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2015年9月21日~22日 曇り時々晴れ



シルバーウィークも後半に入り皆様いかがお過ごしでしょうか(´ω`)

連休中は移動性高気圧が進んできている為、日増しに天気が良くなるとの予報。
私はこの連休を如何に有意義に過ごすか悩んだ結果、出た答えがこちら。



フェリーに乗っての海鳥の観察!


以前から海鳥を観察したいと思っていたのですが、陸地で観察される海鳥は嵐から避難してきたものや体調を崩して衰弱しているところを発見されるケースなど様々。

どうせなら元気に大海原を飛んでいるところを観てみたいという思いから色々な手段を考えました。


浮かんだ案として、釣り船で観察に出ようかとも思いましたが観光目的の乗船は出来ないとのことでボツ。

お隣山形県の酒田港から飛島を往復するフェリーに乗って観察をするという手段もありましたが、同じ秋田沖の区域に入っていてもそこはやっぱり山形県。
秋田にこだわって観察してる者としてボツ。


色々悩んだ結果、秋田港に就航しているフェリーに乗って観察することにしました(・∀・)

秋田港から出ているフェリーは北行きが苫小牧東、南行きは新潟経由敦賀行きの便が出ています。

今回私が乗ったのは北行きの苫小牧東行きの便。

つまり秋田沖で海鳥が観たいが為に強制的に苫小牧まで連れて行かれます( ・ω・)

しかし調べてみると一番安い客室を選べば片道4500円。
往復でも1万円あればお釣がきます。

但し片道の所要時間は10時間。
往復20時間、船旅物語のはじまりはじまりはじまり。



朝7時に秋田港を出港し早速Twitterに画像をアップすると「演歌のレコードジャケットみたいw」と悪ノリ部隊からツイートが返ってきたので画像を加工してみたら本当にそうなりました(´・ω・`)

自分として格好良く撮ったつもりが演歌って・・・


さて話は変わってこちらは船内のエントランス付近。



ホテルでいうフロントみたいなところがあり、様々な案内をしてくれます。

売店・レストラン・ルームシアター・卓球場・大浴場など色々な施設がありますが、行きの便はずっとデッキで過ごすのでそちらの施設は帰りの便で楽しむことに。



思ったよりもフェリーは速く、あっという間に港を離れて行きました。

左舷側のデッキへ出て観察の準備を整え出港してから30分もするとオオミズナギドリの姿が。



初めて見るミズナギドリ目の海鳥。

なるほど、話に聞いてた通りカモメとは飛び方が全然違います。

水面ギリギリを飛んでいてカモメほど羽ばたかないという第一印象。


いかんせんオオミズナギドリとの距離が遠く証拠写真を量産。

ポツポツと姿を見たり全くといったほど姿を見ない時間を繰り返していました。

しかし北上するに伴いオオミズナギドリを確認できる時間が長くなり始め、船首付近を通過していく個体が多くなりました。

デッキを移動し船首に一番近い場所に行くとオオミズナギドリを直ぐそばで見ることができ気分が高揚します♪



細めで長い翼が特徴的。

水面ギリギリを飛んで体を反転させるように傾け、風を受けて滑翔を繰り返すというような飛び方をしています。



近くで観察できるのは嬉しいのですが向かい風を遮る物が何も無く、強風をモロに受けて目が痛くなるわカメラはブレるわでそれはもう大変。

それでもせっかく乗船したのですから弱音は吐いてられません。


しばらくオオミズナギドリを観察してると不意に茶色い印象の強い鳥が船首ギリギリを通過しました。



こちらハイイロミズナギドリと思われる個体。

類似種でハシボソミズナギドリという鳥がいますが、そちらはやや嘴が短いようで手持ちの図鑑と睨めっこした結果ハイイロミズナギドリということにしました。

間違ってる可能性大なので詳しい方からのツッコミお待ちしておりますm(_ _)m


その後も船は北上を続け檜山津軽沖に入ると竜飛岬が見えてきました。


竜飛岬では昨日一緒にタカの渡りを観察した鳥友が今日は竜飛岬でタカの渡りを観察しているとのこと(´ω`)

あまりのフットワークの軽さに驚きますが、端から見たら私も同じようなものかもしれません。


程なくして津軽海峡に入ると鳥友さんから話があった通り海鳥がわんさか(・∀・)



大多数がオオミズナギドリですが、どれを見たらいいのかさっぱり判りません(笑)


潮目と呼ばれる場所には特に海鳥が多く、やはり海流の境目になっているところには魚が多いのかも。

時折シギチが辺りを飛んでいたりするのですが、何なのか識別できません。
唯一識別できたのがプカプカと浮いていたアカアシヒレアシシギのみ。


津軽海峡を進みマグロ漁で有名な大間の辺りを通過した頃、今まで見たミズナギドリよりあからさまに大きな鳥が遠くを飛んでいました!


コアホウドリ!!!



図鑑スペックで云うとオオミズナギドリが49cmに対してコアホウドリは80cmなのでかなり大きいです。


しっかりと撮影したかったのですが、津軽海峡を進むにしたがって風がどんどん強くなり、カメラを持つ腕が煽られピント合わせに苦戦して残念ながら証拠写真しか残すことができませんでした。

波が大きくなりそれに併せて大きく上下する船。


期待と不安が入り交じり前日は一睡もできず、更に疲労したところに酷い揺れ。

遂に船酔いしました(´・д・`)


吐きそうなくらいヒドい酔いではありませんが、このまま無理すると悪化するのは目に見えていたので不本意ではありましたがデッキに座り込み仮眠・・・。


約30分も寝たでしょうか、船が津軽海峡から太平洋の日高沖に抜けた頃、少しずつ波が穏やかになってきて体調も復活(・∀・)


再び観察をしているとコアホウドリを発見。


 

津軽海峡で見た時よりはマシな写真を残すことができました(´ω`)

(コアホウドリの画像はアルバムに秋田県以外で観察した野鳥の項目を増やしたのでそちらに追加掲載しています)

この後もう一度コアホウドリを見る機会がありましたがそちらは距離が遠く目で追うだけ。


だいぶ日も暮れてきて到着地点となる苫小牧東港まであと少しというところでアジサシの群れを見つけましたが、既に望遠レンズから広角レンズに換えておりこちらも肉眼での観察。


無事に港へ着き下船してターミナルから辺りを見渡してみると噂通り何も無い(◎-◎;)


取り敢えず・・・

 


記念撮影しましたが周囲からの視線がすごく痛かった。
地元じゃ絶対にやらない(笑)


ターミナルではラーメンを食べて一休み(´ω`)

そして北海道への滞在時間約2時間、乗ってきた船に再び乗船して秋田へ向かって出港です!


帰りは下から二番目に安い客室を予約していたので寝床は二段ベッドにカーテンが付いた寝台列車のようなタイプ。

これでも5500円で往復で予約すると割引が適用されていました。


行きの時はずっとデッキにいたので船内の様子が判りませんでしたが、オープンスペースではお酒を飲む人が多く見受けられ、思い思いの時間を過ごしているようでした。



大浴場では波に揺られながらの入浴。

風呂上がりにビールを飲んで酔いが回ったところで就寝( ̄¬ ̄)zzZ

神経質でなかなか寝付けない私ですが、流石に疲れていたのか朝まで熟睡でした。


起床すると既に6時を回っていましたがデッキはまだ封鎖されているようだったので、洗顔や歯磨きをして身仕度を整えていると丁度デッキが解放。


 

左舷側には見馴れた景色の男鹿半島。

振り返ってみるとあっという間の船旅でしたが、手探り状態の観察は思っていたよりずっと楽しいものでした。

ただ見逃していた鳥が相当いたと思うので、こちらは慣れが必要と実感。

季節と気象条件によっても内容はガラッと変わると思うので、また機会があったらトライしてみようと思います。

 

 

長い日記になりましたが・・・

 

 

 

 



ご乗船ありがとうございました。