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2020年7月19日 25/22℃ 雨のち曇り




今回は結果から言うと空振りの日曜日。

お目当てとしていた鳥は姿を見せず、気持ちを切り替え別の鳥を探してみましたがこれもまた空振りに終わりました。
観察とは言えませんがこの日カメラを構えたのはヤマドリとスズメの2種。
そちらの様子をちょっとだけお話したいと思います。

 


お目当ての鳥にフラれ泣く泣く移動を始めると道路を横切ったヤマドリ♀が道路脇の斜面を駆け上がり藪の中へ。

ありがちな場面ですが、この時に限ってヤマドリは藪の中から動こうとせず。
藪の隙間から見え隠れするヤマドリの動きを注視していると鳴き声を発するようになり、少し離れた場所からも微かに鳴き声が聞こえ鳴き交わしているようでした。

 


キジの♂が羽衣打ちをすると甲高い声を発しますが同様に羽衣打ちをするヤマドリ♂は声を発しません。

キジは人間の生活圏によく姿を見せるもののヤマドリを目にする機会は少なく、鳴き声を聞く機会もほとんど無いことからスマホで録音してみることに。

 

 

録音しながらふと横を見ると道路脇の死角になった場所から次々と幼鳥が・・・

駆け足で斜面を登っていく幼鳥たちに驚き慌ててカメラを構えました。

 

 

咄嗟の出来事でしたが何とか最後の1羽を撮影することに成功。
通過した幼鳥は5羽だったと記憶しています。
幼鳥たちは斜面を登ると親鳥と合流したようで次第に声が遠ざかっていきました。

 


時刻は夕方。
とある鳥を探すため汗だくになりながら歩いているとスズメの親子が目の前に。

 

 

巣立ち雛が羽をパタパタさせ餌をねだる姿に心が和みました。

 


この日は探鳥に夢中で他の鳥を観察する余裕がなかったことから当日の観察記としてはこれまでとなりますが、ここからは夜な夜な徘徊を繰り返し観察を続けてきた“夜の森関連”のお話です。

新型コロナウイルスの感染で話題に取り上げられることの多い夜の街関連。
同じ夜でも感染の確率が皆無ともいえる夜の森には出会いが沢山。

先ずはタヌキの画像から。

 

 

こちらのタヌキはお腹が大きく間もなく出産を迎えるようでした。

しかし高齢なのか耳や目が悪いようで、動きは俊敏さを欠き私を気にする様子もほとんど見られず。

 

 

今季はタヌキとの遭遇率が高く例年の倍以上といった様子で、何処で観察をしていても複数の個体を見ることができました。

この個体は機敏な動きを見せ、あっと言う間に森の中へ。

 

 

タヌキの次に遭遇率が高いのはキツネ。

そのなかでも印象に残っているのが嘗て見たことがない程リラックスした姿を見せる個体。

 

この個体は色んな姿を見せてくれ、日中に会うことができたらと妄想が膨らみました。

 

北海道で見るキタキツネのように秋田では日中に見る機会は然程多くありません。
遭遇することはあっても駆け抜けていくことがほとんどです。

 

そのため観察するにはナイトウォッチングが有効な手段となりますが、光源の届く範囲内でしか見ることができないことが唯一の難点

 

 

こちらの個体は街灯下でパタパタしていた大きな蛾を追い回し捕食していました。
雑食とは蛾を食べる姿に驚き。

蛾を捕食した後はお座りのスタイルを見せ、まるで飼い犬のようです。

 

 

この他に観察できたのはニホンジカ・アナグマ・テンなど。

様々な生き物を観察してきましたが特に嬉しかったのはモモンガとの出会い。

初めて野生のモモンガと遭遇することができました。

 

 

コノハズクを探しているとガサガサと何かが動く気配を感じ、そちらを凝視していると幹の裏から現れたモモンガに狂喜乱舞。

いつか出会えればと思っていましたが、念願叶ってようやく姿を拝むことができました。

 


一方で鳥の方は不調続き。
個体数としては寧ろ増えているように思えるコノハズクですが、今年は高い場所で行動している個体が多く近くで見る機会がほとんどありません。

 

 

昨年までが運が良かったのかと思えるほど。
仮にそうだとすると私のスタンダードとは違った状況に不満を抱えてしまいます。

現在のところしっかり観察することができたのはこちらの個体のみ

 

 

オオコノハズクに関しては未だ掠りもしていません。

この他に観察したのは数年間継続観察しているヨタカ。

 

 

日没の少し前から飛び回り、辛うじてシルエットで見える日没後の時間帯になると必ず電線に止まり鳴き始めます。

約15分ほど電線に止まりますが、その際に鳴き声をスマホで録音しました。
※映像はピンボケです。

 

 

光源無しでは真っ暗な状態になると電線から離れ地面に降りてきますが、一連の行動は数年間変わりません。

そのためこちらの個体は毎年観察をしている個体と同個体と考えています。

 

 

地面に降りる時間は約10分程度。
この後は広範囲に動くため、観察としてはここまで。
もっと踏み込んだ形で観察することができたら良いのですが、ヨタカに関してはなかなか進歩できずにいます。

いつか日中に観察ができたらと思うようになって早数年、一体いつになることやら・・・


生き物たちのお話はここまでとなりますが、夜の撮影と言えば最近話題のネオワイズ彗星を撮影してみました。

 

 

夜景の撮影に関してはずぶの素人。
そのため設定は滅茶苦茶です。

試行錯誤を繰り返し、撮影した画像を確認してみると・・・

 

 

「意外に写るもんだな」と喜んでいましたが、Twitterでネオワイズ彗星を検索してみたところ想像を絶するような写真がズラリ。
一体どんな設定で撮影するとあの様な写真になるのか・・・

 

初回の反省点から翌日はもっと良い写真が撮れたらと思っていましたが蓋を開けてみれば生憎の空模様。

不貞腐れてPC作業をしていると雷鳴が聞こえ始め、次第に雷鳴は激しさを増していきました。
翌日の観察に不安を覚えるほどで外の様子を確認してみるともの凄い積乱雲が。

スーパーセルほどではありませんが渦を巻いた積乱雲が発生し、雲の中で稲光が激しく発光している状態を目にすると慌ててカメラを取り出し高台へ。

 


私が撮影を始めた頃にはピークが過ぎ、積乱雲は徐々に北の方角へ移動してしまったようでしたが稲光に照らされた男鹿半島のシルエットをはっきりと見ることができました。

 

 

やっとの思いで撮影することができた自然現象。
雷に関してはいつか撮影してみたいと思っていただけに漸く撮影に漕ぎ着けました。

設定こそ滅茶苦茶ですが初めてにしては良く撮れたと自画自賛しています。

 

 

撮影に夢中になり気付けば午前2時。
この様な形で夜な夜な徘徊を繰り返すことで今季は寝不足の日が続いていますが、夜には日中と違った楽しさがあり体を休める暇がありません。

しかしながらこのところ日曜日の日中はまともな観察ができずにいるので次回こそ良い観察ができればと思っています。

夜の森関連のお話はこれにておしまい。