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ヒメウ

 

73cm  冬鳥  絶滅危惧ⅠB類

 

日本に分布するウ科の構成種では最小種で、和名(ヒメ=小さい)の由来になっている。体形は細い。全身が青や紫の光沢がある黒い羽毛で覆われる。

雌雄同色。嘴は細長くて、暗色。足も黒い。

 夏羽は眼の周囲に羽毛がなく、赤い皮膚が露出する。

頭頂と後頭の羽毛が冠羽としてやや伸長し、腰に白い斑紋が入る。

冬羽は眼の周囲が羽毛で覆われ、冠羽も不明瞭になる。

若鳥や幼鳥は全身が褐色や暗褐色の羽毛で覆われる。


主に岩礁のある海岸部に生息するが内湾や河口で見られることもある。

沿岸からあまり離れないウ科の鳥としてはめずらしく外洋に出ることがある。

 

食性は動物食で、潜水して主に魚類を捕食するが甲殻類も食べる。

飛翔時は頸をまっすぐに伸ばしてウミウよりも速く羽ばたく。

隊列を組んで海上を高く飛ぶこともある。

海崖や離島に小規模な集団繁殖地を形成する。

海岸にある断崖の隙間に枯草や海藻を組み合わせた皿状の巣を作り卵を産む。

 

2010.3.7 男鹿市

2011.11.26 男鹿市

2011.11.26 男鹿市