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2019年1月27日 3/-6℃ 雪のち曇り




業務多忙につき即日更新する余裕のない今日この頃。

先週の土曜日のこと、真面目なふりして仕事をしていると先輩からヒメハジロ確認の一報を頂きました。

 


「 ノロウイルスに感染したので帰ります 」とは言える状況ではなかったため悶々としながら仕事をこなし、待ちに待ったお楽しみの日曜日を迎えましたが土曜日とは打って変わって生憎の空模様。

この天気で見つけられるものなのかと些か不安を覚えましたが、情報のあった場所に到着し水面いっぱいに群がるカモの中からヒメハジロを探します。


二年前にも観察の機会に恵まれ、ヒメハジロについては当時かなり勉強をしましたが、今回も同じ潜水採餌ガモであるホオジロガモと行動しているようです。

 

 

ホオジロガモの群れをチェックすること30分、かなり離れた位置にヒメハジロの姿を確認できました。

そちらに回り込む形で車を移動すると、この場所に居たはずのヒメハジロが見当たりません。
どうやら移動してる間にヒメハジロも別の場所に移動してしまったようです。

振りだしに戻り再びホオジロガモの群れをチェックしますが全くもって確認できず・・・

 


仕方なしに冷かしに来たオオバンを撮影。

 

 

ハジロカイツブリの群れも撮影してみたものの肝心のヒメハジロは何処に居るのやら。

 

 

前日確認された場所から移動した可能性も否めず、居合わせた地元バーダー氏と手分けをして探していると『 いた!いた!』との連絡が入りました。

バーダー氏の誘導によりヒメハジロを確認できましたが最初に見た時に比べるとかなり近いとは言えこの距離。

左端にポツンと写るのがヒメハジロ。

 

 

カメラを趣味としている方の為に判りやすく説明すると上の画像はAPS-Cのボディに500mmのレンズを装着し、更に1.4倍のテレコンを付けて撮影した原画になります。

カモ類のなかでも小さなサイズのヒメハジロということで、原画では何なのかさっぱり分からないことから、ここからは一部拡大画像でご紹介。

先ずは見た目。

 

 

短い時間でしたが陽が射し込んだことで色合いを見ることができました。
羽色の特徴、嘴の色合いなどから♀と判断します。

二年前に似たような特徴のヒメハジロを観察しましたが、こちらは♂若でした。
参考までにそちらの画像です。

 

 

ヒメハジロの行動については前回の印象と変わらず潜水を頻繁に行うといったもので、撮影についてはモグラ叩き状態。

必ずしも同じような場所に浮上してくる訳ではないので集中力を要し眼精疲労が半端ありません。


たまに見せる行動も普段ならパンを食べてる間に見逃すのですが、今日は観察に集中しました。

パタパタ。

 

 

一時行動が忙しなくなる場面があり、2、3度飛翔を繰り返したのでここはシャッターチャンスとばかりに連写。

水面を蹴って助走しています。

 

 

飛翔シーン。

 

 

この後、ホオジロガモが多数いる場所に移動しそちらでも潜水を繰り返し餌を採る様子が見られましたが厚い雲に覆われ羽色を忠実に再現することができません。

パソコンのソフトを使えばそれなりに補正をできるのでしょうけど、私は現地設定で色温度を変えたり露出補正をするくらい。

 

 

何はともあれ個人的秋田県内観察難易度が最高ランクに位置するヒメハジロを先輩のご厚意によりこのように観察できたことは私にとって非常に良い経験になりました。

おそらくこちらの個体はもう暫くの間滞在すると思うので、天候の条件が良い時に再び観察できたらと思います。


未だ見ることのない成鳥♂との出会いにも期待して、今日の観察日記はこの辺でおしまいです。