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2018年1月28日 1/0℃ 曇り時々晴れ

 



今日の日記は昨日(27日・土曜日)の観察分から。

一昨日の課業中、レンジャクの群れを秋田市でも確認できたことから昨日は自宅近くで観察を行いました。
始めに向かったのは秋田市内某所の閑静な住宅街。
どうやら今年はレンジャクの当たり年のようで、そんな年にはこちらの住宅街で群れの姿が見られます。


ナナカマドの木が植樹されている場所を中心に住宅街を巡回してみましたが、殆どの実が食べられた後でレンジャクの鳴き声も確認できません。

もっと早い段階で入っていたのか、それとも広範囲を回って移動しているのか分かりませんが、結果的に見つけ出すことができずレンジャクの観察を諦めて場所を移動。


近所の河川敷にやって来ました。

 

 

過去最強クラスの寒波の影響は幅広い川を凍らせる程で、週の半ばに確認した高層天気図は今まで見たこともないようなものでした。

このような寒さのなかで小鳥たちはどのようにしているのか様子を見てみると、エナガは羽を膨らませて毛玉状態です。

 

 

マスコットのようで本当に可愛らしく鳥とは思えません。

エナガはシジュウカラと一緒に行動しており、寒さを感じさせないほど元気に動き回り餌を採っていましたが群れのなかにはキクイタダキの姿も見られました。

しかし写真を撮ろうとしても・・・

 

 

これはまだ良い方。
肉眼で確認してからファインダーを覗くともう姿はありません。

全長10cm国内最小の小鳥は忙しなく動き回り撮影するには反射神経が試されます。
まして構図を考えるとなるとかなり骨の折れる作業。

 

 

デジタルの恩恵を受けてたまたま撮れましたがフィルムカメラだと破産しているでしょう。


小鳥たちの観察に夢中になっているとハクガン好きの御仁から連絡が入り『ヒレンジャクを見つけてバシバシ撮ってる』とのこと。

バシバシって何だ?
それは置いといても諦めずにずっと探し続けていた執念が凄い。
早速移動を開始して現地に到着すると物凄い連写音。
なるほど、これがバシバシか。

私も御相伴させて頂きました。

 

 

画像には3羽しか写っていませんがヒレンジャクのみ4羽で行動しているようで、道端の植栽に顔を突っ込み餌を採っている模様。

昨日の日記でも記載した通り、ヒレンジャクは尾羽先端の赤色が目立ちます。

 

 

単体で見るとあまり分かりませんが、サイズも異なりキレンジャクが20cmに対してヒレンジャクは18cmと少し小さめ。

その他に頭頂の冠羽がヒレンジャクの方が逆立っており、黒いラインの長さも異なります。

左がキレンジャクで右がヒレンジャク。

 


 

ちょっとややこしくなりますがヒレンジャクのお腹は黄色味が目立つという特徴があり、説明する側としても黄色なのか赤色なのか一体どっちなんだと言いたい。

さてこちらの植栽にしがみつき一体何を食べているのかと画像を拡大してみるとブルーベリーのようなものを食べていました。

 

 

ハクガン好きの御仁曰くイヌツゲの実なんだとか。
植物はさっぱり分かりません。


採餌の様子はちょっとだけ動画でも撮影。

 

 

冒頭では閑静な住宅街とは言ったものの実際は人通りが多く車通りも頻繁。
人間を警戒する様子もなくレンジャクの警戒心は個体によって異なるようです。

このことから最終的には剥出しの身で近距離から観察することができました。

 

 

現地に到着してからヒレンジャクを見てる間だけタイミング良く青空が広がり、思う存分観察できて満足の一日。

2日間に渡ってのレンジャク観察記はこれにておしまい。
早いもので新年を迎え1ヶ月が過ぎようとしていますが振り返ってみると今月は出会いの多い月でした。

 

来月は今年最初の遠征観察も控えており、どんな出会いがあるか今から楽しみです。