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2019年9月8日 35/24℃ 晴れ




台風の進路が気になる一週間でした。

 


先週の日記を下書きをしている際には台風13号が宮古島で猛威を奮い、台湾の西には14号が発生。

また気象衛星の画像を確認してみると15号になるであろう台風の卵も見られ、台風の進路次第によっては悪天候になることも予想していましたが蓋を開けてみれば晴天猛暑。

秋田県においては台風の直接的被害はなかったものの、台風が運んできた熱帯の空気に包まれ真夏が戻ってきたような感覚でした。
秋の気配を感じるようになっていただけに涼しさに慣れた体には辛さを感じる程の暑さです。


日曜日は何処でシギチを観察しようかと考えながら仕事をしていた7日の土曜日、地元バーダー氏よりLINEで連絡が。

 

 

朝の早い段階で観察終了のお知らせ。

『休耕田:草刈り入って無料』につっこむ余裕もありません。

加えて日曜日は天皇、皇后両陛下が全国豊かな海づくり大会の式典に出席のため来県されるということもあり各地で交通規制が掛かり渋滞が予想されていました。

 


そのようななか何処で何を観察しようか悩みに悩んだ結果、辿り着いた観察地は・・・

三沢基地。

 

 

そんな訳で今回は鳥の話題は一切なし。
ここからは三沢基地航空祭に行ってきたという、どうでもいいお話の始まりです。

 

 

2019年 三沢基地航空祭

 

 

思い立ったが吉日という言葉がある通り、正に思いつきでやってきた三沢基地。

8日に開催されるということは頭の片隅にありましたが、今年は自分のスケジュールに全く予定していないものでした。

そのため三沢基地に着いたのは真夜中。

 

 

晴れ予報で久しぶりに好条件の航空祭になるだろうと遠路遥々足を運びましたが、三沢市に入る前から霧が出始め航空祭に影響しそうな悪い予感・・・

三沢市は夏の時期、シーフォグと呼ばれる霧に包まれることが多く滑走路が全く見えなくなることも珍しくはありません。

朝までに少しでも状況が好転してくれることを願いながらゲート前をウロウロしていると深夜にも関わらず開門待ちしている人が・・

一体何が彼等をそこまで突き動かすのか。
ちょっと理解し難いと思いましたが、アカショウビンを観察する為に夜中から山の中に居る自分と照らし合わせると大差ないようにも思えました。


寝ることもないまま辺りは薄明かるくなり始めましたが基地の周りは相変わらず霧で真っ白。
車の往来が激しくなり、時間の経過と共にゲート前には続々と来場者が並んでいきます。

官舎横のRゲート前。

 

 

この列の最後尾は何処だったのか確認できない程。

市道のずっと奥まで続いていたので、もしかすると1kmくらい続いていたかもしれません。

 


三沢基地の航空祭は7時ちょうどに天候調査の為の航空機が離陸することが多く、これに合わせるようにして開門していましたが、近年は色々と状況が変わってきているようです。

柵の中はアメリカの法治下にありますし、米軍サイドの事情もあってか招待者の使用ゲートや徒歩入場者のルートも年々変わり、今年はメインゲート側からの入り口とRゲートとファルコンゲートの共通入り口しかありませんでした。


パンフレットには8時開門も記載がありましたが、7時半に開門し手荷物検査を受けたのち会場へ移動します。

 

 

やはり霧に包まれた状態でしたが、回復の兆しはあったので早々に最前列に陣取り撮影のスタンバイ。

去年はフライトスケジュールが全てキャンセルになった航空祭だったので今年はグルメ無しの撮り屋に徹することにしました。

 


8時半になったところでメトロが離陸。

 

 

霧に包まれ直ぐに見えなくなりました。

このような視程障害があって9時からのオープニングフライトは残念ながらキャンセル。
去年格納庫でひっそりと展示されていたF-35の飛行を今回は撮れると思っていたので本当に残念でなりません。

 


暫くすると急速に天候が回復。
ここで戦闘機が次々にタキシング。

「こんな予定あったかな?」と米軍発表のスケジュールを確認してみましたが見当たりません。

 

 

オープニングフライトがキャンセルになったことで急遽実施したようです。

空自 F-2

 

単焦点のためこんな絵面に・・・

航空祭に重いレンズを持って行くのは面倒で今まではズームレンズで撮影していましたが、今回は初めて動物用に使用している単焦点レンズで撮影。

まごまごしているとドアップしか撮れません。

空自 F-35

 

取り合えず動いているところを撮ったという感じ。

後ろ姿はカッコ悪い。

 

 

米軍 A-10

 

F-35を見ている間にどんどん進んできたのでまたもや翼が切れてしまいました。

パイロットはノリノリに見えますが実際のところ相当暑いはず。
ある程度速度を上げないと汗ダクでしょう。

 

 

米軍 F-16

 

三沢と言えばこの戦闘機。
しかしながらここでも単焦点のディメリットが顕著に現れてしまいました。

米軍 F/A-18

 

カッコいいの一言。
艦載機ということで主翼を折り畳むサービスをしながらのタキシングでした。

個人的に後ろ姿もカッコいいと思います。

 

 

千歳基地からリモートのF-15の機動飛行はキャンセルとなり、F-2の機動飛行が始まりました。

離陸シーン。

 

 

流し撮りでスピード感を出す予定でしたが、久しぶりの航空機撮影ということで適切なシャッター速度を忘れる失態。

背景がほとんど流れていません。

 

 

もうどれくらい経ったか忘れるほど久しぶりの青空背景。

写真からは全く伝わりませんが直射日光+地面からの照り返しで撮影している人間は灼熱地獄。

 

 

湿度が高かった為よくベイパーが発生していました。

ベイパーとは航空機が高速で移動した際に機体周辺で減圧が生じ、温度低下が露点を下回って水蒸気が凝結する現象。

 

 

F-2の機動飛行が終わったところでE-2Cの航過飛行。

離陸シーンはプロペラが止まらないようしっかりシャッター速度を落として流し撮り。

 

 

シャッター速度は適切でしたが写真のバランスが悪い。

久しぶりに撮るとこんなものでしょうか。
どうも思ったような撮影ができません。

 


次はF-16のデモフライト。

 

 

お国柄の違いを感じるアクロバティックなフライト。

ハイレートクライムは縦構図で。

 

 

アフターバーナー使った状態で飛んでいることが多く燃費が非常に悪いことを思わせる飛行。

因みに宇宙戦艦ヤマトもアフターバーナーを使えます。

 

 

F-16のデモフライトで会場がどよめきと歓声に包まれたのがハイスピードパス。

会場左側から高速で進入してきた際に撮った画像がこちら。

 

 

まるで異次元空間からワープしてきたかのよう。
口説いようですが宇宙戦艦ヤマトはワープをすることができます。

ベイパーコーンが発生し、最初の瞬間私の立ち位置からは機体が見えない程でした。

真横を通過する際、ベイパーコーンはほとんど見られず。

 

 

そして会場後方から低空で通過するデディケーションパス。

これは米軍の兵士たちに捧げる為の意味合いを持った飛行ですが、映画トップガンの艦橋を掠め飛ぶシーンはこれに当たります。

 

 

F-16のデモフライトが終わったところで、F-2の対地射爆撃

2機で行われましたが片方の機体には記念塗装が施されていました

 

 

第3飛行隊は来年の春に茨城県の百里基地に移駐するため、航空祭でのフライトは今回が最後。

垂直尾翼にはMany Thanks MISAWA!の文字が。

 

 

個人的に沢山思い出があるので感慨深いものがあります。

撮影した画像を改めて見てみるとバランスの悪いものが多く、今更ながらズームレンズの方が良かったような気も・・・

 

 

解像度という面では単焦点に軍配が上がりますが、そもそも航空機の写真を撮ってもプリントすることもないので私の場合気にするのはほんの一瞬。

鳥の写真を後から振り返って見ることはあっても航空機の写真を見ることは希です。

 

 

ランディングは流し撮りで。

これが私にとって三沢で見る第3飛行隊のラストシーンとなることでしょう。

 

 

F-2の対地射爆撃が終わったところで午前中のプログラムは終了

午後のブルーインパルスの飛行まで時間が空くようだったので最前列を離れ建物の陰に避難。

 


昼食は事前に用意したカロリーメイトとウィダーインゼリー。
例年売店以上に行列ができるトイレ待ちを回避するため、熱中症にならないギリギリのラインで水分の補給を考えていました。

しかし今年の三沢基地航空祭はトイレを増強し更に隊員が空き具合をチェックして誘導することでトイレ待ちをする行列はほとんど見られず。
迎える側として素晴らしい対応だと思います。


しばらく日陰でウトウトしているとブルーインパルスのウォークダウンが始まったようで来場者の動きが慌ただしくなりました。

離陸する頃に腰を上げ、ショーセンターの会場後方でちょっとだけ撮影。

 

 

いい加減にシャッターを押してる感じが否めません。

一度休んだことで気持ちに穴が開いてしまい、一眼レフで撮影したのは5枚だけでした。

ほとんどの時間、肉眼で展示飛行を楽しみ時々スマホで動画撮影。
ブルーインパルス演技は別として、会場の雰囲気だけは伝わると思います。

 

 

ブルーインパルスの展示飛行が終わったところでF-16が二回目のデモフライト。

飛行場を飛ぶ鳥と何とか絡めて撮ろうとようやく撮れた一枚。
右に写るのはトビ。

 

 

早朝に官舎近くをハヤブサが飛んでいましたが、滑走路付近で見たのはトビとノスリだけでした。

F-16とハヤブサを絡めて撮りたかったのですが願いは叶わず。

 

 

F-16のデモフライトが終わると続いてCV-22のデモフライト。

これが今年の三沢基地航空祭最後の飛行です。

 

 

特に語ることはありません。

強いて言えば「部品落とすなよ」くらいなものでしょうか。

 

 

巨大な魚でも抱えて飛んで行けば鳥屋は大喜びなんでしょうけど、勿論そんなサプライズが用意されている訳もなく淡々と飛んでいました。

このカットが今年最後の残念な写真。

縦構図はローターがちょん切れてしまいます。

 

 

時計を確認してみると14時半。
地上展示していた航空機が帰投に向けて準備を始めていましたが私は風呂に入りたい気持ちが先立ってここで会場を離れることにしました。

 


車に戻ろうと基地を出ると辺りは大渋滞。
航空祭が終わった後のお馴染みの光景です。

私はこの混雑を避けるため、お風呂セットを持参。
三沢市はあちこちに温泉があるので、帰りは最寄りの温泉に入ることで渋滞に巻き込まれることなく帰ることができます。

今回寄った温泉は初めての場所で、浴場に入ると効能などが記されたプレートがあり【でんき風呂】の文言が。

 


「電気風呂って何だ???」

 

浴槽が滑り易いようだったので、転ばないよう手すりに掴まって・・・

 

 

 

 

 

不意打ちを食らいました。

金属の手すりにも電気が流れていたようで、まさか風呂に入る前から感電するとは思わず。

恐る恐る風呂に入ると電気の強い部分と弱い部分があるようで、強い部分は刺激が強過ぎて電気ナマズに放電された気分。
刺激的な風呂で汗を流し外に出てみると渋滞は解消され景色は夕陽に染まっていました。

メインゲート前に行ってみると既に航空祭の看板は撤去され日常の三沢基地に。

 

 

全く予定にしていなかった今年の三沢基地航空祭。

野鳥観察が思うようにいかない日々が続いていたところ、良い気分転換となったような気がします。

 

とは言え、やはり日程的に少々無理があったので次の機会はもっとゆとりを持って遊び倒したいと思います。

三沢基地航空祭のお話はこれにておしまい。

 

 


~お知らせ~

次の週末は秋田を離れ野鳥観察の旅に出掛けます。
そのため野鳥観察日記の更新は日程が終了し、写真の選定が終わってからとなります。
Twitterの方では何等かの写真をリアルタイム更新するかもしれません。