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2015年8月9日 34/22℃ 晴れ時々曇り



立秋が過ぎ暦のうえでは秋。
しかし現実は連日の猛暑+熱帯夜で秋の気配すら感じません(´Д`)

時期的には本格的なシギチの渡りに備えて休耕田を探したりとあちこち動き回る頃ですが、こうも暑いとそんな気持ちにもなれず・・・。


さて、今日の観察はどうしようかと悩んだ末に出た答えは『涼を求めて!』山での観察(・∀・)

お目当ては亜高山帯で観察することのできるホシガラスです。

ホシガラスは2011年の7月に八幡平で観察して以来、二度目の観察となります。


私の住む秋田市から八幡平までは車で約3時間の距離。
観察するにあたって先ず考えたのは前日夜から前乗りするか当日早朝に出発するか。

以前観察の際は濃霧で見通しの悪い状態が長く続きました。
昨日時点での天気予報も八幡平は6時まで曇りマーク。

山の天気ですから実際に行ってみないとどう転ぶかは分かりませんが、悩んだ結果当日の早朝出発に決めました。


我が家の周りに100羽を超えるツバメが集まるようになり、そんな賑やかな姿を見ながら5時に自宅を出発(´ω`)

順調に八幡平入りをして、見晴らしのよい場所に出たところで車を停めて記念撮影。

 

陽射しがあると暑く感じますが風は冷たく寒いくらい。
気温も下界とは全く違って秋を感じることができました♪


この辺りまで来ると亜高山帯に自生するハイマツが見られるようになり、このハイマツの実をホシガラスが好んで食べます。
そして食べ残したハイマツの実が種子散布となりホシガラスは動物散布の代表とされています。


更に車を走らせると有料駐車場があり、ここが岩手県との県境になって登山道入り口があります。

心配していた霧は出ていませんが肝心のホシガラスの姿は見当たらず。

目に入るのは辺りを高速で飛び交うハリオアマツバメの姿。

 


こちらは他の場所でも観察できるので、先ずはホシガラスと辺りを注意して見て回りますがやっぱり見当たりません(´・ω・`)

仕方ないので車を駐車場に止め、登山しながらホシガラスを探しつつ山頂を目指すことにしました。


駐車料金500円をしっかりと徴収され、いざ入山!

険しい山道をしばらく進み、息を切らし歩を止めたところで気付いたことがひとつ。



こちらがハイマツの実ですが、どれを見ても焼けたように真っ黒になっているのです。

以前見た時は鮮やかな緑色をしており、それを啄むホシガラスの姿がありました。

時期的に黒くなるのかそれとも最近の異常な気候が影響しているのか。

植物に関して知識が全くないもので、私の目には異常なこととして映り、これが影響してホシガラスが見当たらないのではと思うようになりました。


その後もホシガラスを見ることのないまま登山は続き、少し開けた場所に出たところで休憩をとることに。


こちらでも目にしたのは駐車場で見たハリオアマツバメ。

但し駐車場で見た時と違い標高の高い位置に移動したせいか頭上を掠めるようにして飛んで行きます。



シュオォォォ!と風切り音が凄い(・∀・)

鳥類最速で飛ぶと言われる鳥とだけあって本当に速いです。


ツバメと名は付きますが、こちらは分類上アマツバメ目。
先週観察したコシアカツバメはスズメ目で全く別の鳥。



速いことは速いのですが、個人的な感想ではスズメ目のツバメの方が飛んでる姿の撮影は難しいと思います。

ハリオアマツバメをしばらく観察したところで、ホシガラスを探しながらの登山を再開!



しかし、探せど探せど姿どころか鳴き声も確認出来ず高山病に苦しみながらも標高3776mの山頂へ到着。



山頂で記念撮影(・∀・)

画像を見てもらうと判るようにさっきの標高は冗談です。

八幡平の標高は1613m
しかも私が選んだコースは駐車場からこの位置まで、途中立ち止まりながらゆっくり歩いても30分。

更に山道は石畳敷きでジョギングシューズでOK!


本格的に登山をやってらっしゃる方にこれを登山と言うと「舐めてんの?」と言われるくらいのコースで、登山というより散歩レベルです(笑)

ご家族連れで涼しい夏山のハイキングにいかがでしょう(・∀・)?
お奨めですよ♪


話がだいぶ脱線したので戻します。

結局ホシガラスを見つけることのできないまま難易度の一番低いコースを一周する形で駐車場に戻ってきました(´・д・`)


ハリオアマツバメが駐車場付近も掠めて飛ぶようになっていたので結局そちらの観察にシフトチェンジ。



虫を補食する為に飛んでいると思われますが、残念ながらそれを確認するような写真を撮ることはできず。

その代わりと云っては何ですが、和名の由来となっている部分を確認することが出来ました。



分かりやすいよう画像を拡大して加工しました。



尾羽の羽軸の先が針状に突出していることから針尾雨燕という和名がついたようです。


ハリオアマツバメの観察を終えた後はイワツバメの観察。

因みにイワツバメはスズメ目。
最近ツバメ関連が多いな(´ω`)


どうも我が家にツバメが営巣してからツバメに縁があるようです(笑)


こちらがイワツバメの巣。



コシアカツバメの巣よりは間口が広いものの、とっくり型に近い形状をしています。

こちらには沢山の巣がありましたが既に子育てを終えたようで巣の付近ではイワツバメの姿を確認できませんでした。


そんな家主のいなくなった巣には・・・



スズメが住居侵入(・∀・)

手を伸ばせば届きそうなくらい低い位置に巣があるので、薄暗いながらも巣の中にいる雛の口が見えました。


そして別の場所では・・・



こちらではまだ子育ての真っ最中!

孵化しておよそ一週間くらいの雛の姿も確認でき、親鳥は餌をせっせと運んでいました(●´∀`●)


今日は本当に疲れました(笑)
ツバメ屋さんの観察日記はこれにておしまいです。