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2016年11月26日 6/2℃ 曇り時々晴れ




今日は大型猛禽の観察。

本来であれば前回観察予定としていましたが、どうもタイミングが悪いようでなかなか観察の機会に恵まれず。
そんな訳で今回は満を持しての観察です。

天候については穏やかな予報も出ており少し早起きをして大潟村方面へ。


大潟村と周辺地域では様々な冬鳥を観察することができますが、渡ってきた大型猛禽も複数個体見ることができます。

初めて渡って来るような若い個体を除いて例年姿を見せる大型猛禽は大体の行動パターンが決まっているのでタイミングさえ合えば例年と同じような場所で観察が可能。

 


今日最初に出会ったオジロワシですが、こちらもよく姿を目にする場所の一つ。

 

 

直ぐ近くには交通量の多い幹線道路が通り落ち着かない雰囲気ですが、何が良いのかこの場所でよく休んでいます。


但しこちらで休んでいる大型猛禽は少しでも不用意な動きをすると直ぐに警戒して飛んでしまうので観察には不向き。

そんな訳でこちらは記念撮影だけさせてもらって『ワシの成る木』へ場所を移動。


 

・・・しかし今回も不在の様子。

サイズがサイズだけに到着前から木に止まっている止まっていないの判別が付くので、ガッカリしながらも念の為に木の傍まで行きましたがやはり姿が見当たりません。


仕方ないので場所を移動し方々探し回っているとミヤマガラスに集られているオジロワシを発見。

 

 

すごく面倒くさそうな光景ですがそれにしてもサイズが大きい。

オジロワシの翼は広げた時の長さが約220cmなので成人男性が両手を広げる幅よりも更に長さがあります。


カラスに集られたオジロワシは狩り場の方へ飛んで行ったので私もそちらへ行ってみることにしました。

一度姿を見失ったもののオジロワシは高高度まで上昇しカラスを振り払ったようで、しばらく辺りを旋回していると徐々に高度を下げ突然翼をすぼめた形で急降下。

 

 

トム・クルーズが出演した映画『トップガン』に出てきた戦闘機F-14の可変後退翼の動きと全く同じ。

狙いを定め水辺にいるカモ目掛けてAttack!

 

 

しかし失敗。

大型猛禽が生きている鳥類を狩る成功率は低いようです。


狩りに失敗したオジロワシは再び上昇し再度狩りをするのかと見ていると何処からともなくオジロワシとオオワシがペアで登場。

 

 

尾羽の特徴からオオワシはまだ若い個体のようですがオオワシはオジロワシより更に大きく翼を広げた時の大きさは約250cm。

こちらのペアが登場したことで狩りをしていたオジロワシは遥か彼方へ姿を消しました。

一方ペアで現れたオジロワシとオオワシは何かじゃれあうような格好を見せました。

 

 

ペアで現れて仲が良いのか悪いのか。

こちらのペアを見ていると遠く離れた場所を飛ぶハクガンの群れが目に入りました。


今季初見のハクガン本隊の群れということもあり、オジロワシの観察を一時中止して少し場所を移動。

 

 

1枚の画像に収まりきらないほどのハクガンの群れ、遠巻きからでも見応えたっぷりです。

大きく旋回し割りと近くに降りたのと同時にハクガンで有名な支部のバーダー氏も到着。
この方も群れの一部なんじゃないかと思い個人的にはこっちの方が印象に残りました。


遠くからハクガンを眺めていると突然目の前にオジロワシが飛来。

 

 

あまりにも近くに飛んできてビックリですが、曇天なのが残念。

こちらを覗きこむようにして旋回したあと直ぐ傍の田んぼへ急降下。
地面に降りたと思ったらクェー!と雄叫びを上げ急上昇。

 

 

こんなの初めて見ました。
一体何を意味する行動なのかさっぱり分かりませんが、またもやカラスの登場で遠くへ飛び去りました。


視界から消えていくオジロワシを見ているとクエッ!クエッ!と大型猛禽の鳴き声。

え?また!?

なんと大型猛禽のペアが謎の行動を見せたオジロワシと同じ場所へ降りました。

 

 

少し前に見たオジロワシとオオワシのペアかと思いきや尾羽をよく見てみるとオジロワシ2羽の別個体と判明。

 

一体何個体渡ってきているのか分かりませんが、それにしても今日はオジロワシに縁があるようです。

 

 

しかし飛んで行く方向にはハクガンの群れが・・・


予想通り突然現れたオジロワシのペアに驚き逃げ惑うハクガンの群れ。

 

 

ハクガンもビックリしたと思いますが撮影をしていたバーダー氏もさぞかし驚いたことでしょう。

 

右往左往するハクガンですが一難去ってまた一難。

ハクガンの群れに向かって飛んでくる新たなオジロワシ。

 

 

このような形で今日はオジロワシを主体にオオワシ、ケアシノスリ、ハイイロチュウヒ、チョウゲンボウ、ハイタカなど様々な猛禽を観察することができ猛禽三昧の一日となりました。

 


全てを時系列に纏めるともとんでもなく長い日記になってしまうので、今日の観察日記はこの辺で終わりたいと思います。