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2018年12月16日 4/0℃ 曇り時々雪




今日は自宅近くでの観察。

ハクガンが渡来以降は大潟村での観察が続いていたので、今日は気分を変えてガン・カモ、猛禽類以外の観察を行いました。

初めに訪れた場所はこちらの河川。

 

 

透明度が高く水質の良いこの河には川魚が多く、本日のお目当てとするヤマセミが棲んでいます。

時期的に雪が降り積もっていることからヤマセミの羽色がいい塩梅に保護色となり探し出すには一苦労。

時にはあっさりと見つかることもありますが、今日はなかなか骨の折れる作業でした。

それでも無事にヤマセミを発見。

 

 

この河川には複数個体のヤマセミが見られますが、過去に比べると観察が難しくなりました。

以前は決まった場所で餌を捕っていたことから“行けば見れる”といった具合いに良い処だったのですが、付近で行われた長期間の工事に加え、餌場への釣り人の往来により現在はたまに姿を見かける程度。

そんなこともあって今日は空振りに終わらず済んだというのが率直な感想です。

 

 

魚を狙ってダイブする様子など、今日はどのようなシーンが見れるかとワクワクしながらカメラを構えましたが全くと言っていいほど動く気配が見られません。

強いて言えば枝の上で尾羽をピコピコ動かし『 キャッ キャッ 』と鳴き声を聞かせる程度。

同じような写真を量産し時間が過ぎるばかりだったので動画でも撮影してみました。

 

 

活字では表現し難いコミカルな動きを見せます。

発見から一時間が過ぎたあたりで急に空模様が変化し湿った重たい雪が降ってきました。

 

 

寒気が抜けつつあるようで次第に雨に変わり、この後の観察をどうしようか迷っていたところ見知らぬ方が此方へ・・・


腹部の帯には散弾銃の弾が。
一目でハンターと分かりました。

話し掛けてきたハンターによると今から銃を撃つから退いてくれというのです。
此方に向かっても撃つのか尋ねると撃つとのことでしたが、このエリアは水平撃ちが禁止されているはず。

 


一体何を狙うのか尋ねると『 ウサギ 』とのことでした。

正直なところ気分が悪い。
あまり話題になることはありませんがウサギの個体数は激減しています。

私は本格的に夜の撮影をし始める前から夜行性動物の観察を楽しんでいましたが、ウサギに出会う確率は1/10に減ったと言っても過言ではありません。

 


取り合えず目の前にいるヤマセミをどうにかしなければ。
流れて弾に当たったなんてシャレになりません。

 

こちらを撮影した後、故意にヤマセミを飛ばして退避させました。

 

 

その場を離れて間もなく聞こえてきた銃声。

古来から狩猟を専業とするマタギ(猟師)は命の尊厳というものを常に考えているそうです。

私が今日出会ったハンターからはそういったものが微塵も感じられませんでした。
狩猟を行う方には自分が何を手にしているのか考えてもらいたいと同時にルールを遵守を徹底してもらいたいものです。


ヤマセミの観察を中止して次に観察したのはカラス。

 

 

画像の中に1羽小さなカラスが写っています。

このところ暇があればカラスを観察しており、この小さなカラスについても本日の日記でお話できたらよいのですが、年の瀬も迫り業務も多忙なことからカラスの特集はまた来週。

 


そんな訳で本日の観察日記はこれにておしまいです。