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2019年4月7日 11/4℃ 晴れ一時雨



春の珍鳥まつり第2弾。

前日(土曜日)は激しい腹痛~観察の様子を綴りましたが、日曜日は前線通過のタイミングで悪天候の予報・・・

そのため観察は断念しヤツガシラの写真を整理したりとゆっくり過ごそうか悩みに悩みました。
天気予報を改めて確認してみると天気が崩れるのは10時頃からということで早朝の時間帯に希望を託し自宅を出発。


道中は朝陽に照らされ眩しいくらいのお天気。
嵐の前の静けさでしょうか。

前日にヤツガシラを観察できたことからこの日は小鳥狙い。
道端で餌を採る小鳥にも注意しながらチェックを重ねているとミヤマホオジロと一緒にシベリアジュリンが餌を採っていました。

 


今回は先ず動画から。
ミヤマホオジロより一回り小さい方がシベリアジュリン。

 

 

秋田では春と秋の渡りの時期に数少ない冬鳥または旅鳥として見られる珍鳥です。

ここ数年は連続して確認されていますが、以前は観察例が少なく私がこの鳥を初めて見た頃は野鳥の会の先輩方が多く集まっていたことを記憶しています。

非常に地味な鳥ということもあり、初見当時は「 オオジュリンと大して変わらないな 」といった印象でした。

 

 

実際問題オオジュリンと誤認されていることが多く、SNSやブログを閲覧していると間違って紹介されているケースを度々目にします。

 


ざっくりとした見分け方のポイントとしては大きさの違い。
シベリアジュリンが14cmなのに対してオオジュリンは16cmで同時に見ることが出来れば一目瞭然でしょう。

因みにこの時一緒に餌を採っていたミヤマホオジロもオオジュリンと同じ大きさ。

 

 

一概には言えませんが、餌の採り方にも着目すると良いかもしれません。

シベリアジュリンは地面で餌を採るのに対してオオジュリンは葦に掴まって餌を採ることが多いようです。

さて、地面で餌を採っているだけのシベリアジュリン。
何か変わった場面を見ることができればと思い、伸びのポーズを待っているとミヤマホオジロと一緒に飛び立ってしまいました。

 

 

誰か来たのかとなと思い振り返って見るとハイタカが低空飛行で目の前を通過。
周囲にいた小鳥たちは警戒の鳴き声を発していました。

 

まるでナマハゲが出たような騒ぎです。
出刃包丁と桶を持ったナマハゲが山から降りてきたと思えば狂気の沙汰。
怖くて逃げ込むのも当然のことでしょう。

 

ナマハゲもとい、ハイタカの登場で小鳥たちがパタッと姿を現さなくなりそれと同時に西からは真っ黒に見える雲が近付いてきました

案の定、土砂降りになりこの日の観察はここまで。

 

 


・・・しかし帰るにはまだ早い。

今後の観察へちょっとでもプラスになればと思い今まで入ったことのない林道を探検。

点と点が線となって新しい発見もあり暫くウロウロしていると天候が回復。
再び珍鳥探しをしてみることにしました。

 


探鳥を始めて間もなくちょっとした空き地にヤツガシラを発見。

 

 

今季は本当に当たり年のようです。

ちょうどこのタイミングで別の場所でペアが確認され、もう1つ別の場所でもペア確認の報告を受けました。

つまりこの日は3ヵ所で5羽のヤツガシラが観察されたということになります。

 

 

私が発見した環境は前日に観察した環境とよく似ており、やはりヤツガシラは短い下草の生えた環境を好むようです。

 

目の前のヤツガシラも気になりましたが、色んな環境で観察してみたくなり、ペアで確認されている場所に移動することにしました。

移動した先では芝生で採餌をする姿が見られましたが、観察を続けるとカラスがちょっかいを出したことで木の上で暫し休憩。

 

 

しかし枝の混んでいる場所で観察が困難。

抜けの良い場所を探し右往左往していると伸びのポーズを見せました。
連動するように冠羽もご開帳。

 

 

せっかくのシーンでしたが構図を考えてる時の出来事であたふたしてしまい被写体がど真ん中の日の丸写真になってしまいました。

伸びが終わると頬の辺りをカキカキ。
ここは鳥にとって気持ちの良いところ。

 

 

休憩が終わると枝から滑るように芝生の上に降りて再び餌を採り始めました。

車内からの観察は難しい状況だったことから、柵を上手く利用し身を隠した状態で観察。

 

 

ヤツガシラ目線でローアングルからの観察は今までと違って新鮮です。

芝生の上でも伸びのポーズを見せましたが、前屈するような格好で羽という羽がフルオープン。

 

 

一体何がどうなってるのだろう。


結果としてこの週末の二日間、合計で6羽のヤツガシラを観察することができました。

そしてこの日記を作成している間にも (9日現在) 連日のように県内あちこちで観察されていて、その他にもびっくりするような珍鳥出現のお話も・・・

次の週末が待ち遠しくお腹の痛い日々が続きそうです。
果たして痛みに耐えることはできるのか。

本日の観察日記はこれにておしまい。