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ハクビシン

 

体長51-76cm。体重3- 6kg程度。
 雄のほうが雌よりひと回り大きい。柔らかく長い体毛で被われる。
体色は明褐色や暗褐色で個体変異が大きい。
耳介や頸部・四肢は濃色や黒。
体は暗い灰褐色で頭、手足、尾が黒い。
尾は全体もしくは先端が黒い。
額から鼻鏡にかけて白い筋模様が入る個体が多いが不明瞭な個体もいる。
和名(漢字表記では白鼻芯)はこの筋模様に由来する。
足指の数は前後共に5本。
これによって、足指の数が4本のタヌキなどと足跡を見分けることが出来る。
雌雄共に性器のそばにウズラの卵よりひと回り大きな「会陰腺」を持っている。

低山の山林に生息する。
木登りが得意で樹洞、タヌキなどの動物が使い古した巣穴などを棲みかにする。
民家の床下・屋根裏などに棲み着くこともある。
夜行性で昼間は住処に潜んでいる。
電線を使って移動することもある。
外敵に襲われると肛門腺から臭いのある液を分泌して威嚇する。

食性は雑食で果実、小動物、昆虫などを食べる。
植物食中心の雑食性で、果実、種子、小動物、鳥、鳥の卵などを食べる。
中でも果実を好む。熟した果実や野菜などを見つけると毎夜同じ路を辿って侵入するので、獣道が形成される。

年に1回出産し出産する季節に決まりはないが夏から秋にかけて多く産む傾向がある。
母子を中心とした家族で生活しており、10 - 20頭程度の群れを作ることもある。
この群れは複数の家族による共同体と考えられる。