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2017年 総集編

 

 

2017年12月31日

 


大晦日を迎え今年も残すところあと僅か。

 

昨日で年内の観察を終え今日はのんびり過ごす予定でしたが、年明けから寒波が入り荒れ模様の天候が予想されていたことと今日は穏やかな天気になるとの予報が出ていたため今日が観察納めとなりました。

今日の観察の様子は後で更新するとして、順序が前後してしまいますが予定していた総集編を先に更新したいと思います。

 


この総集編を纏めるにあたり今年一年更新した日記を全て読み返してみるとその日あった出来事が昨日のことのように思い出すことができました。

今年も様々な野鳥との出会いがありましたが、月ごとに特に思い出に残る一枚を選び一年を振り返りたいと思います。


1月 【 アビ 】

 

 

昨シーズンの冬はdiverと呼ばれるアビ・オオハム・シロエリオオハムの当たり年。
毎シーズンこの類いの海鳥が見たくて漁港巡りをしていますが、今までの苦労が嘘のように何処の港でも目にすることができました。
今後このような年が訪れるのは何年後になるのか。


2月 【 ヒメハジロ 】

 

 

情報を頂き初めて観察することのできた珍しいカモ。
全国的にみても珍しく秋田県では11年ぶりとなる記録のようです。
なかなか警戒心が強く頻繁に潜水をするため思うように撮影させてもらえませんでした。
いつか綺麗な成鳥♂を見てみたいものです。


3月 【 ホシムクドリ 】

 

 

こちらも情報を頂き観察をすることができました。
冬羽の個体は何度か観察経験があったものの夏羽を見るのは初めて。
この日は天候もよく金属的に光輝く綺麗な羽を見ることができ、秋田にしては多く(7人)のカメラマンが集りました。


4月 【 シベリアジュリン 】

 

 

春・秋の渡りの時期にはお馴染みの鳥になってきました。
観察者が増えることで秋田ではシベリアジュリンの他にヒメコウテンシ・コホオアカ・ユキホオジロといった鳥が多く確認されるようになり、今後観察者が増えることによって更に観察の機会に恵まれるかもしれません。


5月 【 ウズラ 】

 

 

この月に関して一枚をピックアップするのは厳しいと思えるほど多くの出会いがありました。
未だかつてない程の珍鳥ラッシュで秋田県初記録の鳥が出たりと体が幾つあっても足りないくらいでしたが、その中で偶然発見したウズラを選びました。


6月 【 コウライウグイス 】

 

 

この月は何と言ってもこの鳥。
5月に一度姿は確認できていましたが、雑木林の中をいやらしくも動き回り辛うじて体の一部を証拠写真として残す程度に終わっていました。
反省点が多く残りいつかまた機会があればと思っていたところ月を跨ぎ再び現れピンボケですが何とか全身を撮影することができた一枚です。


7月 【 アカガシラサギ 】

 

 

意外にもこの月は印象に残る鳥が多くどの鳥に決めたらよいのか迷いました。
その中で日に日に変貌を遂げたアカガシラサギを選びましたが、この鳥に関してはネットで見るイメージと異なり観察は一苦労。
驚くほど警戒心が強く、結果的に距離は縮めることができずに終わってしまったのでいつかまた良い形での出会いがあればと思います。


8月 【 ハヤブサ 】

 

 

海水を飲みにやって来るアオバトを観察していた時の出来事。
まるでレーダーに捉えられないよう低空で浜辺を飛んできた黒い影はハヤブサでした。
アオバトを一蹴し急上昇、そこから反転して止めを刺すまで一部始終を目撃しましたが、目の前で繰り広げられられる光景に改めて野生の厳しさを痛感。


9月 【 クマタカ 】

 

 

これまで遠くにいる姿しか見たことがありませんでしたが、目の前に飛んでくる姿に感動。
威風堂々としていて大きな体からは想像もできないような飛翔能力、強烈なインパクトを受け私としては珍しく4週連続で観察を行いました。
観察中にイヌワシが現れたことも良い思い出になっています。


10月 【 サバクヒタキ 】

 

 

トビを撮影する為に崖の上に立つと見慣れぬ鳥の姿がありました。
秋田県初記録の野鳥として沢山の方が観察されたようですが、人を怖れずまるでこちらに興味があるかのようにして近寄ってくる姿に私も含め皆さん魅了されたようです。

11月 【 マナヅル 】

 

 

地元の方からのご厚意でマナヅル飛来の情報が寄せられました。
これまでツルといえば1~2羽の観察で群れとなっているツルを観察したのは初めてです。
横一列になり落ち穂拾いをしている姿が印象的でした。

 


12月 【チョウセンチョウゲンボウ】

 

 

記憶に新しいこちらの鳥は警戒心が薄く至近距離から見ることができました。

可愛い容姿と裏腹に地元のチョウゲンボウを追い払って我が物顔で狩りをする姿には存在感があり、現在も地元の観察者を楽しませてくれています。

 

 

一年を足早に振り返ってみましたが、今年は12枚に絞ることが非常に難しく例年になく多くの出会いに恵まれたと思います。

新たな取り組みとしては簡易的ながらも動画を撮影に挑戦。
写真や活字では上手く表現できないその場の雰囲気を伝えたいと考え動画撮影を行いました。
まだ動きのあるものを撮影する技術は持っていませんが、こちらは徐々にステップアップしていけたらと思っています。

但し、あくまでも日記という形で観察の様子を綴っていくことに変りはなく、動画に力点を置くことはありません。
あくまでもおまけ程度に考えて頂ければと思います。


今年は酉年ということもあり鳥にとって幸多き年になればと思った反面、鳥インフルエンザが大流行した受難の開幕でした。

また、一年を通じて印象に残ったことは何処の観察地においても目に付いた野良猫の多さ。
全国的に問題にもなっているようですが、固有種も然り多くの鳥類が野良猫の被害に遭っています。

しかし猫に罪はありません。
この問題の原因は人間にあります。
根本的なところから対策をしていかないと生態系に与える影響は大変なものになるでしょう。


喜怒哀楽の多かった一年ももう直ぐ終わろうとしています。

今年も何かとお世話になり本当にありがとうございました。
来るべき新しい年が皆様にとって佳き年となりますようお祈り申し上げます。


それではよいお年をお迎えください。