メールはこちらから

 

 

X (旧Twitter)はこちらから

 

 

2019-20年 野鳥観察の旅 in 九州南部 ②

 

 

2019年12月29日

 

 

 

 

前回の続き。

 

宮崎県でカラフトワシの観察を終えて足を運んだのは鹿児島県鹿児島市。

鹿児島市での日程は観光がメインで、普段テレビでしか見ることのない桜島に上陸します。

宿泊先がフェリーターミナルの目と鼻の位置であったことと、天候が下り坂の予報が出ていたことから朝一番で桜島を目指しました。

赤ピンがフェリーターミナルの位置。

 

 

桜島まではフェリーで約15分。

ターミナルから桜島を撮影してみましたが、曇天の空模様ということもあって煙が上がっている様子がいまいち分かりません。

 

 

天気の良かった前日のうちに撮っておけばと少々後悔が残ります。

チケットを一体何処で買うのか分からず右往左往していると誘導員に誘導されるがまま車列に並んでしまい、ちょっと慌ててチケットについて尋ねてみると『支払いは桜島で!』とのこと。

フェリーは24時間運航しているようで、人の往来が多い時間は15分置き、そうでない時間帯は1時間に1本でした。

 


車の乗船を済ませたところで見晴らしの良いデッキに上がり錦江湾を泳ぐイルカ探し。

 

しかしイルカの姿など見ることのないまま、あっと言う間に桜島フェリーターミナルへ。

 

 

ターミナルを出ると高速道路の料金所のようになっていて、ここで料金の支払いを済ませ桜島観光へ繰り出しました。

道を進み目に入ったのは桜島大根がモチーフの街灯。

 

 

行き交う車は降り積もった火山灰を巻き上げながら走って来るので窓を開けていられません。

また車道にはこんな看板が・・・

 

 

あまりにも直球過ぎる注意喚起に抱腹絶倒。

喉がいがらっぽくなるような空気でしたが島民の方は半袖短パン姿でランニングをしており見ている方が苦しくなります。
健康なのか不健康なのか。

更にはこんな物を発見。
火山灰専用のゴミ袋。

 

 

灰にまみれた環境でも小鳥の声は賑やかで宮崎県と同様に桜島でも沢山のジョウビタキを目にしました。

こちらで暮らす鳥たちは灰に対する耐性があるのかな。

 

 

秋田では雪の影響で餌が採り難くなるせいか冬鳥であるジョウビタキは個体数が少なく、一番観察しやすいのは渡りの時期。

個体数の多さからも地域性の違いを感じます。

 

 

喉が乾いたところでこちらの飲み物を購入。

鹿児島と言えば黒酢ということで、黒酢が入った謎のスポーツドリンクを桜島背景で撮影。

 

 

撮影した瞬間、何か黒い物が飛んできて目の前の水面に突っ込んだと思ったら・・・

 


「カツオドリ!!!」

錦江湾でもカツオドリが見られるのかと慌ててカメラを取りに戻り、再び目の前に飛来することを期待して待ってみることに。

しかし全然近くに飛んで来ない。

遠くの生け簀でダイビングする姿は見えるのですが、目の前に飛んで来たのは運が良かっただけなのかもしれません。

 

 

かなり粘って待ってみましたが最短でもこの距離。

カツオドリにしては遠過ぎます。

 

 

ここでふと思い出したのが鹿児島市で観察できるカツオドリ。

以前カツオドリ見たさに長崎県に足を運んだことがありましたが、その際にカツオドリについて調べていると鹿児島県でも同じように冬になるとカツオドリが見られることを知りました。

但しカラフトワシと同じようにざっくりとした情報はあっても詳しいことは分かりませんし、知人がいるわけでもないので自分で探してみる他ありません。

 

錦江湾での観察に見切りをつけ桜島の観光スポットを巡ったところで、鹿児島湾で見られるカツオドリを観察するため鹿児島フェリーターミナルに戻ってきました。

ターミナル近くの水路では隣接した水族館のイルカを見れるそうでちょっとだけ寄り道。
しかし【本日イルカのショーはお休み】の看板が出ておりガッカリしていると、水族館のバックヤード無料解放の案内が。

野生のイルカは見れなかったけれど、玩具で遊ぶイルカを見ることができました。

 

 

イルカに癒してもらったところでカツオドリの観察に向かうと道路脇にホオジロハクセキレイが居るのを発見。

しかし車通りが多く停車できるような場所ではなかったことから安全に停車できる場所まで移動し徒歩で観察を試みることに。

タイミングが悪かったのか警戒させてしまったのか近隣の建物の敷地に飛んでしまいました。
う~ん、残念。

気を取り直して港を覗いてみると・・・

 


「うぉぉぉ!」

いきなり超接近でカツオドリに遭遇。

 

 

長崎県では船上からの観察でしたが、今回は地に足を着けた状態で撮影し易いだけに曇天が悔やまれます。

更に夕方ということもあり、光量不足も手伝って写真の出来としては全然ダメなものでした。

しかし観察という部分においては最高。
ピントが合わないほど接近して飛ぶこともありますし、何より時間に制限がありません。

 

 

揺れることもないのでお天気の良い日に一日粘ると物凄い写真が沢山撮れることでしょう。

カツオドリに夢中になっていると一度だけクロハラアジサシが通過

 

 

広い港湾内を餌場としているのか、姿を見たのは一度きり。

港湾内には15羽くらいのカツオドリが見られ、遠くを飛んでいても巡回するような形で近くを飛んでくれます。

 

 

始めは何処が良いポイントになるのか迷いましたが、下手に動かず定点で観察している方が良いと思いました。

曇天で色を出すには背景を取り込むしか方法が無く、粘ってみたもののそれはそれでカツオドリが遠過ぎたり、近くになると空抜けになったりと上手いこといきません。

 

 

そうこうしているうちに日没の時刻が近付き、この日の観察はここまで。

下り坂の予報にも関わらず天気は持ちこたえ、観光メインのはずでしたが観察する時間も盛り込むことができ充実の一日となりました

 

 

そして充実の一日を締め括るのはお酒。

近くにお奨めの居酒屋がないかと宿の女将さんに尋ねると『めっちゃ安くてお腹いっぱいになれる店がある!』と云って案内してくれたのがこちらの通り。

 

 

ノスタルジックな雰囲気が漂い、昭和初期からの建物が多く建物と建物が突っ張り棒で支え合っていました。

何軒かあるお店のなかから特にお奨めの店に案内してもらいましたが店内はぎゅうぎゅう詰め。

 

 

実はこちらのお店、前日の夜に案内してもらっていて二夜連続の来店。

前日の夜に初めて来店した際の様子になりますが、店に入って生ビールを注文すると『お通しで~す』と出されたのはおでんでした。

しかし盛りがおかしい。
お通しのレベルを超えている。

 

 

山盛りのおでんに圧倒されつつ、品書きを見てみると・・・

 

【飲み放題 時間無制限 1000円】

【唐揚げ食べ放題 時間無制限 300円】

 

ツッコミどころが満載。
正直なところお通しだけでお腹がいっぱいでしたがクールなマスターに『何にする?』と聞かれ、恐る恐る島豆腐の厚揚げ豆腐を注文。

 


ラーメンどんぶりできやがった。

 

 

こんなお店が気に入ってしまい二日連続で通いましたが、翌日からはツルを観察するため出水市に移動する予定にしていので、この日の夜は程々にして宿へ戻りました。

いよいよ翌日からは今回の旅でメインとなるツルの群れの観察です

翌日の様子は後日更新の日記へ続きます・・・