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2018年10月21日 20/7℃ 晴れ




秋の渡り、シーズン2回目の観察。

秋晴れが続き絶好の観察日和と言いたいところですが、実のところそうでもありません。

好天が続くとどんどん鳥が移動してしまうので、このシーズンの観察は前日に雨が降ったり若しくは小雨程度の時の方がお目当ての鳥に出会える確率が高くなるようです。

勿論これは今まで地元で観察を続けてきた感想であり、他の地域に当てはまるかは分かりません。


このところ運気アップのアイテム“どら焼き”を食してなかったので、今朝は観察前にコンビニ直行。

しかしコンビニで目にしたのは巨大どら焼きのみ。
以前食べてみて「もう二度と買うことはない」と思った大味などら焼きを目の前に少々悩みました。

 


そんな時に目についたこちらを購入。

 

 

金農パンケーキ。

今年の夏、甲子園に旋風を起こした県立金足農業高校の生徒がコンビニ大手のLAWSONと共同開発したのがこの商品。

はっきり言って味はお値段以上。
モチモチ食感で本当に美味しいです。

さて、金農パンケーキは私にどんな運気をもたらすのか。
「紫色の鳥が出たりして」などとくだらぬことを考えながら観察場所へ到着。


朝から各ポイントをチェックして回り、車で進入できない場所は徒歩で隈無く捜索。

しかしお目当ての鳥が見つからぬまま時間は過ぎていくばかり・・

今日は今季初となる、ツグミ、ベニマシコ、ジョウビタキといった冬鳥を観察するもののこちらはこれから幾らでも観察する機会があるので渡り鳥を探して回りましたがやっぱり見つからない。


時刻は正午を過ぎ、一休憩を挟み午後も捜索を続けましたが時計を確認すると14時になろうとしていました。

もう9回裏といったところ。
敗戦の色が濃くなってきたその時・・・

道路に何か居る。


逆転2ランスクイズ!!!

 

 

マムシを発見。

鳥じゃなくてごめんなさい。
これがパンケーキ効果なのかは不明ですが私にとっては飛び上がるほど嬉しい出会い。

劇的勝利に等しいものがあります。



しかし興奮してる場合ではありません。
車通りの多い道路に出ていたのでこのままでは轢死してしまうでしょう。

取り合えずマムシを移動させようと近付くと・・・

とぐろを巻きました。

 

 

「 おー!マムシっぽい 」

 


一人喜び撮影していましたが、オッサンが道路の真ん中でヘビに夢中になっている姿は何ともシュールなものです。

通り掛かったドライバーが怪訝そうな表情でこちらを見ることで我に返りマムシを捕獲して安全な場所へ。

 

※マムシは毒ヘビですので良い子は真似をしないで下さい。

 

 

今までマムシとの出会いと言えば河原でヤマセミ、イカルチドリ、セグロセキレイなどを観察している際にちらっと姿を見かけた程度

このようにじっくりと観察するのは初めてです。

 

 

楕円形の斑紋が美しい。

上から見ると頭部の形が三角形であることが判ります。

 

 

此方の個体の体長は30cmほど。

マムシは大きなヘビではなく45cm~60cmくらいが一般的なサイズのようです。
そのため今回観察できた個体は若い個体の可能性が高いでしょう。


ネットではシマヘビをマムシと間違ってる方をたまに見掛けますが、シマヘビはマムシより大きい個体がほとんどです。

せっかくの機会なので比べてみましょう。
先ずは模様から。

 

【 シマヘビ 】

【 マムシ 】


 

シマヘビはその名の通り縦に伸びる縞模様。
対してマムシは中央に黒い斑点の銭型と呼ばれる楕円形の斑紋が入ります。

次は虹彩(眼)。

 

【 シマヘビ 】

【 マムシ 】


 

シマヘビの虹彩は赤く瞳孔は縦長の楕円形。
対してマムシは体の色と同色で俗に云う猫目。

赤い目をしたヘビを見たら先ず間違いなくシマヘビでしょう。
ただヘビは体の色のバリエーションが豊富で幼蛇では見分け難い者もいます。

下手に手出ししないことが一番。
マムシは体こそ小さいものの毒の強さはハブよりも上。

 

 

よくテレビで牙をコップの縁に引っ掛け毒を出すシーンを見ますが、それと同じようにして掴んだ際に牙を確認。

・・・と言いたいところですが、今日は諸事情で腕を痛めていたので掴んだ状態での撮影は安全の為に控えました。

普段水辺で見ることがほとんどのマムシが何故道路にいたのか気になり調べてみると、どうやら日向ぼっこをしていたようです。

 

 

11月には冬眠に入るようですが、夜行性のマムシは季節によって昼行性に変わるようで今は冬眠前に体温を上げる為、温暖な日を選び日光浴をするんだとか。

そんな良いタイミングに私は出会えたようです。

 

 

一時間以上に渡りじっくりと観察できたマムシは掴んだ際に2回ほど噛みつこうとしましたが、地面で見ている分にはとても温厚な印象でした。

観察の最後は雑木林の中に帰って行く姿を動画で撮影。

 

 

今回は鳥の写真が一切無しの観察日記。

鳥の話題をお目当てにホームページを訪問してくださる方には申し訳ありませんが、生き物好きの私としては願ったり叶ったりの充実の一日となりました。

 


今日の観察日記はここまで。