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2022年 野鳥観察の旅 in 石垣島(夏) ③

 

 

前回の続き。

 

 日程2日目は終日観察を行い多種多様な野鳥を見ることができました。

 

印象深かったのは警戒心皆無のズグロミゾゴイ、予期せぬ出会いのリュウキュウコノハズク、初めて見ることができたタマシギ、入念にカエルを水洗いするリュウキュウヨシゴイの4種。

 

 

旅先での観察は場所を転々することが多く撮影するだけの内容になってしまうことも多々あります。

 

単に撮るだけでは種毎の生態が見えず観察という本質から外れてしまいますが、日程2日目は地元の観察スタイルに近い形で観察を楽しむことができました。

 

 

 

2022年6月26日

 

 

この日の朝もゆっくりとしたスタート。

 

旅先では朝・昼とコンビニ飯で済ませることが多く宿泊先で用意される朝食は頂かないことがほとんど。

 

しかし今回は私にとって特別な想いがあったことから宿泊先の朝食を頂くことに。

 

忘れもしない2017年12月、初めて観察旅行で訪れたのは石垣島。

その前年にライチョウを観察するため富山県へ足を伸ばしていましたが、本格的な観察旅行は石垣島が初めてでした。

 

その際に宿泊したホテルを今回予約することができたというのが事の経緯。

こちらの宿では朝食バイキングで八重山そばを頂くことができます。

 


 

当時は旅行らしい旅行が初めてだったこともあり何もかもが新鮮でした。

八重山そばを食べたのもこの宿での朝食が初めて。

 

そんな当時を思い出し朝からお腹いっぱい八重山そばを頂きました。

 

身支度を整え一歩外へ出るとこの日も陽射しが強く真夏の陽気。

 

 

この日最初に回ったのは水田の広がるエリア。

石垣島は稲刈りの終わった田んぼが多く、落ち穂拾いをしているベニバトを探してみましたが残念ながら見つけることができませんでした。

 

時期的にまだ少し早いのでしょうか。

 

 

田んぼではシロハラクイナを沢山見ることができましたが、移動の際には車に轢かれ無残な姿になっている個体をあちこちで目にしました。

 

死体を見つけては大きな葉っぱに包み道路から離れた場所へ寄せてあげましたが、私自身ヒヤッとする場面もあり石垣島で車を運転する際は本当に注意が必要です。

 

 

かなり速度を抑えていても危ない場面があるので速度超過の状態ではシロハラクイナの飛び出しを避けることはできません。

 

しんみりとした気持ちでいたところリュウキュウアカショウビンが付近に止まる姿を目にしました。

 

 

こちらの個体は盛んに鳴き声を聞かせてくれましたが驚くほどのダミ声。

 

本州で見られる亜種アカショウビンと声質の違いについて以前の旅行記でも触れましたが、この時に観察できた個体は今までで一番とも思えるダミ声でした。

 

姿は見えませんでしたが付近にもう1羽いたようで鳴き交わしをすると森の中へ。

 

出会いは一期一会と場所を移動したところクロハラアジサシを発見。

 

 

目にした直後クロハラアジサシは電線へ。

 

 

近くに溜め池があったことから発見直前まで餌を採っていたのかもしれません。

 

飛び立つまで待とうかとも考えましたがクロハラアジサシは地元でも見られます。

せっかくの旅行ですから旅先らしい鳥を優先しようと思ったところムラサキサギが飛来。

 

 

意外にも今回の旅行ではなかなか遭遇できず、後にも先にもムラサキサギを目にしたのはこの時だけでした。

 

残念ながら姿を見ることが出来ない場所へ歩いて行ってしまったため数カット撮影しただけで終了。

 

 

この時まで青空の見える良いお天気でしたが、雨雲が湧き立ち突然の土砂降り。

島特有のスコールかと思いきや、これが一向に止む気配はなく長時間の待機を余儀なくされました。

 

 

ここから湿度との戦いが始まります。

待てど暮らせど雨は止まず雨雲から逃れるようにやって来たのは休耕田エリア。

 

前日と鳥相が変わっていないか様子を見てみたところ目立って見えるのはソリハシセイタカシギのみ。

 

前日とは背景が変わって見える場所で採餌をしていたことから少し撮影しようと思いカメラを構えたところ...

 

 

一瞬でレンズが結露。

慌ててウエスで拭き取りましたが直ぐに曇ってしまいます。

 

 

エアコンを稼働させたことにより外気温と差が生じ、雨の影響で湿度も上がっていたことから撮影不可となってしまいました。

 

レンズの冷えが解消されるまで高温多湿に耐えるしかありません。

 

窓を全開にして放置することでレンズの曇りは解消されましたが、代償として私の額からは滝のように汗が流れていました。

 

 

ちょうどこの頃になるとソリハシセイタカシギは採餌を止め羽繕いを始めたことから動画で撮影。

 

 

動画を見ての通り羽繕いを終えたソリハシセイタカシギは寝る姿勢を取ったことから観察場所を移動。

 

移動中には再び雨が降り出し次々に雨雲が湧いているようでした。

 

 

天気が悪いなかで探鳥をするよりならばとここで昼食を取ることに。

 

昼食に選んだのは朝食に引き続き八重山そば。

デザートはジーマミー豆腐。

 


 

勿論バイキングではなくお店で提供されるものですが、我ながら食べ物のキャパシティが狭いと感じます。

しかし美味しいものは何度食べても美味しい。

 

 

昼食を終え暫く車を走らせると道路を歩くキンバトを発見。

 

 

しかし証拠写真を撮ったところで飛び立ってしまい観察らしい観察ができずストレスは溜まる一方。

 

何処かに降りていないものかと周辺をウロウロしていると電線に止まる雌雄のチュウダイズアカアオバトを発見しましたが...

 

またもやレンズに曇りが発生。

 

 

この状態が長く続きどうすることもできなかったことから観察場所を大きく変えてみることに。

 

海沿いに移動した頃、雲の隙間から青空の見えるお天気に変わり次に観察したのはオオアジサシ。

 

 

こちらは2019年に石垣島へ旅行した際、友人より情報を頂き足を運んだ観察地です。

 

ざっと見た印象として以前に比べると個体数が多くなったように感じました。

 

 

青空が背景になる瞬間を狙って撮影を試みましたがなかなか上手くいきません。

 

 

時に間近を飛翔することもあり嬉しく思う一方、曇天が恨めしい....

 

 

これが綺麗な青空であったならとても見映えの良い写真になったことでしょう。

 

暫し飛翔する姿や採餌の場面を観察したところで最後には止まりものを撮影してオオアジサシの観察は終了。

 

 

ここでちょっと一休憩。

喉が渇きを潤すためジュースではなくパイナップルを購入。

 

石垣島で車を走らせると道路沿いにパイナップルの看板やのぼり旗をよく目にしますがこの量で500円。

 

当然のことながらとても美味しかった...

しかし記念に撮った写真がピンボケで非常に残念。

 

 

写真は残念だったもののパイナップルは以前から気になっていたのでこれもまた良い思い出になりました。

 

水分を補給し電線に止まるヤエヤマシロガシラを撮影したところで移動を開始。

 

 

オオアジサシを見たことでアジサシ類の観察に火が着き、次いで訪れたのはエリグロアジサシとベニアジサシが繁殖する岩礁帯。

 

こちらは以前友人に案内して頂いた観察地。

着いて間もなく目にしたのは波打ち際で餌を探すクロサギでした。

 

 

前日に観察したズグロミゾゴイを彷彿とさせる警戒心の無さに驚き。

 

私が目の前で覗き込んでいるにも関わらずお構い無しに行ったり来たり。

 

 

我関せずといった様子で目の前をウロウロする姿は異様とも思える光景でした。

 

お蔭で曾てないほどの近距離で見ることができ、このまま観察を続けたいところでしたが沖の方には雨柱が...

 

 

慌てて本来目的としていたアジサシ類の観察をと思いましたが時既に遅し。

 

繁殖場所となる岩礁を正面にしたと同時に雨が降り始め数カット撮影してその場を撤収。

 

 

慌てて車へ戻りましたが、その間に土砂降りとなりずぶ濡れになってしまいました。

 

雨は上がる様子もなく、この日の観察は早めに終了。

宿へ向かう途中に立ちよった休耕田エリアでは流石のソリハシセイタカシギもお手上げ状態。

 

 

立ち尽くしただ堪え忍んでるといった様子でした。

 

 

宿に戻ってからは傘を差して最寄りの居酒屋へ。

冒頭にも記載した通り思い出のある宿泊先であったことから当時を懐かしみ同じ暖簾をくぐってみることに。

 

 

店内は当時と何も変わらず懐かしさが込み上げてきました。

 

 

オリオンビールは勿論のこと、このお店で楽しみにしていたのはジーマミー豆腐。

 

曾てこのお店で初めて食べたことをきっかけに、沖縄へ旅行すると事ある毎に食べています。

 

 

当時注文した料理を思い出し、時間を戻したかのような気分に浸っていると三線ライブの始まり。

 

 

ライブが終わると続けてエイサーの演舞。

 

目の前での演舞であったことからバチでぶん殴らる勢いでした。

その様子は動画でご覧下さい。

 

 

五感を使って沖縄を感じられるお店に感慨深い夜を過ごすことができました。

 

3泊4日の旅行も翌日はいよいよ最終日。

そちらの様子は後日更新の日記へ続きます。