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2017年7月2日 23/21℃ 曇り時々雨




今日はチゴモズの観察。

先月は生息調査を兼ねての観察ということで県北の沿岸部を回りましたが、今回は県南の内陸部へ。

今日観察する場所は去年の今時期に知人が生息を確認し繁殖してることを知りましたが、私の知る限りでは内陸部での生息はこの場所でしか確認されていないので貴重な記録となりました。

沿岸部に偏るように繁殖しているチゴモズですが、内陸部でも繁殖を続けてくれたらと思っていたところ、知人より『今年も姿を確認できました』との連絡を頂き、今日は早朝から現地入り。


現地に到着すると『ギチギチギチ・・・』とモズ特有の声が聴こえ、先ずは遠くから様子を見てみることにしました。

枯れ木の枝先に止まる成鳥の♂と♀を1羽ずつ確認でき、地面にサッと降りて虫を捕まえる様子が見て取れましたが、その後の行動が見えない位置に移動してしまうため迷彩ネットを用意。


観察のし易い場所に陣取りネットを被って自然に同化します。

先月11日の日記では♂の画像のみだったので今回は先ず♀の画像から。

 

 

雌雄の識別は脇に見える縞模様。

このシマシマがあるのが♀で綺麗な純白をしたのが♂になります。
ただ、マニアックな話になると第1回冬羽は雌雄共に脇に横斑があり雌成鳥に似ています。

簡単に言えば若いうちはお母さんに似てるよって話ですね。


チゴモズがどんな鳥であるかは前回の日記で説明したので今回は割愛して、餌を捕りに降りた♂が良い位置に止まってくれたのでそちらの画像を拡大。

 

 

一体何の虫でしょうか?

そこそこ大きなサイズですが、この虫を自分で食べることなく水平に近い機動で飛んで行き葉っぱの陰に入ってしまいました。

しかし私が陣取る場所からは葉っぱの陰の様子が見えずもどかしい状態が続きます。
ネットを被ってるとはいえ不用意に動いてしまうと警戒させる原因となるのでここは我慢の一択。


それにしてもこんな真似をできるのはこの場所ならでは。

沿岸部の松林で今時期に観察をしていると汗臭く加齢臭をムンムンに放つ私は蚊に集られて酷い目に遇います。
しかしこちらは開けた場所で蚊の心配なくチゴモズを観察できるという素晴らしい環境。


「良い場所だなぁ」と独り呟き餌を捕るチゴモズも見ていると突然チゴモズの声が騒々しくなりました。

一体何事かと思い様子を見てみると雌雄共に酷く警戒している様子。

 

 

尾羽を開いたり閉じたりを繰返し姿勢も上下させるような行動を見せていました。

辺りを見ても私以外に誰もおらず、一体何を警戒しているのかと思いネットを外して様子を見てみると木に登ろうとしているアオダイショウを発見。


「なるほど、これか」

アオダイショウを見つけたのと同時に木の上に移動する♀の姿。
ふと見上げるとそこには巣立ち雛の姿が・・・

「こりゃいかん」

自然の摂理に反する行動だというのは自覚していますが、アオダイショウとっ捕まえて手掴みのままかなり遠くまで運びました。
批判されてもおかしくないですが、目の前で雛が喰われるなんてたまったものじゃないです。


戻ってきたところで巣立ち雛を撮影させてもらいました。

 

 

あどけない感じがとても可愛いです。

しかし気になったのは巣立ち雛がその後の観察で2羽しか確認できなかったこと。
もう2羽いてもおかしくないのですが、辺りではよくヘビが出るとのお話を聞いたのでもしかしたらヘビの餌食となった可能性も否めません。

単に私の観察力不足であるとよいのですが。

今日の観察では1家族の確認でしたが周辺は良い環境が整っており他に数ペアいてもおかしくなさそうです。
今後も継続的にこの場所で繁殖してくれることを期待します。

 

 

 

久しぶりにおまけの画像。

つい先日、水辺で観察している時の出来事。
1羽のカルガモがこちらに向かって泳いできました。

 

 

始めは特に気にすることなく見ていたのですが、こちらに近付くにつれ泳ぐ姿に違和感を感じました。

「何か変だなぁ」と思った原因はこれでした。

 

 

一列に並んでお母さんを後をついていたのが、急にお母さんが止まるものだから雛はバラバラに。

私に気付き一度泳ぐのを止めた親でしたが、安全と判断してくれたのか私の目の前を親子が一列になって通過していきました。

 

 

カルガモの雛の可愛いさは反則級。


おまけ画像が一番良いような気もしますが、今日の観察日記はこれにておしまいです。