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2019年5月5日 23/7℃ 晴れ




連休残り僅かとなったこの日は小鳥の観察。

4月は主に渡りの時期に通過していく“珍鳥”探しで小鳥を観察する機会がありましたが、今回は夏鳥として渡来した小鳥たちの観察です。

車で移動しながら車内から観察することの多い私ですが、この時は迷彩ネットでカモフラージュしながら定点観察を行いました。

小鳥たちが多く集まる水溜まりの近くにそっと身を潜め「何が姿を見せてくれるかな」と待っていると・・・

 


やって来たのはクロツグミ。

 

 

しかし周辺にはクロツグミの♂がもう1羽居て、追いかけっこをしているようでなかなか落ち着きません。

後からやって来たのは♀のクロツグミ。

 

 

直射日光を受け色合いがいつもと違って見えたので一瞬珍ツグミを疑いましたが、普通のクロツグミ♀でした。

この他に多く姿を見せたのはキビタキ。

 

 

個体数が多いようで頻繁に水溜まりにやって来ましたが、同じ時期に渡来するオオルリの姿は見られませんでした。

ジャブジャブ。

 

 

キビタキ程ではありませんでしたがマヒワの姿も。

此方は冬鳥なので間もなくこの場所から姿を消すでしょう。

 

 

同じ冬鳥であるアトリやシメも見られましたが、この他に姿を見せたのは留鳥であるヒヨドリ、メジロ、ヤマガラ、シジュウカラなど・・・

実は私にとってUMA(未確認生物)的な存在となっている鳥が出てくることを期待して待っていたのですが一向に姿を現さず。

 


数時間粘った頃、地元バーダー氏より『 ヨロネン発見 』との便り。

時刻を確認すると間もなくお昼になろうとしていました。
お目当ての鳥は出そうにもないことから定点観察を終え、パンを食べながらヨロネンのいる田んぼへ。

田んぼに着いてみるとバーダー氏の手の届きそうな位置にヨロネンが・・・

 


此方が御相伴にあずかったヨロネンことヨーロッパトウネン。

 

 

トウネンにそっくりですが別種であり、たまーにトウネンの群れに混ざっているというマニアックな存在。

鳥屋さんにも其々好みがあり、シギチ好きの鳥屋さんがトウネンの群れを見ると大抵ヨロネン探しをされている様です。

 

同じ場所にいたトウネンの画像も掲載。

 

 

トウネンの群れには希にヘラシギが混ざっていることもあり、今季は佐賀県で2羽見つかったそうで大きな話題となっていました。

さて此方のヨロネン、トウネンと何処が違うかというと様々な識別ポイントがありますが、私のようなズボラ人間でも分かり易い特徴をご紹介。

 


今回は夏羽に移行していたのでパッと見た目に違うのが喉元の色の違い。

ヨロネンの喉元は白色に対してトウネンの喉元は赤褐色。

 

【 ヨロネン 】

【 トウネン 】


 

上の画像には足にも矢印を付けましたが腹から関節までヨロネンの方が長いことが見てとれます。

 

このことからヨロネンの餌を採る姿勢はやや前傾姿勢になると言われていますが、そこで識別できるようになったら変態の領域。

興味の無い方からすると『ヨロネンでもトウネンでもどっちていいって』という今回は非常にマニアックなお話でした。

 

 

連休中の観察はこの日が最後。
最終日は自宅でゆっくりと過ごす予定でしたが・・・

 

 

 

 

2019年5月6日 25/13℃ 晴れのち曇り

 

 


大型連休最終日。

泥のように眠り布団から出るのが億劫かと思いきや、意外にも清々しく目を覚ましました。
下り坂の予報が出ていたのでゆっくりと自宅で過ごす予定でしたが、外を確認してみると青空が・・・

 


観察の準備を整えました。
丸一日の観察ではなく、散歩程度の観察ということで何気なく近隣の公園へ。

車を降りると何とビックリ・・・
ずっと探していたUMAの声がします。

未確認生物の声を知っているのもおかしな話ですが、YouTubeで鳴き声を予習していました。

一体何処で囀ずっているんだと探して回ると・・・

 


「居だぁぁー!!!」

 

 

取り合えず証拠写真が残せたらと激しく連写。

画像を拡大。
此方が私にとってUMA的存在、地元で何としても見たかったコルリです。

 

 

いつか会えるだろうと高を括っていたコルリに漸く会うことができました。

この囀ずる姿を撮影できた後、コルリは姿を見せるどころか鳴き声すら確認できず。

しかしほんの一瞬でも見れて本当に良かった・・・

 


全力で駆け抜けた大型連休。
ここから地獄の写真選定の日々が続きます。

おしまい。