・
そのため予定を変更して最寄りの神社へ行ってみることに。

結果的にこれが大正解。
ネットで検索してみると観察センターから15分程の場所に箱崎八幡神社があると知りそちらへ足を運んでみると・・・

 


巨大マナヅルがお出迎え。

 

 

ツルの観察に来て最後の最後にこのような展開が待ち受けているとは。

境内を進むと鶴神様が祀られていました。

 

 

ツル飛来地で観察されるバードウォッチャーにはお奨めの神社です
観察前に参拝すると良い観察ができるかも。

初詣を済ませたところでこの旅もいよいよ終わり。
空港までの道中、青空を飛ぶツルの姿を目撃しましたが飛来地で見るのとは違い何処か寂しい気持ちに・・・

楽しい思い出がいっぱいなだけに名残惜しかったのだと思います。

 


出水市に足を運ぶまではどのような観察ができるのか多少不安な面もありましたが、実際に足を運んでみると “誰が行っても楽しめる” そんな良い場所でした。

いつの日か機会を作って再訪してみたいと思います。

 

 

2019-20年 野鳥観察の旅 in 九州南部はこれにておしまい。

 

 

 

 

非日常から現実に引き戻されたところで遅れ馳せながらの新年の挨拶です。

新年を迎え、元日に更新の予定でしたが今回は旅行記に併せる形となり大幅に更新が遅れてしまいました。

 

 

 

謹んで新春のお喜び申し上げます。
旧年中は皆様より暖かいご支援を賜り厚く御礼申し上げます。

今年は私が野鳥観察を始め11年目を迎えます。
10年間地元で観察を続けたことで感じるのは環境の変化。
それに伴い鳥の行動も変わり

個体数の減少だけではなく姿を消した鳥もみられました。

11年目の今年は1年生の気持ちで観察を行い

地元の環境保全にも努めて参りたいと思います。

年頭に際し皆様のご健康とご多幸をお祈りし

新年のご挨拶とさせていただきます。

 

令和ニ年 元旦