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2018年12月2日 10/1℃ 晴れ




あっと言う間に12月。
今年も残すところあと僅かとなりました。

今日の日記はバードウォッチングガイド記。
この度お越しのお客様は関東在住ですが秋田では何度も観察経験があるそうです。


穏やかな朝を迎え、宿にお客様をお迎えにあがりました。

 

 

今回ガイドするにあたり、リクエストを伺ってみたところ『ハクガンを含めガンの観察は特に必要ありません』とのこと。

この時期に秋田にお越しになるからにはハクガンが第一と思っていただけに意外な回答でした。

お客様は全国を巡り観察を重ねてこられたベテランバードウォッチャー。
ハクガンも毎年観察されていることから今回の旅行で期待している鳥はコチョウゲンボウとチュウヒだそうです。

 


期待に添えられるよう大潟村周辺を巡回。
探鳥を始めて間もなく低い木に止まるチュウヒを発見しました。

お客様に良い条件で撮影してもらおうと思いましたが、残念ながらチュウヒは飛び立ってしまい撮影には至らず。

その後は出会いに恵まれない時間が続きお目当ての鳥はなかなか見つかりません。


個人的な見解ですが冬季間に大潟村で野鳥観察するにあたり、雲一つ無い快晴の日は鳥の出があまり良くないように思います。

天候が影響しているのか、時間帯やタイミングが悪いのか・・・


一度気持ちを切り替える意味で大潟村を離れ男鹿半島へ。

此方で観察したのはコクガン。

 

 

光線の状態も良く真っ黒なコクガンを撮影するには最高の条件。

ロケーションもバッチリでじっくりと観察をすることができました

 

 

可愛いハクガンに対してコクガンは気品に満ち溢れています。

個人的にはこちらの方が好みの鳥。
羽繕いする様子は動画でも撮影を行いました。

 

 

コクガンをじっくり撮影して頂いたところで再び大潟村へ。

 


そしてここで嬉しい出会いが。
今季初確認のオオワシです。

 

 

今年も無事に来てくれました。

ただ嬉しいの一言。
故郷へ帰るまでの数ヵ月間、元気に過ごしてくれたら何も言うことはありません。

お客様には飛び立ちのシーンまで見て頂いたところで場所を移動。
コチョウゲンボウを探しウロウロしていると前方から飛んでくる小型の猛禽の姿。

「コチョウゲンボウの雌!」

思わず叫んでしまいました。
ようやく見つけることができましたが、問題はお客様に上手く撮影して頂けるか。
撮影する者の気持ちはよく分かるので、気持ちよくシャッターを押せるかどうかが鍵となります。

しかしコチョウゲンボウの止まってる位置は逆光気味で撮影には不向き。
車を降りて撮影してもらうことにしました。

 

 

条件としては厳しかったものの何とかお客様に撮影をしてもらい私としてはホッと一安心。

そんな傍ら、上空を舞うオジロワシの姿。

 

 

大型猛禽が順調に入ってきているようです。

その後もコチョウゲンボウを探して回りましたが見つかるのはチョウゲンボウばかり。

そんななかで水路沿いを移動しているとチュウヒが前方から飛んできて真横を通過していく姿を見ることができました。

 

 

ここで狙いをコチョウゲンボウからチュウヒに切り替え国設の野鳥観察舎へ。
繁殖期には常時姿を見ることができますが、今時期でもフラリと飛んでくることがあります。

そんなチュウヒの出待ちをしていると野鳥観察舎へ県外のバーダーさんがお越しになり『ハクガンはどちらで見られますか?』と尋ねられてしまいました。

生憎今日はハクガンを探してなかったので答えることはできず。
仮に居場所を知っていたとしても広い大潟村で土地勘の無い方に説明するのは難しいものがあります。

運が良ければあっさりと見つかることもあるのですが・・・

 


一方でこちらのお目当てとしていたチュウヒは一向に出てくれません。

限られた時間を有効に使わないといけないので、再び車で移動しながら探鳥を始めるとハクガンの群れを観察している沢山の車を目にしました。

 

 

しかし此方には野鳥観察舎に見えられた方の車は見当たらず。

今日は阪急交通社のバードウォッチングアツーや風の旅行社のバードウォッチングツアーも行われていたようで県外からの観察者が多かったようです。

少しだけハクガンを見たところでコチョウゲンボウとチュウヒを探して回りましたが、あっと言う間に日没の時間となり今日のガイドはここまで。

 


振り返ってみると終日快晴で陽射しがポカポカと心地好く12月とは思えないような一日でした。

本日のバードウォッチングガイド記はこれにておしまいです。