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2018年7月22日 29/26℃ 曇り時々晴れ




昨夜は今季初の熱帯夜。
秋田市の最低気温は26.2℃と非常に寝苦しい一夜となりました。

梅雨明けの発表があり、青空での観察を期待していましたが生憎の曇り空。
この雲が気温が下がらない原因にもなっていて布団を被ったことと同じ状態になっています。


曇天を見上げるようにしての撮影は写真として今ひとつのものになってしまいますが、今日は先週渡来を確認したショウドウツバメの観察を行いました。


渡りの中継地となっている地域に行ってみると先週に比べかなり数が増えた様子。
曇天のなかでも比較的雲が薄くなった瞬間を狙って撮影します。

 

 

およそ2千羽程のショウドウツバメを確認することができました。

これでもまだ少ない方で、ピーク時には万単位の群れになることも。

 

 

和名にある“小洞燕”はその名の通り崖地に小さな穴を掘って繁殖することが由来で、大きさは13cmと日本で見られるツバメの仲間では最も小さなサイズ。

先週の日記でも触れた通り、日本では北海道のみで繁殖するので本州以南の地域では春と秋の渡りの時期に見られる旅鳥の扱いになっています。

 

 

集団で繁殖する様子を見ることはできませんが、渡りの中継地となる地域では毎年群れを観察することができるので他の地域でも同じような光景を目にすることができるのではないでしょうか。

家屋などに営巣する普通のツバメは単独で渡りを行うので、同じツバメの仲間でも行動は違うようです。

ツバメと云えば燕尾服の語源となる特徴的な尾羽をしていますが、ショウドウツバメにその特徴は見られません。

 

 

写真の善し悪しは別として、電線の真下に居ると飛翔する姿も撮り放題。

しかし撮影に夢中になっていると容赦なく爆弾を落としてくるので要注意。
今日は2発空爆されました。

 

 

なかなか青空が見えず飛翔シーンについては後日撮り直しです。

空抜けにならない場所があればと徒歩でウロウロしていると・・・

 



驚いたことに一部の群れが鋪装道路に降りていました。

 

 

数は増える一方で一体何をしているのか。

頻度としては少ないものの時々農道に降りてくることがあり、そんな時はチャンスとばかりに距離を縮めて観察を行いますが正直なところ警戒させず距離を縮めるのは難しい作業です。

ところが今日に限っては通行する車が迫ってきても退けようとせずショウドウツバメを気遣ったドライバーが徐行しながら避けるような始末。



絶好のチャンス到来。

だるまさんがころんだ方式で近付けば最終的にスマホでも撮影できるのではと接近を試みました。

 


・・・飛んだ。

 

 

何故?
他の車と何が違う?

私の車が近付くと群れは飛び立ち少し先に降りての繰り返し。

私の車から怪しいオーラが出ているのだろうか・・・
せっかくのチャンスを逃すまいとスマホでの撮影は諦めて、徒歩で距離を縮めいつも通り撮影することにしました。

 

 

最初からこうしろという話。

暫くこの様子を観察しましたが、わざわざ危険を侵してまで鋪装道路に降りてくる理由が気になりました。
観察を続けることで気がついたのが雲の隙間から直射した時に限って降りてくるということ。

 


過去の観察例と照らし合わせ思い浮かんだ仮説がダニ対策。

2年前の話ですが炎天下の環境で農道に行き倒れのように寝転ぶショウドウツバメの群れを観察したことがありました。

当時撮影した写真がこちら。

 

 

この姿を観察した時は日光浴程度に考えていたのですが、これはもしかすると砂浴びと同じようなダニ対策の効果があるのかもしれません。

この時に比べて今日はそこまで気温が上昇しならなかったことから熱の帯びやすいアスファルトの上に降りたのではないかと考えました。

 

 

あくまでも私の思い付きによる仮説なので何の根拠もありません。

しかし初めて見る光景だったのでこの行動の謎に迫りたい。

 


ショウドウツバメ以外にも私には見たことのない行動が沢山あります。
受け売りではなく自分の目で見て、自分の言葉で伝えることができるよう、これからも貪欲に観察を続けていきたいと思います。

今日の日記はここまで。