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2019年5月12日 19/8℃ 晴れ




5月に入るとカレンダーを見て目にするのが愛鳥週間という文字。
ちょうどこの頃は多くの野鳥たちが繁殖期を迎え大忙しの時期ですが『愛鳥週間』とは、野鳥を通じて自然の大切さを考えることを目的としています。

今回は愛鳥週間にぴったり?な野鳥を観察することができました。

それが此方のオオタカ。

 

 

何がぴったりなのかと言うと、オオタカは生息地の大規模開発により一時個体数が激減し絶滅の恐れもあったそうです。

保護対象になってから急速に数が回復したようで、現在は希少野生動植物の指定から外れたとのこと。

つまり人間の匙加減で野鳥を守ることもできれば、絶滅に追いやることもあるということではないでしょうか。
同じ地球で暮らす生き物にもっと関心を持っていかなければなりません。

さて横枝に止まっているオオタカ、のんびりとしたもので羽繕いを始めました。

 

 

オオタカの大きさは♂が50cmで♀が56cmとカラスと同じくらいの大きさです。

私が野鳥観察を始めて間もない頃、名前から想像するにワシのような大きい鳥を想像していました。

 

 

しかし実物を初めて見た時、名前とのギャップに拍子抜けした記憶が。
名前の由来について調べてみると意外な事実が判明。

オオタカの羽色は青みがかった灰色をしており、この特徴から奈良時代に蒼鷹(アオタカ)と呼ばれていたそうです。

つまり大きさを表していたものではありませんでした。
離れて見ると黒く見える羽色も至近距離から観察することで青灰色であることが判ります。

 

 

距離が近いことで細部まで観察することができましたが、場所を移動し今度は少し角度を変えて観察。

一頻り羽繕いをしたところで伸びのポーズを見せてくれました。

 

 

同じ伸びのポーズでも猛禽類が見せるこの格好は精悍な印象を受けます。

同じ猛禽類の中でもオオタカの狩りは凄まじく、飛翔能力の高さも抜群。

 

 

スピード重視の翼を持ったハヤブサは直線番長的な飛び方で、狩りに失敗したと判断するとあっさりと獲物を追うことを止めてしまいます。

それに対してオオタカは急旋回を繰り返し執拗に獲物を追いかけ回すので、その姿はまるで赤外線誘導のミサイルのよう。

更に鳥が窒息死することを理解しているようで、獲物の首を掴み水中に押さえ付けて仕留めるという狩りをすることも・・・

 

 

そう思うと『恐い』といった印象が先に立ってしまいますが、 どの生き物も食べることで命を繋いでいます。
一見残酷に思える狩り方もテクニックの一つと言えるでしょう。

暫し杉林の中で休んだオオタカは不意に飛び立ち地面に降りました

獲物を見つけて急襲といった様子でもなく、一体どうしたんだろうと思い様子を見ていると・・・

翼を広げてじっとしています。

 

 

初めて見た行動。
どうやら虫干しのようです。

人目も気にせず長時間この姿勢だったことから暑そうに口を開き始めました。

そこまでしてやる必要があるのかと思い見ていましたが、あまりにも無防備で何処まで近付けるものなのかと試しに近寄ってみると・・・

 

 

目だけにピントを合わせた状態で限界の距離。

撮影とは別に更に近寄ってみましたが、私を気にする様子は見られませんでした。

未だかつてないオオタカの観察。
5月10日から始まる愛鳥週間ですが、この日は私の誕生日ということもありオオタカがサービスしてくれたのかもしれません。

勝手なこじつけですが、久しぶりにじっくりとオオタカを観察でき良い一日となりました。

 



おまけのトトロ。

直射日光を浴びて眩しそうにしているトラフズク。

 

 

予定ではリアルトトロの観察記を書くつもりだったのですが、トトロ以上にオオタカが良い条件で観察できたので日記の内容が変更となりました。

そんな訳でトラフズクはおまけの位置付けで本日の観察日記はこれにておしまいです。