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2016年12月25日 5/1℃ 晴れ時々曇り


 


メリークリスマス。

オオハムの観察に祝杯をあげ馴れぬ酒を飲んだせいか今日は二日酔い。
久しぶりの二日酔いは辛いものがあり観察どころの話じゃありません。


昨日の観察では撮影枚数が普段の3倍もあったので今日はゆっくりと選定作業から日記の更新と予定を立てていたのですが、頭痛が酷くなかなか作業が捗らず。


さて今回の日記は昨日観察したオオハム以外の鳥のお話。
時系列にまとめご紹介していきたいと思います。

漁港巡りで最初のポイントとなる場所から程近いところで以前翼を怪我したマガンを確認していたのでちょっと寄り道。


着いて直ぐに餌を採っているマガンの姿が目に入りました。

 

 

元気も良さそうで食慾も旺盛。

 


以前見た時に比べ翼の下り具合は治ってきているようにも見えました。

 

 

いつか翼が治って群れに戻れる日が来たらいいなと思いますが、取り合えず元気そうで何より。

安心したところで漁港巡りを開始。

まだ風の強い状態が続いていたので波消しブロックを境にして海は荒れ模様です。

 

 

冬はカモメの類いが多くなり荒れた天気の中でも海岸線に沿って移動していく様子が見られます。

場所によっては万単位のカモメも見ることができ識別を得意とする鳥屋さんはワクワクすることでしょう。

 

 

2年前は熱心に観察を心掛けカモメを1羽1羽見ていましたが今はそれをしなくなりました。

何故なら・・・



めんどくさいから。

 

ズボラ人間ですから性分に合わないようです。

目の前にこんな子が来て笑えるのでこれで充分。

 

 

欲張りなウミネコがハタハタの卵を頬張り、大きすぎて呑み込むこともできず口が閉じなくなり、苦しいのか分かりませんがウーウー唸ってました。

秋田では今年のハタハタ漁が不振なようで漁獲枠の半分にも満たない漁港が多いそうです。

特に卵を抱いたメスが殆ど獲れず網に掛かるのはオスばかりだとか。
そういった意味でハタハタの卵を頬張るカモメたちは贅沢なのかもしれません。

 

 

卵を狙って争奪戦が繰り広げられる漁港にはカモの類いも多く見られますが、こちらでは体の大きな3羽の鳥が目を引きました。

 


コクガンです。

 

 

名前の通り真っ黒なガン。

先週見たハクガンとは対称的な存在です。

ハクガンは田んぼで餌を採る姿を目にしますが、コクガンは主にアオサなどの海藻を餌とするので海辺や漁港で姿を見ます。

 

 

黒い体ゆえ目を綺麗に写し出すのが難しい鳥ですが、首元のレースのような白い柄がお洒落で特徴的。

こちらのコクガン、主に北日本で観察されるようですが秋田への渡来数は減ってきているようです。


例年観察されていたところには姿がありませんし、秋田県を縦断する形で海沿いを走っても局所的に姿を確認できる程度。

 

 

一方お隣の青森県ではハタハタ漁が好調と聞きますし、コクガンの渡来数も秋田県に比べるとぐっと多いようです。

 

自然のことなので人間には分かり得ない何かが起きているのかもしれませんが、この原因の一因には少なからず人間が係っているのかもしれません。


 


さて今年も残すことろ一週間を切りました。
30日は今年の観察納めを予定しているのでそれまでもう一頑張り。

今日の観察日記はこれにておしまいです。