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2016年9月19日 23/17℃ 曇り時々晴れ


 


暑さ寒さも彼岸まで。
この慣用句にある通り今日は一段と涼しさを感じ、久しぶりに寝坊しました。

今日は早朝にヤマドリの観察をして日中はゆっくり写真の整理をする予定でしたが、出足が遅くなりヤマドリに会うことができず・・・

真っ直ぐ帰宅しようとも思いましたが、せっかく準備をして家を出たので少しだけ近所を徘徊。

昨日観察を行った場所の近くには用水路がありこちらでは度々カワセミの観察をしていますが、自宅周辺の用水路では何処でもカワセミの姿を見るので近くにあった用水路をチェック。

 

 

水量が少なく茶色く泡立ったようなところもあり、ここには居ないかな?と思いましたが少し奥まった所にコバルト色が見えました。

望遠レンズ越しに見てみると魚を捕まえるため何度も水中に飛び込んでいる様子。

 

 

30分程その様子を見ることで、だいたいどの辺に飛び込みどの枝に止まるかが判りました。

これは飛び込みのシーンを撮影できると思い、一度カワセミがその場を離れるのを待っていると何処からか「チーッ」という鳴き声を発しながら別のカワセミが飛んできて後を追うように狩りをしていたカワセミが姿を消しました。


素早く移動し迷彩ネットを使用してスタンバイ。
後はカワセミが再び飛んでくるのを待つだけ。

10分程待ったでしょうか、藪でトンネル状になった水路の下流側からカワセミが一直線に飛んできました。

来た!来た!と思った瞬間、カワセミは私の顔を掠めるように通過。
どうやら私の背後に止まったようです・・・。


微動だにせず私の前に移動してくるのを待っていたのですが、後ろで「チャプン!チャプン!」と飛び込む音。

しばらく我慢したのですが、我慢しきれなくなってじわじわと後ろを向くことにしました。

ようやく視界にカワセミが入りましたが距離が近い。
ここでカメラを構え撮影をする態勢を整えるにはかなり大きな挙動になってしまいます。

驚かせてしまっては元も子もないので肉眼で観察をしていましたが、多少の動きも気にせず狩りを続けていました。

 

カワセミの警戒心についてお話すると、警戒心が強いという話を耳にしますが私の印象は異なります。

勿論環境や個体により差はありますが、カワセミは遠くから近寄ってくる者に警戒するものの、飛来した場所に先に居た者に対しては然程気にしない傾向があると思います。

これが確かであれば極端な動きをしなければ態勢を整えても大丈夫なはず。

 


それを実行した結果・・・

 

 

もう私は環境の一部のようです。
カワセミからすると私の動きは風で棚引く葉っぱと同じなのでしょうか?

 

私を気にせず狩りを続けるカワセミ。
しかしここは魚が少ないのか、狩りが下手な個体なのかあまり獲物をくわえたところが見られず。

 

 

しかも私の場所からは肝心の飛び込みシーンが見えません。


しばらくすると少し離れた場所に移動。

 

 

ここでは頻繁にダイビングを繰り返し小さな魚を捕っているようでした。

動きのある画像を撮ってみようと試みましたが、私の位置からはこれが限界。

 

 

その後また私の近くに飛んできて狩りを始めましたが、ここで思わぬハプニング。

 

カワセミが私のレンズの上に止まったのです。
レンズの上でピコピコ動くカワセミはとても可愛くとても生臭かった!

思いもよらない出来事に止まっていた時間が長かったのか短かったのか記憶は定かではありませんが、水中に飛び込んだカワセミは目の前の枝に移動。

 

 

構図も何もないただ大きく撮影した画像になってしまいました。

 

 

おまけ程度の足が可愛らしい。

 

それにしても用水路の中に潜み、レンズにカワセミが止まって動けなくなるシュールな場面を誰かに撮影してもらいたかった。

結果的に距離近すぎたり場所が悪かったりで飛び込みシーンを撮ることは出来ませんでしたが、アカショウビンに続いてカワセミの匂いを嗅ぐという貴重な体験ができました。

 

あくまでも平均ではありますが、カワセミの寿命は約2年だそうです。

最後は美人薄命のアップ画像で今日の観察日記はおしまいです。