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2019年3月17日 7/1℃ 曇り




冬季間、主に大潟村で観察を続けてきましたがほとんどの冬鳥が姿を消し現在の秋田はちょうど端境期。

じっくりと目を凝らしてみると冬場に見られる小鳥はまだまだ多く、これらの小鳥は間もなく始まる渡りの珍鳥シーズンに合わせて観察をしようと考えています。

そんな訳で今日は少し気分を変えてニホンリス( ホンドリス )の観察。


野鳥観察をしてる際、偶然見られるニホンリスを敢えて今日は狙って観察してみようということで自宅から程近い公園へ。

雑木林があり、開けた場所もあり、水辺もありと様々な野鳥が見られる良い環境ですが、こちらでは度々ニホンリスを目にしていたので早朝から捜索してみると・・・

 


いました、いました。

 

 

挙動が大きいため視界に入りやすく存在感は抜群。

しかし林の中を俊敏に動き回ることからあっという間に視界から消えることもあり撮影するとなるとなかなか難しいものです。

 

 

かと思えばのんびりと樹上で休むこともあり、撮影に関しては運要素が絡んでくるかもしれません。

今日に限って言えばじっくりと観察させてもらえることはなく、いいように弄ばれてしまいました。

 

 

良い場所に止まったと思えば枝から枝へジャンプを繰り返し一瞬のうちにファインダーから消えてしまいます。

これがなかなかの跳躍力で最大1.5mほどのジャンプを見せました。
ムササビのように飛膜を使って滑空するのと違い、体長約20cm( 尾長約15

cm )の生き物がこれほどジャンプするのは驚異の身体能力。

そんな瞬間を撮影しようと粘りに粘ってみました。

 


ことごとく失敗を繰り返すなか・・・

 

 

決定的瞬間。

 

 

これが撮りたいがために粉まみれに。
と言うのも杉の木にジャンプされると蕾のように見える花から大量の花粉が飛び散り辺りは黄色く霞みます。

時期的に言うとリスのジャンプを撮影するには最悪な時期でした。

幸い私は花粉症ではないので問題ありませんが、辛い症状に悩まされる方だと発狂モノでしょう。

 


この記事を見ただけで目が痒くなり鼻水ダラダラの方の為に箸休め画像を。

 

カワラヒワが巣材を集めていました。
繁殖に向けてせっせと動き回る姿が微笑ましくもあり、無事に子育てが終わることを祈ります。


話をニホンリスに戻します。

観察してるうえで気が付いたのが尻尾の役割。

枝を伝って歩く時はブラシのように見える尻尾ですが、垂直移動で特に降下する際には平らな形状に変わることが分かりました。

 

 

何かバランスを取っているようにも見えます。

ネットで調べてみたところバランスについて触れている話も見受けられましたが、確証が持てないので先ずは自分の目でもっと観察を重ねた上で答えを導けたらと思います。

 

 

ニホンリスもカラスのように貯食をする動物ですが残念ながら今日は隠していた食べ物を取り出すといったような行動は見られませんでした。

人間が想像もつかないような数の隠し場所を持つようですが、うっかり忘れた木の実が芽吹き林の再生に役立っています。
自然界で大きな役割を果たす大切な仲間。

 

 

今日は容姿の可愛らしさを充分に捉えることはできませんでしたし、行動という面においても今一つなものだったのでまた機会をみて観察にあたりたいと思います。

 


ニホンリスの観察日記はこれにておしまい。

 

 

~お知らせ~

来週は旅行で秋田を離れるため日記の更新はありません。
日程のなかに少ない時間ながらも野鳥観察を予定していますが、天候次第で中止になる可能性もあります。
予定通り観察ができた場合のみ後日更新したいと思います。