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2017年5月7日 17/8℃ 晴れ




大型連休もあっという間に最終日。

今日は予報通り西からの風が強く大陸から黄砂が飛んで来ているようで景色が霞んで見えました。

明日からまた日常生活に戻るため、今日は観察をお休みする予定でしたがシロハラホオジロとカラアカハラが気になり午前中だけちょこっと観察。
観察中にちょっとしたサプライズがありましたが、内容としてはぼちぼちだったので今回の日記は以前の観察した鳥の話題となります。


先月のこと、地元野鳥関連のブログを読み漁っているとコマドリの話題を目にしました。

コマドリと言えば数年前にピンボケの証拠写真を残しただけで、その後何度か姿を目撃していたものの撮影には至らずなかなか縁遠い存在。


ブログを拝読した頃は気温も低く蚊の動きも鈍いことから観察のチャンス。
ここで一念発起しコマドリを求めて入山しました。

入山して間もなく出会いは意外にもあっさり訪れたのですが・・・

 

 

おしい・・・枝被り。

せっかくのチャンスを活かせなかった自分に腹立たしく血圧上昇。


コマドリついて説明すると春の渡り期には低地や海岸の林でも見られますが、気温の上昇と共に標高の高い場所へ移動してしまいます。
コマドリは笹類が生い茂る林や苔の生えた岩場を好み、茂みで活動することが多いため姿を見るのは難しい鳥。

出て来てくれるのを待つことが観察の早道と考えしばらく待ってみましたが、これがなかなか出てこない。

ふと見ると残雪の上にルリビタキ。

 

 

辺りにはオオルリやキビタキの姿も見え目に鮮やかな色合いは季節の移り変わりを感じさせてくれました。

しかしながらお目当てのコマドリがなかなか出てきてくれず痺れを切らしちょっとだけ周囲を捜索。


見つけた。

 

 

残雪の下はトンネル状になっており、ここを移動しながら餌を採ってるようです。


動きは素早く跳ねるように歩き回り藪の中を移動します。
倒木の上に出たと思えば岩影に隠れ、何処に行ったのかと目を凝らして探しているといつの間にか遠くに出ている始末。

 

 

皆目見当もつかぬ動きを見せますが、しばらくするとようやく観察しやすい場所へ出てきてくれるようになりました。

しかし俊敏な動きにカメラワークがついていかずファインダーを覗くとそこには既に居ないといった状態が続き、なかなか良い条件での撮影を許してくれません。


そんななかでようやく撮れたのがこの一枚。

 

 

しっかり全身が写ってるのですが周囲がごちゃごちゃしていて画としては残念。

 


欲を言えば苔蒸した倒木や岩の上に乗ってくれたら良いのですが・・・。


更に言えば2羽並んでくれたら『こまどり姉妹』などとあらぬことを考えていると、物欲を感じ取ったのか今度はこんな場所に。

 

 

まだ緑色の背景の方が良かった。
土と根っこときたもんだ。


そして千載一遇のチャンスには・・・

 

 

鳥なのか枯葉なのか分からない。

とは云え、落ち葉に似た保護色をしているのでこのような場所を選び行動するのは自然なことかもしれません。

何はともあれコマドリを狙って観察できたというのは贅沢なこと。


雄の囀りは声量豊かで美しく、ウグイス・オオルリとともに日本三鳴鳥とされるコマドリ。
登山した際には鳴き声に耳を傾けじっと待っているとひょっこり姿を現すかもしれません。

 

 

コマドリの観察記録はここまでですが最後は今日の観察での出来事。

 


シロハラホオジロの出待ちをしているとモズの鳴き声が聞こえ、その直後聞き慣れない鳴き声が・・・

近くから聞こえてくるので声のする方を見てみるとモズの姿。
どうやらモズが他の鳥の声を真似ていたようですが、姿を見た瞬間物凄い違和感を感じました。

「何か変だ、普通のモズじゃない」

居合わせた鳥友に声を掛け取り合えず撮影。

 

 

枝先に止まるスマートな姿形、白とグレーの色合いはまるでサンショウクイを見ているようです。

スマートな特徴のモズはアカモズとチゴモズですが、時期的に考えてチゴモズはまだ少し早い。
大きさとシルエットはアカモズと合致するものの、色が違うので手持ちの図鑑と照らし合わせたところアカモズの亜種であるシマアカモズが一番近いようです。

画像を拡大。

 

 

暫定的にシマアカモズとしていましたが帰宅後に調べてみるとアカモズには他にも亜種が存在し、ウスアカモズとカラアカモズというのがいるようです。

こちらは要検証ですが振り返ってみると本当に鳥三昧の大型連休でした。
365連休を楽しめるよう、あと20年仕事を頑張りたいと思います。

おしまい。