メールはこちらから

 

 

X (旧Twitter)はこちらから

 

 

2018年4月15日 13/6℃ 雨




今日は悪天候のため観察はお休み。

ギリギリまで様子を見ていましたが雨・風共に強く嵐のようなお天気で泣く泣く観察を断念しました。
私は日曜日の観察を楽しみに仕事をしているようなものなので正に“灰心喪気”とはこの事です。


久しぶりにゆっくりとした休日を過ごそうと決めたものの外に出ることが当たり前の私にとって自宅に居ても有意義に時間を使う術が思い浮かばず。

結局外に出てみましたが唯一撮影できたのはイタチの後ろ姿。

 

 

この後にとても可愛い姿を見ることができたのですが、それはほんの一瞬でファインダーを覗いた時には姿が見えなくなっていました。

時間が経つごとに天気は荒れる一方で渋々帰宅の途へ。
早めの昼食を済ませ部屋でだらだら過ごしていると瞼が重くなりお昼寝タイム。

 


ー3時間後ー

長い昼寝から目が覚め、寝惚け眼を擦りながらスマホを確認すると相継ぐ不在着信。

・・・何か出たな。

一瞬で脳が覚醒し着信元へ電話をしてみると『ヤツガシラが出ています!』との情報。
この時の時刻は13時47分。
情報のあった場所へはGoogleナビで我が家から1時間9分の所要時間。
着いて15時、天候を考慮しても観察できるのはせいぜい二時間。
抜けてしまう可能性もあり少々悩みましたが行かずに後悔するよりなら行って後悔。

Afterburner全開で我が家を離陸しあっという間に現地へ到着。


鳥友さん二人に継続観察をして頂いたお陰もあり着いて早々ヤツガシラを見ることができました。

 

芝生を突っつくようにして餌を採るヤツガシラ。

チラッと見掛けることはあっても画像に残すことができたのは久しぶりです。
この後どのように観察しようかと思った瞬間、突然の飛び立ち。

 

 

この個体、私が今まで見てきた個体に比べると尋常じゃないほど警戒心が強く人の気配を感じると直ぐに飛び立ってしまう個体でした。

しかし天候の影響もあってか遠くに移動することはなく直ぐそばの木の上へ。

 

 

このような場所で辺りの様子を伺い暫く羽を休めると再び餌を採る為に地面に降りてきますが、姿が見えなくなったと思えば見ている場所と反対側に出ていたりといいように弄ばれる始末。

翻弄されるオッサンたちを尻目にヤツガシラは再び木の上で一休み

 

 

可愛らしくも独特なフォルムでバードウォッチャーにとって人気が高く、一度は見てみたい鳥とされるヤツガシラ。

しかし数少ない旅鳥として神出鬼没の如く日本を通過していくことから、時には何百人ものカメラマンが集まるそうです。


人気を集める要因の一つとして扇状に開く冠羽が挙げられるのではないでしょうか。

 

 

頭部の後方に長く伸びる冠羽は普段閉じた状態ですが、伸びのポーズをした時に開くことが多いようです。

 


今回は羽繕いをする様子を動画で撮影しましたが、時々冠羽を開く様子も見られました。

 

 

樹上で休んだ後は再び地面に降りて採餌を始めます。
その様子をじっくり観察したいのですが、あまりにも警戒心が強いため物陰に隠れ盗撮を試みました。


すぶ濡れのヤツガシラ。

 

 

意外と近くで見れるかと思いましたが、それは一瞬でスタスタと歩き距離を取られてしまいました・・・

あっという間に二時間が経過し観察もここまで。
なかなか手強い相手でしたが、悪天候にも関わらず観察に出た鳥友さんのお陰でようやく春の珍鳥まつりの開幕となりました。

来週からは他力本願ではなく何とか自分の目で探し出したいところ
先ずは天照大神に好天をお祈りしたいと思います。

 


今日の観察日記はここまで。