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2022年5月18日

 

 

 

 

本日更新する日記はショートスケージュールの弾丸旅行記。

 

毎度のことながら過密スケジュールで遠征先観察を楽しんでいますが、今回は更に拍車をかけて1泊2日の弾丸旅行。

 

旅の目的地は私にとって二度目の訪問となる八丈島。

 

以前訪問した際にはお目当てとしていたアカコッコを土壇場で観察しましたが、もう一度観察できたらという気持ちとイイジマムシクイを見てみたいという思いから今回の弾丸旅行を計画しました。

 

 

秋田空港を9時30分に離れ10時40分、羽田空港へ到着。

 

乗り換え便は12時15分発のため羽田空港に1時間程の滞在です。

 

 

定刻通り目的地へ到着しましたが未明まで雨が降っていたようで八丈島は低い雲に覆われていました。

 

ここのところ前線の影響で関東地方は雨に日が多かっただけに土砂降りに遭わずに済んだだけでも運が良かったのかもしれません。

 

 

生憎の空模様でしたが早速レンタカーを調達しお目当て鳥を求めて探鳥を開始しました。

 

 

2022年 野鳥観察の旅 in 八丈島

 

 

以前の旅行で島内をあちこち走り回ったこともあり地理的な問題は無し。

その為アカコッコと遭遇率が高いとされる林道までまっしぐら。

 

そちらの林道を知った経緯については以前の旅行記を参照。

タネコマドリの画像をクリックすると当時の記事へ移動します。

 

 

元々薄暗い林道ですが、この日は生憎の空模様ということもあって既に日没前を思わせる暗さでした。

 

 

林道を走ると予習していたイイジマムシクイの鳴き声を四方八方から聞くことができましたが、いずれも鳴き声の出所は見上げるような高い位置。

 

場所によっては濃霧に包まれることも多くまともに観察できそうにもありません。

そこで地上で見られるアカコッコに狙いを絞り林道を進むと道路脇に出ているアカコッコに遭遇。

 

 

いとも簡単に出会えてしまったこの場面、如何にして以前の観察が時期外れであったかを思わせます。

 

残念ながらこちらの個体はそそくさと姿を消してしまったことから別の個体を探して林道を進むと次々に遭遇。

 

 

道路脇や側溝の中で採餌をしているようでしたが、いずれの個体も警戒心が強く直ぐに飛び去ってしまいました。

 

姿を確認できても観察には至らず予想外の行動にやきもき..

 

 

せめて撮影だけでもと思い慎重に車を動かしましたが一筋縄でいかず、20羽以上見かけたうち撮影に至ったのは4羽に留まりました。

 

 

霧の影響を受けない場所を選びイイジマムシクイを撮影してみましたがこちらもまた一筋縄ではいきません。

 

単に証拠写真を撮影しているだけで思い描くような観察とはかけ離れていました。

 

 

この日は天候の回復が見込めず観察も思うようにいかなかったことから、翌日の晴れ予報に期待をして少し早めに宿泊先へ。

 

 

観察も楽しみでしたが八丈島でもう一つ楽しみだったのはお食事。

 

 

以前の旅行で食べた”島寿司“があまりにも美味しく、支配人にお願いする形で別途注文しました。

 

島寿司は近海で獲れた旬の魚をタレに漬け、少し甘めのシャリにカラシを載せてあるのが特徴です。

 

 

日本各地で海の幸を頂いてきましたが、八丈島の島寿司は強く印象に残るほど美味しく、島寿司を食べるだけのために八丈島を再訪したいと思えるほどでした。

 

お腹いっぱい郷土料理を頂き程好く酔いが回ったところで早めの就寝。

 

 

 

 

5月19日

 

 

この日は朝から快晴予報。

しかし前線の位置次第で大きく予報が変わることもあることから些か心配でしたが青空の広がる綺麗なお天気になりました。

 

早速前日観察を行った林道へ行ってみるとイイジマムシクイの鳴き声やタネコマドリの鳴き声で賑やか。

秋田では聞くことが出来ないため、いつでも再生できるようにと鳴き声を録音してみることに。

 

 

鳴き声の出所は正に四方八方といった様子で地形が関係しているのか下方からも聞こえてきます。

 

見上げる形よりならばと目線以下で観察できる個体を探していたところ、ウグイスのように動き回る個体を発見。

 

 

やっと良い条件で見ることができました。

 

手持ちの図鑑によるとイイジマムシクイの体長は12cmとあり、センダイムシクイに酷似すると記載があります。

 

 

但しセンダイムシクイに見られる頭央線はありません。

 

大島~青ヶ島までの伊豆諸島とトラカ列島の中之島で繁殖することから一部地域で夏鳥の扱いになっているようです。

 

 

また春秋の渡り期には本州で記録されたこともあるようですが、秋田県は位置的に考えても記録されることはないでしょう。

 

そういった理由からイイジマムシクイを手軽に観察出来そうだったのが飛行機で移動できる八丈島でした。

 

 

鳥内に沢山居るためか見る個体全て動きが異なり、樹上で採餌をしながら素早く動く個体も見られれば、目線の高さでゆっくり動く個体と様々。

 

個体数の多さも手伝ってムシクイの類いでは一番観察しやすいと感じました。

 

 

これはあくまでも私が見た時の話ですので時期が変わると様子は違ってくるかもしれません。

 

イイジマムシクイの観察に夢中でしたが、前日と様子が異なったのはアカコッコを目にする頻度。

 

前日は霧の影響もあって良い観察ができずにいたことから「今日こそ」と意気込んでいたものの林道で見かけたのは1羽のみ。

 

 

これには拍子抜けでしたが、悪天候の時ほど出は良くなるのか単に私の運が悪かっただけなのか、真相について知る由しもありません。

 

アカコッコについては滞在した2日間を通して観察らしい観察をすることができたのはたった1羽でした。

 

 

タネコマドリが下方で鳴いていたことから見下ろしてみたところ偶然アカコッコが。

 

水の流れがある場所であったことから水浴びでもするのかと思いきやミミズを捕食。

 

 

水洗いをするかのような姿が印象に残りました。

 

それにしてもWeb上でよく目にするアカコッコはほとんどが三宅島で撮影されたものだと思いますが、八丈島の個体は警戒心が強いのでしょうか。

三宅島の個体と比較してみたいところ。

 

 

ここで時刻を確認してみると八丈島での観察も残り僅か。

 

八丈島ならではの鳥は他にも沢山いることからそちらも気になりましたが、本来目的としていたイイジマムシクイの観察に集中し特徴を捉えた画像を撮影してみることに。

 

光量の稼げる場所で撮影したいという思いから比較的開けた環境で探鳥をしてみたところ、運良く警戒心の緩い個体に出会え先ずは正面から撮影。

 

 

続いて背面。

 

 

この2枚を撮影できただけでも今回の弾丸旅行は成功と言えるでしょう。

 

観察の最後には囀る姿も撮影させてもらうことができました。

 

 

あっという間でしたが八丈島での観察はここで時間いっぱい。

八丈島空港13時50分発の便に合わせ余裕を持ってレンタカーを返却しなくてはなりません。

 

 

観察時間としては正味一日にも満たないショートスケジュールでしたが、兼ねてから観察したいと思っていたイイジマムシクイをしっかりと見ることができた他、沢山のアカコッコを目にできました。

 

今回の観察を踏まえ鳥相が同じ三宅島ではどの様な違いが見られるのか非常に興味があります。

 

機会をみてそちらにも足を運びたいと思いますが脳裏を過るのは島寿司。

島寿司を食べられる八丈島には是非再訪したいと考えますが三宅島も気になるところ。

 

更に竹芝桟橋から運航する船に乗ると海鳥観察もできることから、今後カレンダーと睨めっこをして次の旅を計画したいと思います。

 

 

2022年 野鳥観察の旅 in 八丈島はこれにておしまい。