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2019年7月28日 29/25℃ 曇り時々雨



週に一度のお楽しみの日曜日。

しかし夏のバードウォッチングは自分との戦いで、観察欲を満たす為には暑さに負けない体力と辛抱強さが求められます。

単純に言えば夏の野鳥観察は我慢大会。

今回の大会の会場は秋田市郊外のとある地域。
一部地域においてノジコが高密度で繁殖していることを去年確認し、今年も複数ペアの繁殖を確認することができました。


仕事の合間にいつも見ていましたが、観察日となると他に見たい鳥が沢山いたこともあり「そのうち」と思っていたことでずるずる引き延ばしとなってしまい、今回漸くといった感じの観察です。

 

 

この場所は沢山の人が行き交うのでペアが形成された後は場所を移動して繁殖するものだと思っていましたが、人目を気にすることなく育雛を終え無事に巣立ちを迎えました。


♂のノジコはよく囀ずるので“居れば分かる”そんな鳥。
今日も観察してる間は終始囀ずりを聞かせてくれました。

 

 

主に夏鳥として渡来しますが、本州中部~北部で局地的に見られる程度で世界を見ても日本だけで繁殖する希少な鳥です。

秋田県内においても観察できる場所は限られており、意識して探さなければなかなか見ることができません。

 

 

少し標高の高い場所や落葉広葉樹林の林縁で繁殖することが多いようですが、去年から確認してる場所はかなり開けた環境もあり、他の地域とは少し様子が違うようです。

電線に止まり囀ずる姿。

 

 

数年前に観察した際は意識することにより“やっと”といった思いで見ることができましたが、この地域で繁殖してることを知って私のなかで認識が変わりました。

今日も複数の個体を確認しましたが、私の憶測が正しければ繁殖している地域は南北に長く延びており、点と点が線で結ばれると相当数の個体が生息しているものと思われます。

羽繕いする姿。

 

 

♀は♂と少し離れた場所にいて、幼鳥はたまに目に付く場所に出てくるものの低木の枝葉が混み入ったいることが多くなかなか姿を見せてくれません。

そのため今回の観察は♂がメインとなりました。

 

 

杉の木の梢など高い所で囀ずっていることが多く、低い場所に移動して来た時にシャッターを押していたせいか画像で振り返ってみると同じような写真ばかり。

しかしながらこの個体、ノジコの特徴である白いアイリングが見当たりません。
これで頭が黒かったらズグロチャキンチョウ。

 

 

行動という面においては「〇〇した瞬間」といったような姿は見ることができず・・・

時々至近距離の位置に飛んできて囀ずることもありましたが、必ずと云っていい程枝被りで上手いこと画像に残すことができませんでした。

空を見上げてみると先週観察するはずだったハリオアマツバメの姿が。

 

 

市街地の上空を飛び交うことがありますが、一体何処から飛んで来るのか。
そして何処で繁殖しているのか。
アマツバメの類いに関しては分からないことばかり。


ノジコに張り合うようにホオアカも一生懸命囀ずっていました。

 

 

ホオアカは我が家の周りでも繁殖していますが、県外の方から平地で見られる鳥じゃないと聞かされ地域性の違いを感じた記憶があります。

そういった意味でノジコもこの様に観察できるのば贅沢なことなのかもしれません。

 

 

電線の上で囀ずりを聞かせてくれる鳥もいれば、電線の上から狙いを定める者も。

このカワセミ、いつも電線に止まっています。

 

 

雨が降ってきたと思えば晴れ間の時間帯もあり、高温多湿での観察は本当に修行の領域。

お昼になろうとした頃、ノジコは休憩に入ったのか囀ずりが聞かれなくなり私の観察もここまで。

 

 

全国的に高温傾向にあるようですが、私の住む秋田市でも熱帯夜が続き寝苦しい夜の毎日。
長く厳しい夏をどのようにして乗り切るか・・・

過去の観察経験をもとに、運も味方につけ“楽しい”バードウォッチングをしながら日々過ごしていければと思います。

 


本日の観察日記はこれにておしまいです。