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三沢基地航空祭 2012 空自編

 

 

2012年9月9日



土砂降りで始まった三沢基地航空祭。
ゲートオープンと共に手荷物検査を済ませた来場者が会場に入り始め、空自隊員による場内アナウンスのマイクテスト。

「マイクテスト、マイクテスト。本日は晴天なり」

はぁ(゜Д゜)!?


そんなこんなでオープニングはF-2×4機T-4×2機の航過飛行。

今回は航空祭の流れてに併せて、ちょっと真面目に空自の役割を説明しながら写真を掲載します。

F-16の機動飛行が終わった後には秋救による救難展示。

捜索機のU-125A
今年は秋田救難隊が開庁して25周年。
記念塗装を施しています。

同じく秋救の救助機UH-60J

全国には10個救難隊があり、主な任務として緊急状態にある自衛隊航空機乗員の捜索、救助を行う「航空救難」を業務としています。
また民生協力として離島などから急患を空輸する「緊急空輸」自然災害・山岳救助・海難救助などで人名を救助する「災害派遣」も重要な任務としています。


秋救による救難展示の後は8SQのF-2×4機による対地射爆撃。

軽快な動きを見せてくれますが曇天なのが残念(´Д`)

戦闘機部隊の主任務に「対領空侵犯措置任務」があります。

最近、領土問題で領海に侵入した船と海上保安庁との遣り取りが報道されていますが、これと同じように空には領空があります。

私の住む秋田県を例に挙げて説明すると、男鹿の加茂分屯基地(33警戒隊)のようなレーダーサイトが日本各地に展開しています。
24時間休みなく日本の周辺空域を監視していますが、領空に侵入する恐れのある航空機の情報は防空指揮所に送られ、国籍不明機と識別すると緊急発進(スクランブル)を発令。
アラート待機をしている戦闘機は発令から5分以内に離陸して目標へ向かい、日本の領空へ入る前に退去させます。

(秋田沖にはロシアの戦闘機や爆撃機など様々な軍用機が度々飛んできています)


F-2によるAGGの後は千歳からリモート、203SQのF-15による機動飛行。

この機体を操縦していたパイロットは元Blue Impulse

私が一番好きな戦闘機です。
とは云え秋田は陸自=戦車というイメージが強く、高校生の頃に地本に行くまで自衛隊が戦闘機を保有していることを知りませんでした(^^;)

F-15の機動飛行の後は米軍のC-130が飛び、しばらく間を置いて警空E-2Cの航過飛行とF-2×9機による編隊飛行。

空飛ぶレーダーサイトと呼ばれるE-2C、いざという時には機体上部に付いた円盤を飛ばして攻撃します!

と云うのは冗談で、レーダーサイトは低空で侵入してくる敵機に弱く、それをカバーする為にE-2Cが空から監視しています。


立て続けに離陸したF-2が編隊で飛んできました。
撮影はワンチャンス。

失敗しました。
思ったような写真が撮れません(´Д`)


次に飛んだのは三ヘリのCH-47J

通常はヘリポートしかない基地へ機材や物質を運ぶ輸送に用いられますが、災害発生時は人員の輸送にも威力を発揮します。
同型の陸自のヘリが東日本大震災発生当時、原発上空で海水を散水した様子が生中継されたのは記憶に新しいです。


通常は航空祭でトリを務めるのはBlue Impulseですが、未だ震災の影響を引きずっており今回の航空祭にBlue Impulseの姿はありません。

そんな訳でスケジュールの最後は3SQのF-2×2機による機動飛行。

F-2が離陸して間もなく雨が落ちてきてあっという間に土砂降りに・・・。

結局、土砂降りに始まり土砂降り終わった航空祭なのでした(´Д`)



~お知らせ~

・9月より防衛大学校、防衛医科大学校、看護学生の採用試験受付が始まりました。
締め切りは10月1日となっております。
受験希望の方がおられましたらお気軽にご連絡下さい。

・9月23日(日)秋田空港「空の日」のイベントに併せて航空自衛隊秋田分屯基地(秋田救難隊)を開放して展示飛行等のイベントを行います。
当日は空港から基地まで無料シャトルバスが運行されます。