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2018年9月30日 20/16℃ 雨のち曇り




今日は業務多忙につき観察はお休み。

現在猛威を奮っている台風24号の北上に伴い秋雨前線が刺激された影響で、午前中を中心に悪天候だったことから観察に出れたとしても思ったような成果は得られなかったかもしれません。

そんな訳で今回はTwitterに一部掲載していた画像や今月の撮影分で未公開だった蔵出し画像を使ってお話を進めたいと思います。

 

 

9月は中旬以降、主に猛禽類の観察に勤しみましたが早朝の時間帯はシギチの観察もしていたので先ずはそちらの様子から。

海岸へ渡来するシギチも年々少なくなり、そんななかで漸く観察することができたシギチの群れ。

群れといっても100羽程度で、その殆どはトウネンです。

 

 

波打ち際で餌を採る個体もいれば漂着ゴミに紛れて羽を休める個体もいて行動は様々。

羽繕いする個体を動画で撮影しました。

 

 

群れの中にはトウネンよりも一回り体の大きなメダイチドリの姿も

トコトコと此方に歩み寄ってきて良いモデルさんになってくれました。

 

 

 

少し離れた場所にはキアシシギの姿も。

 

 

そんな傍ら海岸ではオオセグロカモメとトビが腐った魚を奪い合い

よく腹を壊さないものだと見ていると散歩してきたワンちゃんを警戒して流木に止りました。

光の加減も良かったので久しぶりにトビを撮影。
台湾の鳥屋さんが泣いて喜びそうな画像です。

 

 

海岸では顔馴染みのバーダーさんと行き合う機会も多く、シギチについて話をしていると奥まった場所に滞在している群れの中にヨロネンが混ざってるとのことでした。

トウネンによく似た“ヨロネン”ことヨーロッパトウネンはシギチ好きの鳥屋さんにとって、群れの中から見つけ出すことが一つの楽しみになっているようです。

私も比べる図鑑写真を撮ろうと場所を移動し漂着ゴミに紛れる群れを一羽一羽チェックしているとハマシギの姿がありました。

 

 

2、3枚写真を撮ったところで群れの一部が飛び立ち殆どの個体が身を伏せるような態勢に。

散歩する人でも近付いて来たのかと思い辺りを見渡した瞬間、もの凄い風切り音が聞こえ目の前を横切る黒い物体。

 


・・・ハヤブサだ。

 

 

渡りのシギチはハヤブサにとって旬の味覚といったところでしょうか。

それにしてもアオバトといいシギチといい何で私が観察をしている時に限って登場するのか。

お陰でシギチは海岸から姿を消して蛻の殻。

 


仕方なしに休耕田に場所を移動し観察をしているとバンの幼鳥が稲穂の陰から姿を現しました。

 

 

以前掲載した成鳥と同様にジャンプをしてお米を食べるのかと思い動向を注視していると・・・

稲穂に飛び乗りお米を食べ始めました。

 

肉付きのよい鳥が稲穂を倒さず掴まることに驚きを隠しきれませんでしたが、その後は稲穂をつたい歩きする様子にもビックリ。

見た目以上に軽い鳥なのかと思わされる出来事で今月観察しているなかで一番の驚きでした。

仕事に加え私生活でも多忙を極めた一ヶ月。
観察日記も即日更新ができず、振り返ってみると本当に慌ただしい日々の連続でした。

 


今日の観察日記はここまで。

 

 

さて来週の話になりますが、今年2回目となる固有種観察の旅行で地元秋田を離れる予定です。

しかし台風24号の後を追うようにして北上を始めた台風25号の動き次第によっては旅行を中止せざるを得ません。
そのため来週の更新は現在のところ未定となっています。

旅行が計画通りに進んだ場合、旅行記の更新は写真の整理ができ次第何回かに分けて更新する予定です。