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2016年 総集編

 

 

2016年12月31日

 

 

 

 

今年も残りあと僅か。
一年を締め括るこの記事を更新することで今年も変わりなく大晦日を迎えることができた喜びを感じます。

今年も野鳥を観察するにあたって多方面よりご支援頂き楽しい時間を過ごすことができました。

皆様からは温かく声を掛けてもらい、励ましを頂いた時もあれば体調を心配して頂くこともあり感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございます。


この一年も野を越え山を越え様々な野鳥を観察してきましたが、数多く観察したなかから各月ごと特に印象に残った1枚をピックアップし今年一年を振り返ってみたいと思います。

 

 

1月 クイナ

 

 

この画像からは何であるのか非常に判りにくいですが、撮影こそうまくいかなかったもののこの目でハッキリと見ることができました。
鳥友から情報頂くことで秋田でも越冬してることを確認。

 

 

2月 ハクガン

 

 

今季も秋田へ渡ってきていますが順調に繁殖が進んでいるようで年々数が増えています。
また今まで見られなかった場所でも確認が相次いでいるようなので将来的にはシジュウカラガンのように数が一気に増えるかもしれません。

 

 

3月 ズグロカモメ

 

 

支部の先輩より情報を頂き観察することができました。
夏羽を観察するのは初めてで、活発に動き回る姿は沼アジサシを彷彿させるものがありました。
こちらを観察した場所は工事により環境が変わったので今後鳥にとってどのような変化があるのか非常に気になります。

 

 

4月 コノドジロムシクイ

 

 

知人より「サンショウクイですか?」との問い合わせを切っ掛けに観察することができました。
全国的に見ても非常に珍しい鳥とあって秋田ではもう二度と見られることがないかもしれません。

 

 

5月 トラフズク

 

 

鳥友に案内され初めて見ることができたトラフズクの巣立ち雛。
成鳥と比べるとブサイクな顔をしていますが、観察途中に寝てしまう姿は可愛いの一言でした。
こちらを観察していて何ヵ所も蚊に刺されたことは記憶に深く刻まれています。

 

 

6月 コアジサシ

 

 

思わぬ場所での出会いから営巣場所も確認。
無事に繁殖してくれることを願いましたが、度重なる増水の影響で雛が巣立つことはありませんでした。
自然の摂理とは云え元々の繁殖場所へ人間がレジャー等で立ち入る機会が増え、結果的に彼等の繁殖場所を奪い妨げてるのは人間であるということを考えさせられました。

 

 

7月 オオセッカ

 

 

かつて幻の鳥と言われたこの稀少な鳥の繁殖行動を目の前で観察することができました。
こちらの鳥をじっくり観察することで、後に秋田で未だ見ることができていないセッカを旅先で直ぐに識別できたのも良い思い出として記憶に残っています。

 

 

8月 チゴハヤブサ

 

 

この時期に県の南部地域で仕事をすることが多くなり、いつも同じ場所で成鳥を確認していました。
その後4羽の幼鳥に給餌をする様子を見ることができ、短時間でスズメ・セミ・トンボを捕まえてくるというチゴハヤブサの狩りの能力の高さを見せつけられました。

 

 

9月 カワセミ

 

 

迷彩ネットを使用しての観察で身動きが取れなくなるほど至近距離で見ることができました。
観察中、私のレンズの上にカワセミが止まるというハプニングがありカワセミから漂う魚の生臭さが印象に残りました。

 

10月 ムギマキ

 

 

今年も例年と同じマユミの木へ来てくれました。
成鳥♂こそ見れなかったものの、複数の個体が目の前で餌を採る様子を観察でき贅沢な時間を過ごすことがてまきました。
後日、ルリビタキもこちらの木で餌を採る様子が見られ霙の降るなか観察できたのも良い思い出です。

 

 

11月 ユキホオジロ

 

 

秋の渡りの珍鳥探しで毎週末男鹿半島へ足を運びましたが、コホオアカから始りツメナガホオジロと続き、秋田では珍しくユキホオジロが複数個体発見。
いつかじっくりと見たいと思っていた鳥だけに見つけた時の喜びは言葉で言い表せないほど大きく、いつかまた出会えたらと思います。

 

 

12月 マガン

 

 

記憶に新しい翼を傷めたマガンですが、自宅で画像を確認すると嘴に咥えられた植物が四つ葉のクローバーのように見えます。

この秋以降、冬鳥が渡ってきてから鳥インフルエンザのニュースが毎日のように報道され殺処分という嫌な言葉を耳にしますが、一日も早い収束を祈るばかりです。

来年は酉年、沢山の野鳥に幸せが訪れますように。

 

 

 

この記事を纏めるにあたり、今年一年更新した日記を全て読み返してみました。

野生の生き物が相手ですので思ったような観察が出来ないことも多く、伝えたいものを伝えられない歯痒さもありましたが、記事を書くにあたっては最近になってようやく自分の求めていたスタイルに近付けたような気がします。


さて今年は新たな取り組みとして秋田県外に足を伸ばし観察を行ったことも深く思い出に残っています。

 

 

GWには日本アルプスで『生きた化石』と呼ばれるライチョウを見てきました。

日本各地には特定の土地に行かなければ見ることのできない野鳥が数多く存在します。

お金を掛けずに野鳥観察を楽しみたいという気持ちから秋田県内での観察に拘っていましたが、ライチョウを見ることで固有種に関してはグルメツアーと掛け合わせ観察するのも悪くないものだと思いました。


『基本的には地元で、時には秋田県を飛び出し美味しい物をいただきながら固有種の観察』来年からはこのスタンスで観察を行っていきたいと思います。


長くなりましたが今年一年皆様には大変お世話になりました。
こちらの記事が今年最後の更新になりますが、来年はより分かりやすく楽しい記事を更新できるよう日々野生の世界を見つめていきたいと思います。

 


それではよいお年をお迎えください。